仕事も休暇もウェルネスに。夏バテに効く行動習慣と食べ物
自己投資の考え方と選択肢2017 / 03 / 02
美味しいコーヒーで「違い」が作れる経営者を目指す
「世界で最も飲まれている」と言われる嗜好飲料、それがコーヒーです。スターバックスを世界的なコーヒーショップチェーンに押し上げたハワード・シュルツが大のコーヒー好きであることは有名ですが、経営者の中にはコーヒーをこよなく愛する方が数多くいます。
コーヒーが愛される理由は、その深い香りと味わい、そしてさまざまな成分がもたらす効用にあると考えられます。ビジネスマンや経営者にとっても、コーヒーのもたらす恩恵は無視できないもの。今回のフジヤマクロスロードでは、コーヒーによって得られるメリットと、上質なひとときを叶えてくれる本物の最高級豆をご紹介します。
コーヒーが経営者にもたらすメリットと適した飲み方
リラックス効果(ストレスの解消)
コーヒーは、焙煎することによって独特の香りが生まれます。その香りは800種類以上の成分が複雑に絡み合って生まれると言われており、深いリラックス効果をもたらすことで知られています。
なお、リラックス効果の指標として知られる脳波「α波」の測定テストによって、「深煎りのコーヒー豆」のほうがリラックス効果の高い香りを得られることが分かっています。長いミーティングの後などにリラックス効果を求めたいなら、香りが引き立つホットがおすすめです。
集中力・記憶力の向上
コーヒーには覚醒作用のあるカフェインが含まれており、集中力や記憶力を高める効果が期待できます。カフェインが血流に乗って脳に到達するには30分程度かかると言われているので、商談や大切な打ち合わせの「少し前」に飲むのがポイントです。砂糖を入れて、頭の栄養となるブドウ糖を一緒に摂取するのもおすすめです。ただし、血糖値が上昇しすぎると眠くなる場合もあるので、砂糖の入れすぎには注意しましょう。
カフェインは「疲労を感じにくくさせる」だけで、「疲れを取る」わけではありません。飲み過ぎると慢性疲労を引き起こす可能性もあるので、飲み過ぎないこと、しっかりとした休憩を取ることも必要です。
全身疾患の予防
コーヒーを1日に3~4杯飲む人は、ほとんど飲まない人よりも狭心症や心筋梗塞などの心臓病を患う危険性が36%低いという研究結果があります。脳疾患や呼吸器疾患も、40%ほどリスクが低下していると報告されています。これは、コーヒーに含まれるクロロゲン酸による血圧上昇効果や、カフェインの血管収縮作用による血流改善によるもののようです。
もちろんコーヒーを飲んでいれば全身疾患が予防できるというわけではなく、飲み過ぎるとカフェイン中毒で食欲不振などを招く恐れもあるので注意が必要です。経営者は体が資本であり、盤石な体調管理なくして盤石な経営は実現しないので、1日に数杯程度にとどめるのが無難でしょう。また、コーヒーには胃液の分泌を活発にする作用があります。胃液によって胃壁が荒れる恐れもあるので、空腹時を避けて飲むのが良いでしょう。
自己投資に?最高級のコーヒー豆を
コーヒーの命は「香り」であり、より良い香りを追求するために世界中でさまざまな工夫や品種改良が行われています。高級コーヒー豆の品質を知ることは、ひとつの教養としても自己投資になると言えるかもしれません。
コピ・ルアク
インドネシアの「コピ・ルアク」は、ジャコウネコの糞から取れる未消化のコーヒー豆です。消化酵素などによる発酵で独特の芳醇な香りが生まれ、その美味しさと希少性から「世界で最も高価なコーヒー豆」とも言われています。国内の喫茶店で飲もうとすると、一杯8,000円ほどかかることもあるようです。
ブラック・アイボリー
タイの「ブラック・アイボリー」はゾウの糞から採取したコーヒー豆で、コピ・ルアクと双璧をなす世界最高級品種です。ゾウはコーヒー豆のタンパク質のみを消化するため、タンパク質由来の苦みが少ないコーヒー豆になります。チョコレートやナッツのような印象のある奥深い香りも特徴的です。こちらも、国内の喫茶店で飲もうとすると一杯8,000円ほどが相場になります。
パナマ・アウロマール・ゲイシャ
パナマ・アウロマール・ゲイシャは、スターバックスが1杯2,000円で販売したことでも知られる高級コーヒー豆です。フルーティーな味わいが魅力で、その風味はネクタリンやパッションフルーツなどにたとえられます。酸味と甘みが心地良い、透明感のあるコーヒーです。栽培が困難であることから稀少な存在となっており、2004年のコーヒー品評会「ベスト・オブ・パナマ」では当時の過去最高額で落札されました。
コーヒーの「フェアトレード」で社会に貢献する
コーヒー豆の多くは、アジアや南米などの発展途上国で生産されています。先進国が主導する国際的な貿易においては、立場の弱い発展途上国の小規模生産者にとって不利な取引が行われることも多く、それが時に貧困を拡大させてしまうという側面もあります。そういったアンフェアをなくし、経済格差をなくすための公平な貿易を目指す運動が「フェアトレード」です。
フェアトレードでは生産者の生活を支えるために必要な「フェアトレード最低価格」が定められており、国際市場価格がどんなに下落しても「フェアトレード最低価格」以下にはなりません。フェアトレード認証製品を購入することは、開発途上国の生産者をサポートすることにつながります。趣味のコーヒーで、プライベートでも社会貢献ができる経営者を目指しませんか?