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山中湖・富士山で趣味を極める2018 / 05 / 03
【観光】春~初夏だからこそ出会える景色!富士五湖周辺のお出かけスポット
季節によって、日によって、時間帯によってその姿を変える富士山。その周りに点在する富士五湖の景観も、富士山の表情に合わせるように趣を変えていきます。100年も、200年も、それ以上も前から富士山や富士五湖が多くの人を魅了し続けてきた理由は、まさにそこにあるのかもしれません。
そんな富士山や富士五湖には、この時期だからこそ出会える景色があります。春~初夏の陽気が漂う5月ならではの楽しみ方ができるスポットへ、足を延ばしてみてはいかがでしょうか?そこにはきっと、皆さんの心を震わせる「とっておきの風景」が広がっているはずです。
富士の景観を引き立てる、「富士五湖」の基礎知識
富士五湖の歴史
2011年に国の名勝に認定され、2013年には富士山域の構成資産として世界遺産にも登録された富士五湖。その始まりは、8万年前~1万5000年前と言われています。まず、富士山の火山活動によって「宇津湖」「古明見湖」「古せの湖」が誕生しました。その後、さらなる火山活動の影響で古せの湖が2つに分断。「宇津湖」「古明見湖」「古河口湖」「古せの湖」の四湖となりますが、古せの湖を残して残りの三湖は干上がってしまいました。
少し時間が空き、約5000年前。たび重なる火山活動によって川に流れ出た溶岩が、河口湖を作りました。また同時期に古せの湖に流れ出した溶岩によってできたのが、「本栖湖」と「せの湖」です。そして西暦864年の貞観大噴火によってせの湖は「西湖」と「精進湖」に分かれ、西暦937年の承平七年噴火で最も新しい湖「山中湖」が誕生しました。このような歴史を経て、現在の富士五湖ができたのです。
現在では5つまとめて「富士五湖」と呼ばれていますが、江戸時代にはこの五湖に「四尾連湖」「明見湖」「浮島沼(泉端や田貫湖を指す説もある)」を加えた「富士八湖(富士八海)」として広く知られていたといいます。また、非常に多く雨が降った際には精進湖の南東に「赤池」と呼ばれる小さな池が姿を現すことがあり、これをもって「富士六湖」と呼ぶこともあったそうです。
富士五湖の「違い」を比較する
国土地理院や山梨県の観光協会などが発表しているデータを基に、富士五湖の特徴を比較してみましょう。
富士五湖の中で最も面積が広いのは山中湖で、約6.8㎢。これに河口湖、本栖湖、西湖と続き、最も面積が狭いのは精進湖で約0.5㎢です。一番面積の広い山中湖ですが、最高深度は富士五湖の中で最も浅く、約13.3m。反対に最も深いのは本栖湖の約121.6mで、両者には9倍以上の差があることが分かります。
富士五湖が位置する標高は、河口湖が約830.5m、精進湖・西湖・本栖湖が約900m、山中湖が約980.5mとなっており、同じ富士五湖でも高低差があります。標高が1000m上がるにつれて気温は約6.5℃下がるため、標高差が約150mある河口湖と山中湖は単純計算で約1℃違うということになります。
富士五湖周辺のお出かけスポット4選
富士五湖周辺は、春~初夏のうららかな陽気を味わうのにぴったりな場所です。以下では、この時期に出かけたいスポットをご紹介します。
富士本栖湖リゾート
所在地: 〒401-0337 山梨県南都留郡富士河口湖町本栖212
TEL: 0555-89-3031
URL: http://www.shibazakura.jp/
※4/14~5/27は富士芝桜まつりが開催中
春から初夏にかけてのお出かけスポットとして外せないのが、富士本栖湖リゾートで開かれる「富士芝桜まつり」です。首都圏最大ともいわれる約80万株の芝桜が、2.4haもの広大な土地を鮮やかなピンク色に染め上げます。2015年にはアメリカのニュース専門放送『CNN』のWeb特集「日本の美しい場所31選」にも取り上げられました。会場内には富士山と芝桜を一望できるカフェや足湯があるほか、富士山周辺グルメが集まる「富士山うまいものフェスタ」なども開催されており、家族で楽しめます。
河口湖オルゴールの森美術館
所在地: 〒401-0304 山梨県南都留郡富士河口湖町河口3077-20
TEL: 0555-20-4111
一歩足を踏み入れれば、ヨーロッパを思わせる光景が目の前に広がる「河口湖オルゴールの森美術館」。こちらでは豪華客船タイタニック号に搭載される予定だった自動演奏楽器や世界最大のダンスオルガン、オペラコンサートなど、さまざまなイベントを見ることができます。また、ミュージックビデオなどでも使用される庭園「ローズガーデン」も見逃せません。3月頃から6月にかけて見どころを迎える色鮮やかな花々は必見です。
山中湖花の都公園
所在地: 〒401-0501 山梨県南都留郡山中湖村山中1650
TEL: 0555-62-5587
遮るものが何もなく開放感抜群の「山中湖花の都公園」では、30万㎥の敷地を埋め尽くす四季折々の花々の息吹を楽しめます。鮮やかな色彩と豊かな自然が、湖畔の休日をドラマチックに演出してくれるでしょう。4月の下旬から5月上旬にかけてはチューリップが一面に咲き誇り、雪が残る富士山とカラフルなチューリップのコントラストが目にも鮮やか。開花状況は公式ホームページで確認できるので、お出かけの際には確認しておくとよいでしょう。
西湖いやしの里根場
所在地: 〒401-0332 山梨県南都留郡富士河口湖町西湖根場2710
TEL: 0555-20-4677
日本の古き良き「原風景」「農村風景」としてイメージされることが多い、茅葺き屋根の街並み。昭和41年の台風災害で壊滅的な被害を受けるまで、西湖畔の根場(ねんば)地区に実際に存在していた美しい集落を再現したのが、西湖いやしの里根場です。茅葺き屋根の集落は全20棟。景色を楽しめるのはもちろん、工芸体験ができたり地場産品のショッピングができたりと、さまざまな楽しみ方があります。
青木ヶ原樹海
所在地: 〒401-0300 山梨県南都留郡富士河口湖町
TEL: 0555-82-3111 (西湖ネイチャーセンター)
富士山麓の北西に広がる青木ヶ原樹海は、貞観大噴火によって流れ出た溶岩の上にできた原生林。「樹海=怖い」と思うかもしれませんが、実際にはハイキングコースもある自然豊かな場所です。春から初夏にかけてはギンリョウソウ、アズマイチゲ、コイワカガミ、アツモリソウといった植物や、エナガ、ミソサザイといった鳥を見ることができます。ガイドツアーも行われているため、そちらを利用するのも一つの手です。
この季節にしか出会えない富士五湖を楽しむ
春から夏にかけては気候も安定しており、お出かけしやすい季節。標高も高いので、都心のようにジメジメして暑いということもありません。雄大な富士山と色鮮やかに咲く花々を見ることができるのは、まさに今の季節ならではと言えるでしょう。都会の喧騒から離れたこの富士山麓で、大自然を全身で感じてみてはいかがでしょうか。ここで見られる自然の豊かさは、きっとあなたの心にも豊かさをもたらしてくれるはずです。