Vol.17 世界に誇る、水と森の聖域でフライフィッシングの真髄と出逢う。|人々|ライフスタイル&グルメ紹介|富士山・山中湖の別荘ならフジヤマスタイル

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Vol.17 世界に誇る、水と森の聖域でフライフィッシングの真髄と出逢う。|人々|ライフスタイル&グルメ紹介|富士山・山中湖の別荘ならフジヤマスタイル

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忍野桂川が、それまで体験したことのないフライフィッシングの奥深さを教えてくれた。

今年の禁漁も間近となった、ある秋の一日。

日本のフライフィッシャーマンたちの憧れの聖地である忍野桂川の流れの畔で、この地をホームグラウンドとする瀬川さんに、この川の魅力とフライの世界の奥深さについてお話を伺いました。

「ここ忍野桂川に出逢って、それまでの自分がフライフィッシングの世界のごく一部しか知らなかったんだと気づかされたんです。」

そう語るのは、シーズンを通して週に1度はここ忍野を訪れるというフライフィッシャーマンの瀬川裕太郎さん。

フライフィッシングは、自然の虫などに似せた「フライ」と呼ばれる毛バリ(疑似餌)によってマスなどを釣る、アウトドアスポーツです。

仙台ご出身の瀬川さんは、少年時代から地元東北の渓流を舞台にこのフライに親しみ、やがて上京。

現在、フライボックスをはじめ様々なアイテムを企画開発し、国内外の多くのフィッシャーマンから絶大な支持を得る株式会社シーアンドエフデザインで、フライフィッシングの楽しさから奥義までを広く伝える各種スクールのイベントの企画などを中心に活躍されています。

日本有数の清らかな流れを舞台に繰り広げられるサイトフィッシングというスタイル。

忍野桂川は美しい富士の湧水を水源として、高原の森の中をゆるやかにたゆたう流れ。一般的に険しい山間の段差を流れ落ちる日本の渓流とは、その趣を異にする個性的な川です。

富士の湧水を源とするその水はあくまでも澄み切って、季節ごとの水温変化も少ないため、この川独特の生態系と、それに応じたマスたちのライフサイクルが形成されています。

中でも特徴的なのが「サイトフィッシング」と呼ばれる釣りのスタイル。透明度の高い流れの中にいるマスを目で確認し、その魚に知恵と工夫を凝らして口を使わせる釣り方です。

ゆるやかに流れる澄み切った水に棲むマスたちは、多くの水生昆虫たちの中からその種類や大きさをシビアに選り好みし、食事対象としています。

時々刻々と移り変わるこうしたマスたちの贅沢な嗜好に合わせ、口を使わせるためには、季節や時間、水温などを緻密に分析し、「今どんな種類の水生昆虫が羽化しているのか」「マスたちはそのうちのどのサイズを捕食しているのか」を読み切る力と、マスたちに本物と見誤らせるシルエットを持つフライを、確実にマスの口元にプレゼンテーションする力が求められます。

森と水と、季節と多様な生き物と・・・。川をとりまく多彩な自然を理解すると、フライがもっと面白くなる。

以前は一般的な山岳渓流を釣り上るスタイルでフライフィッシングを楽しんでいた瀬川さんですが、この川に出逢ってそれまでの釣り方がフライの世界のごく一部だったことに気づかされたそうです。

「森や水、生態系など自然の大きなサイクルへの深い造詣と、それに合わせたフライを巻くタイイング技術。そしてキャスティングやアプローチといった釣り方そのもののタクティクスなど、フライ本来の幅広さや奥深い世界観が、この川に出逢うことで初めて体感できたんです。」

さらには、こうしたフライの醍醐味というべき世界観を、誰でも気軽に味わえるのもこの川のもうひとつの大きな特長だと言います。

誰もが気軽にフライフィッシングの真髄にふれることができる。そんな理想的な川は、ここ忍野桂川だけ。

「普通はこれだけ条件の揃った川には、都会から遙か遠く離れ、深い山に分け入って行かなければ出逢えないんですが、この川は都会からも近い上、川のすぐそばまで車が入れますし、もちろん女性でもまったく問題ありません。その意味でもフライフィッシングの原点を誰もが体験できるという本当に希有な川なんです。」

森と水。季節と風。そして虫とマス。自然の織りなす複雑なパズルを解ききり、美しい水の底に潜む正解にたどり着いた者だけが、狙った魚を手にすることができるというフライフィッシングの世界。

発祥の国イギリスでは、知的かつ高尚なゲームとして、また紳士のアウトドアスポーツとして認じられているのも頷けます。

フライの醍醐味の伝道師として。またパイオニアとして。忍野桂川の岸辺で生まれた製品を世界に。

瀬川さんがお勤めになっている株式会社シーアンドエフデザインでも、ここ忍野桂川を舞台に初心者からエキスパートまで幅広い方を対象とした数々のフライフィッシングスクールを開催しています。またこのほど桂川の畔に専用の社有地を確保し、先述のスクールはもちろん、製品の企画開発にも役立てる他、やがてはこの地に本社機能を移転する計画もあるのだとか。

日本を代表する富士山の麓。忍野桂川の森と美しい川辺から、また新たなフライフィッシングの可能性が見出され、日本はもとより世界に向けてフライフィッシングの奥深さを発信していく・・・。そんな新時代のアウトドアスポーツのパイオニアが誕生する日も近いかも知れません。

これまでフライフィッシングを体験したことのない方も、ぜひ一度その世界にふれてみてはいかがでしょうか。

世界に誇る、水と森の聖域でフライフィッシングの真髄と出逢う。

世界に誇る、水と森の聖域でフライフィッシングの真髄と出逢う。

世界に誇る、水と森の聖域でフライフィッシングの真髄と出逢う。

<川の畔にある忍野キャスティングレンジ>
各種スクールの拠点としてはもちろん、いずれここから世界にフライフィッシングの情報が発信されるかもしれない。
<忍野セット>
シーアンドエフデザインのフライボックスに、忍野で必要とされる各種フライをパッケージした、まさに忍野のためのオリジナルセット。近々発売の計画とのこと。

瀬川裕太郎さん

Profile 瀬川裕太郎さん

仙台出身。アウトドアショップ勤務を経て、株式会社シーアンドエフデザインに在籍。
企画営業セクションにてフライフィッシングの各種スクールの企画などを務める。

株式会社シーアンドエフデザイン
「第2回・忍野フライタイイングスクール」

1コース全4回のスクールを通じて、四季ごとの水生昆虫のフライパターンを学び、基本から応用まで様々なタイイングテクニックを身につけられるスクールです。

  • ■日程・時間(予定)
  • 2011年12月17日(土)
    2012年1月14日(土)・2月18日(土)・3月11日(日)
    各日10:00〜16:00
  • ■場所
  • シーアンドエフデザインワークショップ
  • ■講師
  • メイン講師:長田 規孝氏、渡辺 訓正氏(忍野リバーズエッジ店主)
  • ■募集定員
  • 8名(最少催行人数6名)
  • ■受講費用
  • 1コース(全4回)¥31,500(税込) 講習費・昼食代・保険代込み
  • ※詳細は、HPにてご確認ください。
  • 〒224-0061 神奈川県横浜市都筑区大丸9-4
  • TEL.045-949-2301(代)
  • www.c-and-f.co.jp

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