成功者ほど見た目にこだわる!?「印象アップ」という自己投資戦略|フジヤマクロスロード

自己投資の考え方と選択肢2018 / 12 / 27

成功者ほど見た目にこだわる!?「印象アップ」という自己投資戦略

「人は見た目ではなく中身で勝負」。経営者の中には、そうお考えの方も少なくないでしょう。しかし、だからといって自身の見た目に対するこだわりや努力、自己投資をおろそかにしてしまうと、大きな損失につながる可能性もあります。「素敵な人と一緒に働きたい」「誠実で信頼できそうなのでこの人から(商品を)買いたい」といったように、人は無意識のうちに見た目で判断したりされたりするものだからです。

見た目にこだわるということは、相手に与える影響をコントロールすること(セルフブランディング)でもあります。今回のフジヤマクロスロードでは、経営者の方が「印象アップ」に自己投資する意義やメリットなどをご紹介していきます。

非言語コミュニケーションの重要性を知りましょう

皆さんは、「メラビアンの法則」をご存知でしょうか?アメリカの心理学者アルバート・メラビアンが提唱したこの法則は、「非言語コミュニケーションの重要性を説くもの」として知られています。

話の内容は7%しか影響しない!?

「視覚情報」「聴覚情報」「言語情報」のそれぞれに関して矛盾した情報が与えられたとき、人はどの情報から影響を受けるのか――。メラビアンの実験では、視覚情報(話し手の表情や仕草、見た目など)が与える影響は55%、聴覚情報(話し方、声の高さや大きさ、話す速さなど)は38%、言語情報(話している言葉そのものの意味や話の内容など)は7%という結果が出ています。つまり、話の内容よりも見た目などの印象が与える影響のほうが何倍も大きいということです。

例えば、相手を褒めていたとしても表情やトーンにネガティブな雰囲気があった場合、褒めている内容よりも違和感や嫌悪感を強く受け取ってしまうということ。こういった場合には、「褒められている」ではなく「嫌味を言われている」というふうに受け取られてしまう可能性すらあります。

メラビアンの法則を正しく理解・応用する

メラビアンの法則は、「3つの情報に矛盾があった時」に人は見た目や声のトーンなどの情報を優先するというもの。ただし、そういった矛盾が起こるような場面はそうそうあるものではありません。重要なのは、矛盾なくこれら3つの情報を整えることを意識し、コミュニケーションを取ること。そうすればより相手に話を伝えやすく、物事を進めやすくなるはずです。

経営者の場合、部下などに対して自分の想いや新しい事業計画などの構想をプレゼンテーションする機会があります。その際は、人に影響を与えるとされる要素の93%にもおよぶ視覚情報と聴覚情報をコントロールできなければ人の心を動かすのは難しいと心得、こまかい部分までこだわって自分を見せるようにしましょう。

見た目・身だしなみに関わる法則は他にも

上等なスーツを着れば仕事ができるように見える

目立つ特徴に引きずられてほかの評価が歪んでしまう現象を、社会心理学の用語で「ハロー効果」と言います。「上等なスーツを着ていると、仕事ができる人に見える」「無名な会社だが、一等地に本社を構えていると立派に思われる」などは、ハロー効果の代表的な例です。なおハロー効果には、「身だしなみや容姿などその人の一部分が崩れてしまうと、ほかの部分の印象も悪くなる」というデメリットもあります。

フォーマルな格好では抽象的な思考が高まる

コロンビア大学やカリフォルニア州立大学ノースリッジ校が行った研究では、フォーマルな服装をすることで創造性や長期的な戦略に関係する「抽象的な思考」が高まったという結果が出ています。これは、フォーマルな格好をすることで自分により能力があると感じられるためだと言われています。また、コロンビアビジネススクールの教授であり作家でもあるマイケル・スリーピアンによれば、「フォーマルな格好により抽象的な思考が高まると、批判に対しても冷静な判断ができるようになる」とされています。

まずは自分の特徴を知りましょう

あなたはどのタイプ?~体型が与える印象~

・標準型

太りすぎでも痩せすぎでもない標準的な日本人体型は、周りにも溶け込みやすい体系と言えます。その反面、やや印象に残りにくいため、服装やヘアースタイルでアクセントを加えて個性を演出するとよいでしょう。

・丸型

ふくよかな丸型体型は、おおらかで親しみやすく柔和な印象を与えます。しかし、海外では「自己管理が甘い」と認識されるようで、どこかだらしないような印象を与えてしまうかもしれません。服装や身のこなしなどで清潔感・躍動感を演出することが大切です。

・柱型

痩せていて長身の柱型体型は、調和を大切にする印象を与えます。その反面どんなにしっかりしていても頼りなく感じられたり、どこか冷めたように見られてしまったりする可能性があります。普段の振る舞い(仕草や表情、話し方など)で印象を変えていきましょう。

・がっちり型

アメフト選手のようながっちり体型は、相手にストイック・計画性がある・頼もしいといった印象を持ってもらえるでしょう。しかし一方で、「強引そう」「怖い」と思われることも......。清潔感のある服装や振る舞いなどで知的さを演出していくと良いかもしれません。

・コンパクト型

コンパクト型は、義理人情に厚い印象があります。しかし、その一方で「頑固」「古臭い」と思われてしまうこともあるため、無理に大きく見せようとするよりも、コンパクトさを利用した親しみやすさを演出してみましょう。

あなたはどのタイプ?~顔の輪郭が与える印象~

・ベース型

ガチっとした雰囲気のベース顔は、行動力や責任感があり粘り強いといった印象を与えやすいでしょう。その反面、頑固で高圧的に見られることもあります。このようなイメージを緩和するには、髪型を少し遊ばせて柔らかさを演出するとよいでしょう。

・逆三角形

逆三角形顔は冷静で理論的な印象を持たれることが多い形と言えます。しかし、「利己的」「ずるがしこい」「消極的」といったイメージを持たれてしまう可能性も。頭のハチの張りをカバーし、頭をコンパクトに見せるような髪型にするのをおすすめします。うねりのある髪型でシャープな顔をカバーするのも手です。

・丸型

丸顔は優しく、のんびりとして協調性がある印象を与えるタイプです。その反面、締まりがなくだらしないといった印象を持たれてしまう可能性があります。顔の丸さをカバーする手段として、髪型で縦の印象を作ることを意識してみてはいかがでしょうか。

・長方形

長方形顔は知的で物静か、そしてどこか高貴な印象を与える顔立ちです。一方で、頼りなく冷たい人ととらえられてしまう場合もあります。面長な印象を打ち消すには、ヘアースタイルで人の視線を横へと誘導しましょう。髪を横に散らして動きを強調したり、サイドにボリュームを持たせたりするような髪型がおすすめです。

"強調"と"補正"を考えてバランスを整えることが大切

体型や顔の形で、相手に抱かれる印象は大きく変わります。大切なのは、自身が持っている体型・顔の印象を"強調"するのか、それとも標準に近づけるように"補正"するのかを戦略的に考えること。太っているタレントがそのキャラクターを活かした格好でグルメレポーターを務めるのは、"強調"の最たる例です。

まずは「自分がどう見られているのか」を知り、「自分をどのように見せたいのか」を考えましょう。そして、そのためには自分の特徴を"強調"するのか"補正"するのかを選択し、自分に合った見た目の演出(=セルフブランディング)を行うことが重要です。このように、身だしなみに気をつかい印象アップのために絶え間ない努力を重ねることが、経営者としての成功へとつながるのかもしれません。