HOME > ライフスタイル&グルメ紹介 > 暮らし|Vol.26 日本有数の繁殖地、山中湖畔の野鳥
渡り鳥は繁殖地と越冬地を異にして、毎年きまった季節に移動を繰り返す鳥類です。4月は、繁殖のために南方から日本列島に渡来する夏鳥が見られる時期。鳥たちは5月から7月にかけて、営巣、産卵、雛を育てる繁殖期に入ります。
山中湖エリアはブナなどの夏緑広葉樹林帯に属し、ハリモミやコナラを中心にした自然林やカラマツの植林地など多様な森林に恵まれ、春になれば鳥たちの餌となる昆虫類も豊富に発生します。カラマツ、ケヤキ、ハリモミなどの高木は鳥たちに住みやすい環境をつくっています。年間約170種の鳥類が観察されたという記録もありますが、夏だけでも約50種類を観察することができます。
4月から8月の期間、どんな鳥が見られるのでしょうか。代表的な鳥としてオオルリ、キビタキ、クロツグミなどが挙げられます。そしてセンダイムシクイ、ノジコも見逃すわけにはいきません。
鳥たちの朝は早く、さえずりは日の出から始まります。それぞれの棲み場所で縄張りを主張するために、梢や枝先に止まり、あるいは繁みに隠れてさえずります。その鳴き声のするポイントを探せば観察はより容易になります。早起きをして、鳥が採餌のために活動をはじめる前が、お目当ての野鳥を観察するチャンスです。また、録音された野鳥の鳴き声を事前に聴くなど、その特徴をよく覚えておくことも観察率を高めることに役立ちます。
高い木の上で、繁みの中で、地上の水場で、ひと夏の繁殖と雛育てに懸命な野鳥の活発な暮らしぶりは、山中湖畔の豊かな自然環境を証明するバロメーターでもあるのです。
●餌付けをしない。
●大きな動きを控え、音を立てない。
●むやみに追わず、一カ所でじっとしている。
●日陰、物陰から見る。しゃがんで見る、車の中から見る。
●服装は何色でもいいが地味な色がいい。
●鳴き声の特徴を覚えておくと鳥を見つけやすい。
●親鳥をおびやかさない。雛たちの成長を妨げない。
山階鳥類研究所鳥類標識調査員。野鳥研究家。山中湖畔を中心に日本各地の野鳥観察・調査を行う。野鳥の楽しみ方を人々に伝えるため、バードウオッチング・ツアーのガイドとしても活躍。東京都八王子市生まれ。
【スズメ目ヒタキ科ヒタキ亜科】
ルリ色の背が美しい。主にオスが高い木の梢や枝先に止まって、よく通る声でさえずる。東アジアの温帯で繁殖、日本には夏鳥として渡来する。産卵期は5~7月、卵数は4~5個。一度聴いたら忘れられない声、日本三鳴鳥の一つ。〈 全長約16cm 〉
【スズメ目ホオジロ科】
日本特有のホオジロ類、文学の森の水場で見られる。目の周りが白く羽は黄緑色。冬期には台湾やフィリピンへ。落葉広葉樹林やカラマツ林に棲む。地上の草むらや低木の枝の上に巣を作る。産卵期は5~7月、卵数は3~4個。〈 全長約14cm 〉
【スズメ目ヒタキ科ツグミ亜科】
くちばしが黄色く羽は黒と白。さえずりは大きく変化に富む森のオペラ歌手。夏鳥として渡来、西南日本では越冬する個体もある。広葉樹林に多く棲み、つがいで縄張りをもつ。主に地上を跳ね歩きしながら採餌。産卵期は5~7月。〈 全長約22cm 〉
【スズメ目ヒタキ科ヒタキ亜科】
黄色い胸、翼に白い紋があるのがオス。広葉樹林に棲み、変化に富んだ美しい声でさえずる。夏鳥として渡来。渡りの時期には市街地の公園や庭に来ることも。採餌方法は林の中を飛ぶ虫をフライングキャッチ。産卵期は5~7月。〈 全長約14cm 〉
【スズメ目ヒタキ科ウグイス亜科】
若葉色をしているため広葉樹林にいると、声はすれどもなかなか見つけられない。葉の繁みに潜んでさえずる。葉や枝に付いている昆虫類を捕らえるムシクイ類。草の根元などに巣を作る。産卵期は5~6月、卵数は4~6個。〈 全長約13cm 〉
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十里木:055-998-1212
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