Vol.20 富士山の麓、山中湖から世界の人々にHappyを|暮らし|ライフスタイル&グルメ紹介|富士山・山中湖の別荘ならフジヤマスタイル

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Vol.20 富士山の麓、山中湖から世界の人々にHappyを|暮らし|ライフスタイル&グルメ紹介|富士山・山中湖の別荘ならフジヤマスタイル

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森の中で絵を描きたい その想いを「山中湖エメラルドスタジオ」に

アリカワコウヘイ!さんは、1978年生まれの若き現代美術作家・クレパス画家。

大阪で育ち、高校時代からは沖縄に移住。幼い頃から本格的に野球一筋の人生を送っていたアリカワコウヘイ!さんが、絵と出逢ったのは大学を卒業された23歳の頃だったと言います。

その後、ますます絵の持っている不思議な力の虜となり、社会人をしながら1枚500円の路上での似顔絵描きを始め、早くも1年後には画家として独立。沖縄の市内路線バスのペインティングやFM沖縄の公式キャラクター制作、泡盛のラベルデザインなどの活動で大いに注目を集めました。その後もさらに活躍の場を広げ国内はもとより世界各地で開催される展示会には、作品から空間づくりにまでこだわったアリカワコウヘイ!さん独特のハッピー・ファンタジアに魅せられた人々が押し寄せるほどの人気を博しています。

そんなアリカワコウヘイ!さんが地盤としていた沖縄から、山中湖に移り住み「山中湖エメラルドスタジオ」を立ち上げたのは6年ほど前のこと。活動の場が広がるにつれ、本土に拠点が欲しかったのがその理由なのだそうですが、移住先としていくつもの選択肢がある中で、ここ山中湖を選んだのはどんな経緯からだったのでしょう。

「ボクはもともと山や森が大好きなんです。沖縄に住んでいたのになぜ?と不思議に思われるかもしれませんが、実は沖縄に住んでいた頃もほとんど海には入ったことがないんです(笑)。東京で打ち合わせをしていたある時、そんな話をしたところ山中湖に別荘を持っている方に『なら一度山中湖で過ごしてみないか?』とお誘いをいただいてその別荘に泊めていただいたのが最初のきっかけでした。」

実際に山中湖で過ごしてみると、その美しさと環境の良さに一目惚れしてしまったと言います。

「山中湖は本当にいろんな面で、ボクの望んでいた理想的な環境でした。森の佇まいも四季ごとの風景も素晴らしいし、ふと思い立った時に温泉にでもどこにでも気軽に出かけられますし。それに人間関係が煩わしい程でない丁度良さというのも気に入っているところです。このアトリエも夏は緑の輝きがまぶしいほどですし、木の葉が落ちる冬には窓からダイヤモンド富士も見えるんですよ。ただ長いこと暑い沖縄に住んでいたので、冬場はさすがにちょっと足が遠のいてしまうのですが(笑)」

絵のもつ力との出逢い そして見つけた「HAPPY」というテーマ

それまで絵とはまったく無縁で、野球で将来の道を拓くことまで考えていたというアリカワコウヘイ!さん。ところがそれまでの人生をも一変させてしまった絵との出逢いとは、一体どんなものだったのでしょうか。

「沖縄にいた頃のことですが、家族のことやプライベートなことがいくつも重なって、もう生きるのが辛い、という気分で本当に鬱々と日々を過ごしていた時期があったんです。その時は、正直いつ人生が終わってもいいと、そればかり考えていました。ただただ辛い。そんな日々の中で、突然『ALL FOR HAPPY』という言葉が心に降りてきたんです。」

ご自身が出逢った人生で最大の挫折。そのただ中にあって、ふいに前向きになった一瞬にアリカワコウヘイ!さんが気づいた真実。それが『人は誰もが幸せになるために生きている』『人生で不幸せに出逢った人にこそ本当の幸せが見える』というものでした。

「その時ふっと、アパートのベランダにあった殺風景なコンクリートブロックに色を塗ってみようと思い立ったんですね。」

それまで絵画や美術にはまったく無縁の生活をしていたアリカワコウヘイ!さんにとって、それは自分自身も驚くような発想だったのだそうです。

初めて訪れた画材屋さんで初めての絵の具を買い、コンクリートブロックに色を塗ってみると、まるでモノクロの世界に色彩という花が咲いたような新鮮な衝撃を覚え、砂漠の砂のようにカラカラに乾ききった心に、水のように色彩が染み渡り、際限なく潤いがあふれ出してくるのを覚えたそうです。

色には力がある。絵は心を変えることができる…。アリカワコウヘイ!さんが『ALL FOR HAPPY』という言葉が「降りてきた」と表現するのも、その出逢いがあまりにも突然で衝撃的だったことを物語っています。

目指すのは、世界で一番家族で行きたい展覧会

「ボクは、百貨店での作品展とは別に自分で企画している展覧会のことをエキスポと呼んでインスタレーション(会場の空間づくりや装飾)にとても力を入れています。絵を中心とした空間や環境そのものを、ハッピーなひとつの世界にする。それがボクの願いですから。」

アリカワコウヘイ!さんの展示会には会場に芝生があったり、作品の周りに蝶が飛んだりと、多彩で楽しい工夫が満載。一歩足を踏み入れた瞬間から、日常では体験できないファンタスティックな世界が繰り広げられていきます。一点一点の絵はもちろん、そんな空間までを含めたものがご自身の「作品」なのだと言うアリカワコウヘイ!さん。それだけに一回の展示会にかける情熱とエネルギーは私たちの想像を超えています。

「ボクは絵を始めてまだキャリアも少ないし、美大や芸大を出ているわけでもありません。アートの世界で自分の居場所を作るためには、少なくとも全身全霊をかけるしかないですからね。」

いつの日か世界中の人々に『家族で出かけるなら、アリカワコウヘイ!の展示会だね』と言ってもらえるようになりたい、それがアリカワコウヘイ!さんの大きな夢のひとつです。

そしてもうひとつ、アリカワコウヘイ!さんのライフワークとも言えるのが、沖縄での路上絵描き時代から続けている「ハッピーポートレイト®(アリカワコウヘイ!さんが描く独特なタッチの肖像画)」です。

「展示会で見ていただく作品や空間は多くの人に向けたもの。そうした作品とは別に、一人の人に向けたポートレイトもボクの大事な仕事なんです。」

大規模な展示会やエキスポに懸ける想いの傍らで、ただ一人の人に向けた視線をも大切にし続ける姿勢は、アンハッピーの中から「ハッピー」を見つけ出したアリカワコウヘイ!さんだからこその優しさの表れかもしれません。

「ボクの作品がそこにあることで、誰かが幸せや温かさを感じてくれたら…。それがボクのアーティストとしての役割なんだと思っています。」

見ているだけで心が温まり、自然に微笑みが生まれてくるような楽しさと慈愛が伝わってくるアリカワコウヘイ!さんの作品たち。生活の中で、また展示会を通して自分の作品にふれることで、その誰もが前向きになってくれたら、と語ります。

アリカワコウヘイ!さんの作品から何かを感じ、「将来はアーティストになりたい!」という夢を抱く子どもたちが一人でも増えてくれたら嬉しいな。それもまた、アリカワさんのめざす「ハッピー」の、ひとつの結実なのかもしれません。

富士山の麓、山中湖から世界の人々にHappyを

アリカワコウヘイ!さん

アリカワコウヘイ!さん

福岡県北九州市生まれ。高校時代に沖縄に移住し、そこで絵との衝撃的な出逢いを持ちアーティストの道へ。作品から伝わる優しく温かなその魅力で、わずか数年のうちに全国のファンを魅了し、今ではギャラリー、有名百貨店、ロフトなどでの展示会や作品販売が行われる人気アーティストとしての地歩を確立している。

沖縄での大展覧会☆今年も開催決定!
KO-HEY! ARIKAWA EXPO HAPPY GO ROUND 2014

■2014年10月3日(金)~10月26日(日)
■PLAZA HOUSE GALLERY & SPACE
沖縄県沖縄市久保田3-1-12
098-932-4480

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