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山中湖・富士山で趣味を極める2017 / 02 / 23
【天体観測】山中湖畔で星を見るなら覚えておきたい天体望遠鏡選びのツボ
空気が澄みわたった冬の富士山麓では、夜になると無数の星々が空を埋め尽くす神秘的な光景に出会えます。標高1,000mほどのところに位置する山中湖畔別荘地でも、湖畔の駐車場で、広場で、別荘のお庭で、天体観測に興じる方が少なくありません。
富士山の麓で大人の趣味やライフスタイル、上質な時間の過ごし方について考えるフジヤマクロスロード。今回は、「山中湖畔で星を見るなら覚えておきたい天体望遠鏡選びのツボ」についてお話をしていきたいと思います。
天体望遠鏡の主な種類
天体観測で使用する「天体望遠鏡」にはさまざまな種類がありますが、今回はその中でもメジャーな屈折式・反射式・シュミットカセグレン式という3種類について解説します。
屈折式天体望遠鏡は手軽に扱える
天体望遠鏡と聞いて多くの人がまず思い浮かべるであろう、細長い筒状をした望遠鏡が「屈折式」です。複数のレンズを直線上に並べて像を拡大するという形式で、レンズ内のカビさえ気をつければ「ほぼメンテナンスフリー」であるという点で、入門用に適しています。
ただし、光が複数のレンズを通過するため、高倍率になるほどプリズムのような色にじみを起こしてしまうという欠点もあります。この現象を「色収差(いろしゅうさ)」と言います。色にじみを抑えられるレンズはカメラのレンズ以上に高額なので、自分やお子さんのために良いものを買いたいという方はその点を留意しておきましょう。
反射式天体望遠鏡はコスパが良い
「反射式」は像の拡大に反射鏡(凹面鏡)を使用している望遠鏡で、覗き口が望遠鏡の横にあるのが特徴です。原理的に色収差が生じないため、屈折式よりも被写体を美しく捉えることができます。また、比較的安価にレンズが大きいモデルを購入できる点もメリットの一つ。以下で詳しくご説明しますが、レンズの直径は天体観測を楽しむうえで非常に重要なスペックとなります。
デメリットとしては、鏡筒の中に副鏡(主鏡で反射して集めた光を覗き口へと届ける鏡)を配置する構造のため、像のコントラストに若干の影響があります。また、鏡が振動などでずれるので、光軸合わせなどの定期的なメンテナンスが必要です。
シュミットカセグレン式天体望遠鏡は高性能
「シュミットカセグレン式」は、17世紀にフランスの司祭ローラン・カセグレンによって考案されたとされる望遠鏡です。「反射屈折式」とも呼ばれ、屈折式と反射式の特徴を併せ持っています。
鏡筒の長さが約3分の1とコンパクトですが、副鏡の製造が難しいため高価になります。アフターパーツが充実しており、拡張性に優れ、コンピューターと連携した本格的な観察にも容易に対応できる点は、天体観測上級者にとっては大きなメリットと言えるでしょう。
天体望遠鏡選びの注意点
天体望遠鏡を選ぶ際、気をつけたいのは「倍率」という売り文句です。倍率が高ければ高いほど高性能だと勘違いしてしまいがちですが、望遠鏡の倍率を上げることは極めて容易で、「倍率が高いこと」と「クッキリ見えること」はまったくの別物であることに注意しなければなりません。
レンズの性能にもいろいろありますが、遠くの天体までクッキリと見たい場合には、レンズの直径が非常に重要になります。なぜなら、光を集める性能はレンズ直径比の二乗で上がっていくからです。直径5cmのレンズと直径10 cmのレンズでは直径比が2倍なので、性能は4倍になります。「レンズ直径の伴わない倍率」には注意しましょう。ちなみに、土星の輪がきちんと分離して見えるレンズ直径の目安は10cmです。
用途に合わせた望遠鏡選びで楽しい天体観測ライフを
天体望遠鏡は種類によって性能や価格に違いがあり、それぞれにメリット・デメリットがあります。持ち運びたい、あるいは手軽に扱いたいなら「屈折式」、コストパフォーマンスや像の美しさを重視したいのであれば「反射式」、高額でもいろいろクオリティにこだわりたいなら「シュミットカセグレン式」が候補に挙がるでしょう。入門用の望遠鏡が充実しているメーカーには、ケンコー、ビクセン、スコープテックなどがあります。
澄んだ空気の中できらめく星々を観察する冬の天体観測は、「家族全員で楽しむ共通の趣味」としてもおすすめです。ビギナーの方は、手軽な入門モデルからチャレンジしてみてはいかがでしょうか。フジヤマスタイルでご紹介している山中湖畔別荘地では、天体観測をされるオーナー様のご要望に合わせて、木々の少ない区画をご案内することも可能です。興味がおありでしたら、お気軽にご相談ください。