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40代・50代のためのセカンドライフ2017 / 08 / 24
映画やスポーツ観戦が好きなら、別荘に自分仕様のホームシアターを
別荘やセカンドハウスはレジャーの拠点になると同時に、都内では叶えにくい「理想の空間」を実現するための場所でもあります。たとえば、映画好き・スポーツ好きの方にとって、作品や試合を最高の空間で楽しめるホームシアターはまさに夢のような環境です。
富士山麓で大人のライフスタイルや上質な時間の過ごし方に思いをめぐらせるこのコラム、今回は別荘にも作れる「ホームシアター」に関する基礎知識を紹介します。
テレビとホームシアターの違い~サラウンドとは?
ホームシアターとは、映画館のような大画面の映像と臨場感のある音を家庭にいながらにして楽しめる設備のことです。テレビとの大きな違いは、そのサウンドの迫力です。テレビの音は、左右のスピーカーから音を出す「ステレオ」方式が一般的ですが、ホームシアターでは前後左右から音を出す「サラウンド」という方式が用いられます。
サラウンドにおけるスピーカー配置の基本は、「5.1ch」と呼ばれる音響システム構成。DVDやブルーレイの音声メニューなどで、「5.1ch」「5.1chサラウンド」といった記載を目にしたことがある方も多いのではないでしょうか。これは5台のスピーカーと低音域専用のサブウーファーを組み合わせた配置のことで、正面にセンタースピーカーとサブウーファーを1台ずつ、その左右にフロントスピーカーを2台、座席よりやや後方の左右にリアスピーカー(サラウンドスピーカー)を2台設置する構成を指します。
周囲をスピーカーで取り囲むことで、立体的な音響効果を体感できるのがサラウンドの醍醐味です。映画やライブ映像はもちろん、サッカーや野球などでも、現地で観戦しているかのようなテレビでは味わえない臨場感を楽しめます。
ホームシアターができるまで~準備のポイントや流れ
画面サイズや種類を決める
ホームシアターを検討する際、まず考えるのが画面サイズと種類です。ディスプレイとプロジェクターの2種類があり、60インチくらいのサイズまでならどちらの選択肢もありますが、80インチくらいからはコストパフォーマンスの面でプロジェクターが主要な候補になってきます。プロジェクターは場所を取らずコストパフォーマンスに優れ、ディスプレイは高精細で発色がいいというメリットがあるので、用途に合わせて候補を決めましょう。
スピーカーを決める
サラウンドを実現するため、スピーカーを選びます。基本は5.1chで、以下の組み合わせが最低限必要になります。合計6本ですが、サブウーファーは低域専用なので「0.1」と数え、「5.1ch」となります。
- センタースピーカー(中央):1本
- フロントスピーカー(正面):2本
- リアスピーカー(後方):2本
- サブウーファー(低域専用):1本
よりこだわった音響を実現したい場合は、以下の中から選択して、最大で11本(+サブウーファー2本)までのスピーカーを使用できます。あとは予算との相談ですが、できるだけ同メーカー・同シリーズ内で選ぶのが無難です。
- サラウンドバックスピーカー(後方):2本
- フロントハイトスピーカー(前方上):2本
- フロントワイドスピーカー(前方横):2本
- トップフロントスピーカー(天井前):2本
- トップミドルスピーカー(天井中):2本
- トップリアスピーカー(天井後ろ):2本
- リアハイトスピーカー(後方):2本
AVアンプを決める
数多くのスピーカーへ音を分配するために必要なのがAVアンプです。通常のオーディオアンプとは異なり、音声信号だけでなく映像信号の入出力端子と映像コンバーターを内蔵しており、ホームシアター構築には欠かせません。AVアンプの種類やグレードによって接続できるスピーカーの数量や音質、オプション機能も変わるので、ショップ店員とよく相談するなどして決めましょう。
別荘だからこそ追求できる究極の趣味空間
ホームシアターはスピーカーを周囲に設置する必要があるため、都心のご自宅ではスペースが確保できなかったり、ご家族やパートナーの同意を得られなかったりするケースも多いようです。戸建住宅の地下室にホームシアターを持たれる方もいらっしゃいますが、誰もが実現可能という選択肢ではないでしょう。
そこで有力になるのが、別荘でのホームシアター構築というわけです。都会の喧騒を離れ、自分だけのこだわり抜いた環境でリフレッシュできる趣味空間を、検討してみてはいかがでしょうか。ホームシアター、これぞまさしく40代・50代の方にふさわしい「大人のたしなみ」です。