仕事も休暇もウェルネスに。夏バテに効く行動習慣と食べ物
山中湖・富士山で趣味を極める2016 / 09 / 08
【料理】グランピング人気で関心を集める「オーベルジュ」の魅力
夏の定番と言えば、やはりキャンプ。都心の喧騒を離れて雄大な自然と触れ合いながら、家族や友人などとお酒を飲んだり、バーベキューに舌鼓を打ったり、アウトドアスポーツやウォータースポーツを楽しんだりすることは、ビジネスとはまた異なる刺激と彩りを人生に添えてくれます。
アウトドアレジャーの新しいスタイルとして日本でも人気が出始めている「グランピング」については、以前のコラムでもご紹介しました(グランピングで大人の贅沢アウトドア)。そのグランピング人気の影響で、今、オーベルジュに対する関心が高まっています。富士山の麓で大人の趣味やライフスタイル、ラグジュアリーな時間の過ごし方について考える「フジヤマクロスロード」、今回はそんなオーベルジュの魅力に迫っていきたいと思います。
食事という枠を超えて上質なひとときを味わえるレストラン
オーベルジュ(auberge)は、「郊外や地方にある宿泊設備を備えたレストラン」のこと。固有のチェーン店やブランド名ではなく、そのような施設全般を指すひとつのカテゴリーです。発祥は美食の国フランスで、その歴史は中世まで遡るとも言われています。日本では1986年に箱根で開業した店舗が始まりとされており、以降は全国の観光地やリゾート地、別荘地などでオープンするようになりました。
オーベルジュのコンセプト
オーベルジュでは、美しい自然の風景や穏やかな空気(雰囲気)を堪能しながら、その土地の食材を活かした料理を楽しみ、併設されている施設に宿泊することができます。料理やお酒を楽しみ、また非日常的な景色に触れ、休みたいときにすぐ休むことができるというのは、この上ない贅沢と言えるでしょう。「食事」という枠を超えて上質なひとときを味わえるレストランの発展系であり、グルメ旅行を楽しめる施設としての、ひとつの「到達点」と言える存在かもしれません。
オーベルジュとグランピング施設の違い
「その土地の風景や食材を活かした料理を楽しみ、宿泊もできる場所」という意味合いから同じもののように思われるかもしれませんが、オーベルジュとグランピング施設は基本的に別物と考えられます。
「大自然に囲まれながら、高級ホテル並みのコテージや豪華なテントで優雅な時間を過ごせる」というのがグランピングの一つの条件。ですが、オーベルジュにはアウトドアやキャンプの要素を求めません。また、グランピング施設ではベッドやバスルーム(シャワールーム)といった宿泊設備の質が重視されており、あくまで食事がメインに置かれているオーベルジュとはコンセプト(利用客が求めるもの)が異なります。
とはいえ、近年では宿泊設備やサービスに力を入れた優雅なオーベルジュも増えており、地産の食材を活かした料理の提供にこだわっているグランピング施設も登場しています。
首都圏から行ける、山梨・静岡の注目オーベルジュ
ヒュッテ・エミール
八ヶ岳の麓に佇む、クラシックな雰囲気の隠れ家的オーベルジュです。ランプの暖かな灯り、選び抜かれた調度品に囲まれ、外には南アルプスや富士山の雄大な景色が広がります。暖炉のあるダイニングサロンでいただく、厳選した季節の食材を使ったメニューは極上の味わい。夜にはフレンチを、朝食には名物の「きのこ雑炊」をいただくこともできます。1日3組限定なので、落ち着いた中で贅沢な時間を過ごせます。
ヒュッテ・エミール
住所: 〒409-1501 山梨県北杜市大泉町西井出8240-1522
TEL: 0551-45-7011
オーベルジュ フェリス
東京・恵比寿の人気スペインレストラン「Feliz(フェリス)」が伊豆・修善寺に移転してオープンしたのが「オーベルジュ フェリス」です。採れたての野菜や魚、ジビエなど、45種200以上の食材を使ったスペイン料理のコースは13皿。オーナーシェフの遊び心が感じられるディナーは、目でも楽しむことができます。館内は全5部屋なので、「来賓者」として贅沢なおもてなしを受けられます。
オーベルジュ フェリス
住所: 〒410-2416 静岡県伊豆市修善寺4280-47
TEL: 0558-73-2377
アルカナイズ
ミシュランで星を獲得したレストランで腕を磨いたシェフの創作フレンチを楽しめる、本格オーベルジュです。こだわりの素材を厳選し、海・山・川に囲まれた中伊豆ならではの「ここでしか味わえないひと皿」に舌鼓を打つことができます。サーブのタイミングや料理の解説など、ホスピタリティの面も言うことなし。渓谷に面したリバービュースイートにはゆったりした時間が流れていて、何度も通いたくなります。
アルカナイズ
住所: 〒410-3206 静岡県伊豆市湯ヶ島1662
TEL: 0558-85-2700
オーベルジュで上質なひとときを
豊かな自然の中で、美しい景色や澄み渡った空気、そして美味しい食事をじっくり楽しめるオーベルジュは、本物志向のレジャー施設としてますます人気を集めていくことでしょう。
山中湖畔別荘地に隣接している「PICA山中湖ヴィレッジ」も、テントやコテージ、トレーラーなどのさまざまな宿泊施設があるグランピングタイプのリゾートオーベルジュです。アウトドア用品やバーベキューの食材などは現地調達可能。富士山麓の恵みを味わえるレストラン「FUJIYAMA KITCHEN」や、ゆったりとした時間を過ごせる「ハンモックカフェ」なども併設しており、2016年の夏には2階建てのよりラグジュアリーな「コテージ・グランオーベルジュ」も新設されました。
この夏、オーベルジュで上質なひとときを味わってみてはいかがでしょうか?
PICA山中湖ヴィレッジ
住所: 〒401-0502 山梨県南都留郡山中湖村平野506-296
TEL: 0555-62-4155