HOME > ライフスタイル&グルメ紹介 > 暮らし|Vol.18 「おもてなし」を、世界の言葉に
富士山の世界文化遺産への正式登録を受けて、増加する国内外からのお客様をどうお迎えし、またどんな情報をご提供していくのかは、今後より重要となってきます。
今回はその最前線を担っている富士ビジターセンターをお訪ねし、小池正幸さんにお話を伺いました。
「世界遺産に登録されたことは、これまでの多分野にわたる多くの人たちの努力が認められたということですから、その多くの中の一人として本当に嬉しく思っています」。開口一番、小池さんはそう仰います。
富士ビジターセンターの主な仕事は、国内外の観光客の皆様に、富士山とそれをとりまく多様な地域の情報を的確かつ包括的に提供すること。
そして、今後さらに重要になるのが、世界遺産・富士山の価値をもっと多くの人に知らしめることと、今後より増える来訪客をそれぞれの人がそれぞれの立場で「おもてなし」する気持ちを育てていくことだと考えていらっしゃるそうです。
小池さんが以前から実践されているのが富士山の「出前講座」。すでに多くの学校や企業、団体などの研修プログラムに組み込まれているそうです。
「ご存じの通り今回の世界遺産として登録された富士山には、自然環境、文化芸術、信仰など実に多面的な要素が含まれていますし、該当するエリアも非常に広域に渡っています。こうした複雑で多彩な要素を、多くの方に知っていただくのにはまだまだ時間がかかります。」
しかしこうした啓発活動の根幹にある想いは一つ、「富士山の持つ価値を守り、後世に残すこと」。小池さんは、まずは私たち日本人がそれぞれの立場で、この考えを共有していくことが最も大切ではないかと仰います。
近年、様々な団体が行っている富士山のクリーンアップ作戦などの効果で、富士山周辺の景観は本当に美しくなりました。そして小池さんが注目するのはその後のステップ、このムーブメントをさらに広く浸透させていくことなのだそうです。
例え富士山に直接関係しない方でも「自分の家や街をキレイにしよう」「ゴミを拾うのも大切だけど、捨てないことはもっと重要だ」「お互いが気持ちよく過ごせるよう、出逢う人に挨拶をしよう」、そんな考えがすべての日本人の心に浸透していくことが重要だと言います。
「観光立国」を支えるのは、私たち一人ひとりの想い。それを象徴する「おもてなし」という日本語が、世界の言葉になってくれることを小池さんは願っています。
「富士山の価値をより高めていくために、環境保持やインフラの整備など、今後ますます多彩な取り組みが展開されていくでしょう。でも一方でこれらを底支えするのは、私たちの『自分なりの富士山への想い』なのではないでしょうか」。
出前講座で小池さんは常々「自分だけのお気に入りの富士山を見つけてください」と奨めているそうです。自宅から見える富士山でも通勤通学の車窓の富士山でもいい、お仕着せでない「自分が選んだ富士山」を持つことが、富士山への愛を育む最初の一歩になるはずだ。小池さんはそう仰っていました。
高校教員を勤め上げた後、富士ビジターセンターにて海外観光客への情報提供や、世界遺産としての富士山の価値の啓発活動などに精力的に取り組んでいる。
山梨県南都留郡富士河口湖町船津6663-1
0555-72-0259
開館時間:8時30分~18時00分
(入館は17時30分まで)
※季節により変わります
■年中無休 ■入館無料 ■駐車場あり
www.yamanashi-kankou.jp/visitor/山中湖:0120-232-236
十里木:055-998-1212
受付時間9:00〜18:00(土日祝も営業)
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