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山中湖・富士山で趣味を極める2018 / 11 / 22
【イルミネーション】大人も楽しめる富士山麓のショーアップスポット
気温が下がって一段と寒さが増す冬は、イルミネーションが美しく輝く季節でもあります。一般的にイルミネーションというと「クリスマスに行うもの」というイメージがありますが、なぜそのようなイメージが定着したのか皆さんはご存知でしょうか?
富士山の麓で大人の趣味やワンランク上の生活について考えるフジヤマクロスロード。今回は、クリスマスまでに知っておきたいイルミネーションの豆知識と山梨県のショーアップスポットを一足早くご紹介します。
ルター?エジソン?イルミネーションの起源と歴史
今では「クリスマスの風物詩」として日本でも定着したイルミネーション。風景を彩る色鮮やかな電飾は、多くの人々を魅了してやみません。今でこそ当たり前のように毎年目にする光景ですが、その始まりは意外に古く、16世紀まで遡ります。宗教改革の中心人物として知られるドイツの神学者マルティン・ルターは、森の中できらめく星を見て感動し、その光景を再現しようと木の枝に多くのろうそくを飾りました。これが、イルミネーションの起源と言われています。
その後、19世紀に入って発明王として名高いトーマス・エジソンが白熱電球を発明。自分の発明品を売るためにどう宣伝すればいいかを思案していたエジソンは、研究所の周りを白熱電球で飾り付け、電車で通る乗客の目に触れるようにしたそうです。これが、アメリカ発、そして世界初の「電球によるイルミネーション」とされています。
日本にイルミネーションがやって来たのは、それからまた少し後のこと。1900年4月30日に神戸沖にて行われた観艦式で、夜間に戦艦が発光して海面を照らしたのが始まりのようです。そして同時期に舶来品を扱っていた明治屋が銀座に進出したことを皮切りに、東京や大阪の勧業博覧会などでも盛大なイルミネーションが行われるようになりました。
なぜ「イルミネーション=冬」なのか
イルミネーションには「冬に行われるもの」というイメージがありませんか?実は、「イルミネーション=冬」というイメージが定着したのにはいくつかの理由があります。
冬は夜(暗い時間)が長い
当たり前ですがライトでショーアップされるイルミネーションは夜に行うもの。冬は暗くなる時間も早く、夜が長くなるため、イルミネーションを点灯させるのにぴったりの季節と言えます。
冬はイルミネーションがきれいに見える
東京に代表される太平洋側の地域の冬は乾燥しており、気流も比較的安定しているため、空気中の余計な水蒸気やちり・ほこりなどが減って「空気が澄んでいる状態」になります。空気が澄んでいると光が遮られにくくなるため、イルミネーションがきれいに見えるのです。なお、同じ理由で富士山も夏より冬のほうがとてもきれいにくっきり見えるので、富士山観賞にもおすすめの季節と言えます。
冬のライトアップは樹木への負担が少ない
若葉や青々と葉が茂った状態で樹木にイルミネーションの装飾をしてしまうと、電球などから発生する熱によって少なからず樹木がダメージを受けてしまいます。また、電飾を巻き付ける際にコード類が健康な葉を傷付けてしまうこともあるでしょう。葉が枯れ落ちた冬であれば、樹木へのダメージを最小限に抑えることができます。
施設やイベントなどの集客力が上がる
鮮やかなイルミネーションは、装飾を兼ねた広告塔のような役割を果たしてくれます。寒い季節は人々の行動量が減ると考えられますが、人がイルミネーションを見るために外出すれば、交通機関や周辺施設・飲食店などを利用する可能性が増えることになり、経済活動が活性化するというメリットがあります。
行ってみたい!山梨県のイルミネーションスポット3選
さがみ湖イルミリオン
さがみ湖リゾート プレジャーフォレストでは、2018年11月3日(土)から2019年4月7日(日)まで光の祭典「さがみ湖イルミリオン」が開催されます。600万もの電球を使ったイルミネーションは、関東最大級。観るだけでなく、美しく輝くイルミネーションの上を進んで行く「光のリフト」など多彩なアトラクションを楽しめるのもポイントです。イルミネーションを楽しんだ後は、ゆっくり温泉に浸かって温まるのも良いですね。
所在地 : 〒252-0175 神奈川県相模原市緑区若柳1634
連絡先 : 0570-037-353
ホテルマウント富士
富士山の麓、標高1,100mに位置するホテルマウント富士の中庭で、13万球のイルミネーションが見る者の心を躍らせます。日中は山中湖をしたがえた富士山の絶景を満喫でき、日没後はロマンチックな気分でショーアップされたイルミネーションを楽しめるでしょう。星が輝く澄んだ夜空に佇む「シルエット富士」とイルミネーションのコントラストもぜひご覧ください。
所在地 : 〒401-0501 山梨県南都留郡山中湖村山中1360-83
連絡先 : 0555-62-2111
※上記URLの情報は昨年度のものです
山中湖 花の都公園
50万球にもおよぶ電飾を使用した幻想的なイルミネーション作品と雄大な富士山を同時に眺められるのが、山中湖 花の都公園。清流の里内にある温室には屋台村も設けられるため、冷えた体を温めることもできます。点灯期間は11月23日(金)から1月3日(木)まで。クリスマスまでの土曜日・クリスマス期間・お正月(1日と2日)には花火も打ち上げられるため、日にちを合わせて訪れるのも良いかもしれません。
所在地 : 〒401-0501 山梨県南都留郡山中湖村山中1650
連絡先 : 0555-62-5587
クリスマスイルミネーションで幻想的なひとときを
空気が澄み渡る冬は、まさにイルミネーションにぴったりの季節。たくさんの電飾が色鮮やかに輝く光景を眺めれば、心温まる幻想的なひとときを過ごすことができるに違いありません。今年の冬は富士山麓をはじめ、山梨県各地で行われているクリスマスイルミネーションを鑑賞しに行ってみてはいかがでしょうか。きっとそこには、いつもとは一味違う「心揺さぶる風景」が広がっているはずです。