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40代・50代のためのセカンドライフ2017 / 06 / 22
【インテリア】育てるだけじゃない!インドアガーデニングのすすめ
ガーデニングと言えば「庭で行うもの」というイメージがありますが、最近では室内で本格的なガーデニング(=インドアガーデニング)を楽しむ方も増えています。本来のガーデニング的な楽しみ方だけでなく、「植物をインテリアとして考える」というのが、インドアガーデニングの魅力。富士山麓や山中湖のほとりで趣味や価値のある時間の過ごし方について考えるこのコラム、今回はそんなインドアガーデニングのやり方や、インドアガーデンに向いている植物について紹介したいと思います。
今、インドアガーデニングが人気を集める理由
ガーデニングでは、植物が育つさまを見守り、美しく育てて鑑賞することで「癒やし」を得ることが大きな目的の一つとなります。しかし、屋外でのガーデニングは気候の影響を強く受け、害虫などの被害も発生しやすいところが欠点。手がかかるぶん愛情も深まるという見方もできますが、そういった点に敷居の高さを感じて「興味はあるけど......」と考える方も少なくないようです。自然が豊かな場所では、野生の動物たちにお庭を荒らされてしまうケースもあります。
インドアガーデニングは、ひと鉢の観葉植物から卓上でも始められる手軽さが魅力です。乾燥に強い植物を用いれば、頻繁に水やりを行わなくても問題ありません。出張などで家を空けることが多い方、週末通いの別荘で癒しを求めたい方などに向いていると言えるでしょう。インドアガーデニングは「インテリアを育てる趣味」とも考えられます。北欧インテリアの部屋づくりでも「自然を取り入れること」が重視されており、お部屋のコーディネートにこだわりたい方にもおすすめです。
別荘で育てやすいおすすめの植物
インドアガーデンで育てやすい植物の条件は、「直射日光をそれほど必要としない」という点です。上述しましたが、別荘などで育てる場合にはある程度放置しても問題ないように「乾燥に強い」という条件も織り込んで考えると良いでしょう。別荘でのインドアガーデニングに向いている植物には、次のようなものがあります。
エアプランツ
エアプランツとは、土ではなく空気中から水分を吸収して育つ植物です。オブジェのようなフォルムをしているためインテリア性に富み、天井から吊るしたり、壁に掛けたりと、自由度の高い飾り方ができます。流木や岩、スタンド、額縁、ガラス容器など、あらゆる容器で育てることが可能です。容器のデザインにもこだわると楽しみが増えます。
多肉植物
アロエなどに代表される、肉厚の葉が特徴の「多肉植物」は葉の中に水をたっぷり溜め込むため、水やりの頻度が少なくてすみます。もともと乾燥した過酷な環境で育つので、生命力が強く育てやすい植物です。インドアガーデニング向けの代表的な多肉植物には、「セダム」「エケベリア」「アエオニウム」「クラッスラ」「ハオルチア」などがあります。多くの種類が取り扱われているので、環境や見た目の好みなどに合わせて選びましょう。
サボテン
サボテンは厳密には多肉植物の代表格ですが、非常に種類が多く人気が高いため、ひとつのジャンルとなっています。多肉植物と寄せ植え風になったものもあり、インテリアとしての使い勝手も抜群です。モダンテイストな部屋にもナチュラルテイストな部屋にも合わせやすいのが特長。水をやりすぎると根腐れすることがままあるため、そこだけは注意が必要です。鉢の水が完全に乾いたときにたっぷりと水をあげるようにしましょう。
ハーブ
ハーブは生命力が強く、一度根付けばみるみる増えていく品種が多々あります。たとえばミントはあまりにも増えすぎるため、屋外のガーデニングや畑では邪魔者扱いされるほど。ですが、限定された鉢植えで育てるインドアガーデニングなら、適宜間引きしてあげれば問題にならないでしょう。バジルやミント、ローズマリーなどをキッチンなどで育てると、別荘での料理が一段と楽しくなるはずです。
インドアガーデニングで部屋をコーディネートするポイント
事前に配置イメージを固めておく
どこに鉢植えを置くかあらかじめ決めておき、「かわいらしく」「和の雰囲気に」「涼しげに」といったイメージやコンセプトを固めておきましょう。それに合わせて鉢植えや植物、敷物などを選ぶといいですね。鉢植えだけ見ても、水玉のカラーグラスと壺のような陶器では印象がまったく変わります。また、土を使わずカラーゼリーで育てられる植物もあるので、透明なグラスとカラーゼリーで育てるのも一興です。
植物が育ったあとのスペースまで考える
植物によっては、育つにつれて枝や葉が上や横(吊している場合は下)に広がっていく場合があります。育ったあとにどのようになっていくのか、ショップで購入する際に確認しておくといいでしょう。ノンリーフ・ストレリチアはスッと縦に伸びていくので、横に広がられると見た目上困るという場合には最適です。
シチュエーション別の代表的な植物を知っておく
爽やかなグリーンを楽しみたい場合には、適度なボリューム感のあるヤシ類がいいでしょう。シンプルなお部屋や現代的なお部屋にもマッチします。木製家具の多いナチュラルな部屋なら、明るい緑色に白い斑入りのベンジャミンなど、やわらかいグリーンの観葉植物がおすすめです。清潔さを保ちたい寝室なら、ノンリーフ・ストレリチアや、サンセベリアなど、落葉が少ないものを選ぶといいでしょう。
別荘なら本格的なインドアガーデニングが楽しめる
デスク周りやキッチンなど、ちょっとしたところでも始められるインドアガーデニングですが、スペース上の制限を受けにくい別荘なら、家具・構造と植物・花が調和したより本格的なインドアガーデニングを楽しむことも可能です。オープンスペースを植物で区切り、パーテーションのように使うのもオシャレですね。定期的に富士山麓や山中湖畔の別荘で過ごすというライフスタイルをお考えなら、人気のインドアガーデニングを検討してみてはいかがでしょうか。