【カメラ】富士山周辺で「いい写真」を撮る方法|フジヤマクロスロード

山中湖・富士山で趣味を極める2016 / 05 / 19

【カメラ】富士山周辺で「いい写真」を撮る方法

現在の携帯電話やスマートフォンには当たり前のようにカメラが付いており、撮った写真を加工したり、InstagramなどのSNSに投稿したりして楽しむ人が増えています。iPhoneやAndroidの付属カメラは年々技術レベルが向上し、その品質は「コンデジ」と呼ばれる一般的な高性能コンパクトデジタルカメラと比べても遜色ありません。

しかし、携帯カメラの充実が進んでいる今日においても、「ケータイ(のカメラ)ではなくカメラが好き」という方は多くいらっしゃいます。今回のフジヤマクロスロードでは、これからカメラを本格的な趣味にしたい一眼レフ初心者の方ために、シーン別に山中湖・富士山近郊で「いい写真」を撮るコツをご紹介します。

富士山を撮りたい~風景・遠景の撮影~

一見きれいに撮れた写真でも、「拡大したらブレていた」ということがよくあります。手ブレはシャッターが開いている間に生じたカメラの揺れが原因で起こるものなので、これを抑えて山中湖越しに四季折々の富士山をきれいに撮りたいなら、平らな場所で三脚を使用するのが一番です。

望遠レンズと広角レンズでは、対象範囲が広い後者のほうが手ブレは起こりにくくなるので覚えておくと良いでしょう。シャープネスが強いほうがきれいでくっきりした写真が撮れるので、風景写真ではISO感度の数値を大きくしたりシャッタースピードを上げたりするのも手です。シャッターボタンは強く押さず、衝撃を抑えるようにそっと押してください。

星空を撮りたい~暗所や夜景の撮影~

山中湖東部の平野地区やパノラマ台は富士山を望む絶好のビュースポットですが、見晴らしの良いこのエリアで見る「星降る夜」も絶景です。光が少ない夜間撮影では露出補正の使用が基本ですが、手ブレの影響が大きくなるので三脚の使用は必須と言えます。夜の撮影でISO感度を上げすぎると画質が悪くなってしまうので、100~200くらいにして画像の荒れを抑えてください。

夜間の撮影で昼間以上に気を遣うのが、シャッターを押す瞬間の振動です。そのため「夜景写真家」を自称する方たちのほとんどは、リモートレリーズ(遠隔操作でシャッターを押せるアクセサリー)を利用しています。レリーズは、夏の花火などを撮りたい場合などでも活躍してくれるでしょう。なお、対象範囲に強い光源があると、ゴーストやレンズフレアと呼ばれるレンズ面に光が反射して生まれる現象が発生してしまいます。これを防ぎたい場合は、パンフレットなどで光の直射を遮るようにしましょう。

芝桜を撮りたい~接写・マクロ撮影~

この時期の富士山麓では、春の訪れを喜ぶかのように芝桜や菜の花、チューリップなどが鮮やかに咲き誇ります。カメラが趣味なら、被写体を接写できれいに撮る方法を覚えておいても損はないでしょう。マクロ撮影は通常の撮影よりもピントが合いにくく、質感や形をきれいに表現するのが難しいですが、マクロレンズやクローズアップレンズ(ピントを合わせやすくするアクセサリー)を使えばシビアなピント調節問題もクリアできます。

マクロ撮影のテクニックとしては、フォーカスエリア選択を覚えておきましょう。フォーカスエリア選択は、ピントを合わせたい部分を選択した状態でシャッターを半押しにすると、そこにピントが合うように調整してくれる機能です。こうして接写すれば、被写体がシャープで背景がぼけた一眼レフらしい写真ができあがります。なお、フレーム全体の4分の3程度を被写体が埋めるように撮影すると、ダイナミックでぐっと見栄えが良くなります。

2016富士芝桜まつりが開催中

4月16日から5月29日まで、富士本栖湖リゾートでは「富士芝桜まつり」が開催されています。あなたにとってのベストショットを狙ってみてはいかがでしょうか?

開催日: 平成28年4月16日(土)~5月29日(日)

開催時間: 8:00~17:00

入場料: 大人600円/子供250円/団体(15名様以上)割引あり

場所: 富士本栖湖リゾート

住所: 〒401-0337 山梨県南都留郡富士河口湖町本栖212

URL: http://www.shibazakura.jp/

 

 

ポートレートを撮りたい~人物フォーカス撮影~

お子さんがいるご家庭では、ポートレートを撮る機会も多いでしょう。別荘や旅先で見せた子供の何気ない表情や仕草がいとおしくても、その「いとおしさ」が写真に表れていなければ残念ですよね。ポートレートは難しいとされていますが、特に重要なのは被写体を際立たせること。背景をぼかして奥行きを出せば、主役が浮かび上がってくるように見えます。絞り優先モードにしてF値を低めに設定すれば、背景をぼかしやすくなります。

また、ポートレートでは構図も非常に重要です。記念撮影のように風景と人物をセットで写したいのでなければ、体のラインに合わせて「立っていれば縦位置」「寝そべっていれば横位置」という構図が自然で違和感なく見えます。ファインダーの中央に人物やペットを持ってくるのは"ありがち"なので、ピントを当てる部分をあえて中央から少し外し、シンメトリーにならないように工夫してみると味がある写真になるでしょう。

ファインダー越しに見える魅力的な世界

ニコン、キヤノン、ペンタックス、オリンパス、ソニー、そしてドイツのライカ。一眼レフにはメーカーやラインナップによってさまざまな特徴があり、好みも人それぞれなので、一概にどのカメラが良い(良くない)ということはできません。重要なのは「何を撮りたいか」ですが、一眼レフ初心者のうちは基本的な技術や知識を身に付け、いろんな対象に興味を持つことが一番です。

山中湖畔別荘地をはじめ、富士山の周辺には思わずシャッターを切りたくなるシーンがたくさんあります。ファインダーを通せば、また肉眼とは違った魅力的な世界が見えてくるかもしれません。これからの季節、富士山でカメラにのめり込んでみませんか?

カメラを持って富士五湖定期観光バスに乗ろう!

2013年に世界遺産となった富士山や風光明媚な富士五湖を周遊する定期観光バスが運行されています。車窓からの風景だけでなく人気の観光スポットも楽しめる、贅沢なコースです。

AMコース(河口湖・西湖) PMコース(山中湖・忍野)
時間: 9:20富士急ハイランドバス停発
料金: 大人2800円/小人1400円
時間: 14:00河口湖駅発
料金: 大人2800円/小人1400円

URL: http://www.fujiyama-navi.jp/teikan/