仕事も休暇もウェルネスに。夏バテに効く行動習慣と食べ物
山中湖・富士山で趣味を極める2015 / 11 / 11
【自動車】クラシックカーの魅力と価値に迫る
発売から数十年以上が経過してもなお人々の心を魅了し続ける年代物の自動車、それがクラシックカーです。次世代モビリティ技術とはいっさい無縁のオールドファッションな車ですが、世界中に根強いファンがおり、日本でも9月に開催された「富士マウンテンラリー2015」をはじめさまざまなラリーイベントやミーティングなどが行われています。
今回の「フジヤマクロスロード」では、省エネ・エコ・コストパフォーマンスを追求する現在の風潮とは真逆の存在であるにもかかわらず、世界的に愛され続けているクラシックカーの魅力に迫ります。
クラシックカーとは?
「旧車(きゅうしゃ)」「ヒストリックカー」「ビンテージカー」とも呼ばれるクラシックカーは、一般的に数十年以上前に誕生した自動車やオートバイ、サイドカー、トライクなどのことを指します。明確に定義されているわけではありませんが、イギリスでは「クラシックカー=1971年より古い車」であり、さらに以下のように分類されるそうです。
年代別クラシックカーの分類
1904年以前 ベテランカー ベテラン(veteran)は「老練者」「熟達者」「古参」という意味です。 |
~1916年頃 エドワーディアンカー 自動車好きの英国国王エドワード7世の時代に登場した自動車をこう呼びます。 |
~1930年頃 ビンテージカー 古くて価値のある車という意味で、この時期は名車が数多く登場しています。 |
~1942年頃 ポストビンテージカー 第2次世界大戦前の不安定な時代で、自動車メーカーの淘汰も進みました。 |
1945年~ ヒストリックカー 戦後に登場した、歴史を感じさせる自動車です。 |
クラシックカーの第一条件は、製造された当時に近いコンディションを維持していること、もしくは修理・修復を通してその状態に戻されていること。たとえ70年前や80年前に造られた自動車を所有していても、動力まわりや車体のコンディションが悪ければ、それを「クラシックカー」とは呼べないのです。
クラシックカーが世界中で愛される理由
現在では真似できない個性
クラシックカーの大きな魅力の一つに、近年の自動車とは明らかに異なるデザイン性があります。現在は燃費向上のために流体力学や空力特性などを考慮した設計が欠かせませんが、旧車の場合は純粋に「カッコいいものをデザインする」という部分のウェイトが大きかったため、個性的な内装・外装のものが多く登場しました。
再生産できないことの価値
クラシックカーはメーカーでの生産が終了している絶版車で、買い換えができないオンリーワンな存在です。再生産できない――というところに価値を感じているオーナーの方は非常に多くいらっしゃいます。「世界に数台」「幻の自動車」といった付加価値は、オーナー様のコレクション欲求に火を付ける力を持っています。
車との対話を楽しめる
近年の自動車よりも明らかにメンテナンスの手間がかかるのが旧車です。また、運転中に水温計やバッテリーメーターを見たり、エンジン音に耳を傾けたりしながら常に車体に気を遣わなければなりません。これを「負担」と取るか「楽しみ」と取るかは人それぞれですが、愛好家の方はこうした「車との対話」を楽しんでいます。
クラシックカーの価値について
最近ではロシアやインド、中国などの富裕層の間でクラシックカーがブームになったり、希少性の高い車種が投資対象になったりするなどして、クラシックカーの価値が高まってきています。実際、あるオークションで1962年製のフェラーリ「250GTO」に自動車オークション史上最高額(3800万ドル=約40億円)の値が付いて話題になりました。
経営者や医師、弁護士の方の中にもクラシックカーのコレクションが趣味という方は多くいらっしゃいますが、クラシックカーのオーナー様は自慢の愛車を主役にした別荘を立ててみるのもいいかもしれません。山中湖畔別荘地には、ガレージハウス専用のエリアもあります。そこから富士山麓へ気ままにドライブに出かけるもよし、周辺のラリーイベントやミーティングに参加するもよし。山中湖からほど近い富士スピードウェイでは、「JCCA CLASSIC CAR FESTIVAL FUJIJAMBOREE」(4月)や「Classic Mini Festival 2015」(8月)といった人気のクラシックカーイベントが開催されていますので、参加してみてはいかがでしょうか?