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40代・50代のためのセカンドライフ2017 / 05 / 25
別荘への造作家具導入で失敗しないための3つのツボ
「造作家具」は、家を建てるときやリフォームするときなどに内装に合わせてつくられるオリジナルの造り付け家具です。住まいの構造に組み込むように設置できるので、使いやすく見映えがいいといったメリットがあります。別荘やセカンドハウスにおいても、こだわりをもった部屋づくりができるという点で造作家具は非常に人気です。
大人の趣味やライフスタイル、上質な時間の過ごし方について光を当てるフジヤマクロスロード。今回は、年齢や性別を問わず幅広く選ばれている造作家具のメリットと、造作家具を別荘に導入するうえで気をつけたいことについてご紹介します。
造作家具とは?
造作家具はオーダー家具・特注家具の一種で、住居にぴったり合うように設計された造り付けの家具のことです。普通のオーダー家具と違うのは、単純なデザインだけでなく、「いかにその住まいの設計・デザインに組み込むか」が重要になるという点。そんな造作家具には、次のようなメリットがあります。
場所やニーズに合わせたベストな設計ができる
造作家具では、設置する場所や手持ちのアイテムに合わせてミリ単位でぴったりの家具をつくることができます。壁一面の本棚や、傾斜する天井に合わせた収納家具、お気に入りの椅子の高さに合わせたキッチンカウンターの実現なども自由自在です。
素材やデザインにとことんこだわれる
床の素材に合わせたり、壁の色・柄とのバランスを考えたり。素材やデザインに好きなだけこだわれるのも人気のポイントです。さまざまな家具を既製品だけで揃えると、どこかで妥協しなければいけないことが多くなりますが、造作家具ならそういった心配がありません。
地震があっても安全性が高く安心
しっかりと壁や床に固定して据え付けるという点も、市販の「置くだけの家具」と違う部分。造作家具なら大きな地震のときにも倒れにくく、別荘で生活するオーナー様やご家族の安全性が高まります。
造作家具の導入で失敗しないための心得
1 大工がつくる場合と家具職人がつくる場合の違いを知る
大工が造作家具を製作する場合、素材を共通で使用できるため、床や壁面との色・デザインの統一性が取りやすいというメリットがあります。また、作業費が建築費に含まれることが多いので、費用を抑えてつくることも可能です。ただし、職人が家具専門でないことも多く、「複雑なつくりの家具を製作するのが難しい」「出来が職人の腕に左右されやすい」という欠点があります。
家具職人がつくる場合は、建築現場とは別の場所で家具専用の製作機材を用いてつくります。寸法や塗装仕上げなどの精度が高く、複雑な構造の家具にも対応できますが、製作費は高くなります。別荘の設計・建築段階から家具職人を巻き込みたい場合は、業者に相談してみるとよいでしょう。
2 希望や要望を具体的に書き出しておく
漠然と「いい感じの棚が欲しい」と考えるのではなく、自分が使うシーンを想像し、どのようにしたいかを具体的にしておくと失敗(使い勝手がよくない)は避けやすくなります。たとえばキッチン収納なら、「収納棚の扉は引き戸にしたい」「家電を使わないときは隠しておきたい」「引き出し式の作業台が欲しい」といったように、言葉で説明できるとベストです。また、それらの数ある希望の中でも「絶対に譲れないもの」「できれば欲しいもの」といったように優先順位を付けておくと、打ち合わせがスムーズになります。
収納家具の場合は、そこにどんなものを収納するかが非常に重要になります。大きなものは寸法を測り、収納棚のどの部分にしまうのかを具体的に考えておくと、収納棚の大きさや寸法、扉の形状、棚板の数などを設計しやすくなるのでオススメです。
3 空間におけるバランスや設置場所をよく考える
住まいの使い勝手や快適さには、造作家具の設置場所やバランスが大きく関わってきます。部屋全体の広さに対して、家具の占有率は約3分の1程度になるのが理想的です。あまりに大きいと違和感や圧迫感を覚える原因になります。家具の高さや奥行きを揃えることでインテリアには統一感が生まれるので、そこにも気を遣いましょう。
また、造作家具を導入する際は「動線」や「視線」を意識することも重要です。移動を考えたときに不便さはないか、部屋の中央付近に置く家具なら適度な高さで視線が抜けるかどうかなども考えておくと、不自由のない快適な住空間が実現します。高さのある造作家具を入れたい場合は、目線の高さの部分をガラス素材などにするのも手です。
こだわりの造作家具に囲まれて生活する喜び
造作家具は市販の家具より価格が高くなるものの、自分の好みや設置場所の寸法・デザインにぴったりの一品がつくれる点は大きな魅力です。末永く愛用できる、統一感ある美しい家具に囲まれて過ごす喜びを考えると、造作家具への投資は決して高いものではないでしょう。
生活にある程度余裕ができた40代・50代のオーナー様が別荘の建築やリフォームを行う場合、家具はできるだけこだわりたいポイントだと思います。ぜひ一度、あなたの要望に完璧に応える造作家具を検討してみてはいかがでしょうか。