Vol.22 富士山の世界遺産登録を、日本人が富士山を見直す、大切なきっかけに。|人々|ライフスタイル&グルメ紹介|富士山・山中湖の別荘ならフジヤマスタイル

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Vol.22 富士山の世界遺産登録を、日本人が富士山を見直す、大切なきっかけに。|人々|ライフスタイル&グルメ紹介|富士山・山中湖の別荘ならフジヤマスタイル

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日本が誇る富士山が、いよいよ世界の宝に。

「富士山をより誇れるものにするためには、例えば登山のマナーや注意点、今ある環境をどう守っていくかなど様々なポイントがありますが、そうしたこと以前に最も肝心なのは、私たちがまず富士山というものをもっと深く知ることではないでしょうか」。と、NPO法人アースバウンダーの代表、小野さん。

アースバウンダーは富士五湖エリアの青年会議所有志により20年ほど前に発足した団体を前身として、富士山を中心とする広大な森林の環境や歴史文化の価値を後世に引き継いでいくために各種の調査や企画、国内外への情報発信を目的として活動しています。

「富士山エコスクール」は、このアースバウンダーが主催する代表的な富士山体験のツアー。修学旅行や企業の研修などのプログラムのひとつとして、人気を集めているスクールです

富士山エコスクールでの活動を通して、自然を観る目を養ってほしい。

富士山エコスクールでは富士山や森林の四季などを体感しながら、「自然を観るコツ」を身につけてもらいたいというのが小野さんの考え。

自然の中で遊んで育った世代とは違い、自然を肌で感じた経験が絶対的に少ない若い世代を中心に、木の肌の感触や匂い、季節ごとの変化など、生きている自然とはどういう物なのかを身につけてほしいと願っているそうです。

自然を観る時には、ごく小さな部分を観察する視点と、全体を大きく見る視点の両方を意識することが重要だと小野さんは仰います。ミクロとマクロの視点を同時に持つことで、生態系の複雑さや奥深さを、より理解することができるのだそう。

「富士の森に入ると、スクール参加者は皆、緑がいっぱい!と声を上げるんですが、そこからもう一歩深く、森を観察できる視点を与えてあげるんです。

例えば森を構成する木々の種類やそれぞれの背の高さ、葉の大きさの違いなどに注目すると、それぞれの木が森の中でどんな生存戦略を持って生きているかがわかります。また日本三大野鳥生息地でもある山中湖に渡ってくる様々な鳥たちの姿やその数などをしっかりと観察すると、それぞれの鳥の渡り先であるシベリアや南洋などの自然環境の変化まで読み取ることができるんです」。

こうした見方ができるようになると、自然というものが「美しい」だけでなく、より興味深く面白い物として見えてきます。

「参加者のそれぞれがこうした視点を身につけ、それぞれの地元に持ち帰ることで、日本や世界の各所で、自然を大切に考える機運となって根付いてくれたら、この上ない喜びですね」。

文化遺産としての富士山。世界でも類を見ないその独自性とは。

富士山は人々の生活や信仰、文化ととても深く結びついた山で、こうした山は世界的にも類を見ないため文化遺産として評価されたことは本当に嬉しい、と小野さん。

ただ同時に、富士山とその周辺の森林や自然環境の凄さを日々感じている人間の一人としては、もしも富士山に人の手が加わっていなかったら?とつい想像してしまう自分もいるのだそう。

「富士山が中心となって構成されている森林や自然環境は、本当に複雑かつ重層的で多様性に満ちているんですね。そうした懐の深い自然に人の生活が入り込むことで今の姿があるわけです。ですから無いものねだりではあるんですが、もし仮に人の手が入らずありのままの姿を残していたとしたら、さぞや偉大な自然景観を見ることができたんだろうと思うと、少しだけ惜しい気持ちもあります」。

日本人と富士山との豊かなつながりを考える。

先ほど森の生存戦略についてふれましたが、さらに小野さんは「森」と「林」の違いについても教えてくれました。

「森という字は、木々の上にもうひとつ木がありますよね。これは太陽光を求める背の高い木と、その木漏れ日を得ようとする低い木とが立体的に構成された場所を指すんです。一方で林は、同じ高さの木が並列的に並んでいます。

これは人による植林と伐採の結果生まれるものなんですね。これは人の手が加わっているかどうかの違いなんです」。

改めて教えていただくと、日本語というのは本当に良くできていると感心するばかり。こんな風に、様々な自然の状態を字そのもので表しているところからも、日本人が昔からどれだけ自然と親しみ、互いに共存しつつ暮らしを営んできたかがよくわかります。

今回富士山が文化遺産として世界に認められた背景には、古来から日本人が自然との深い交流を結んできた歴史が大きく影響しているのは間違いありません。

「私はこれまでに世界の数々の山々に登り、そこに根付いた文化についても検証してきましたが、日本人の自然観を象徴する富士山のあり方というのは、世界的にも類を見ないものです。

祖霊崇拝の対象としての山岳信仰に始まり、火山への畏敬、修験道では道場として。さらに富士講に至ってその信仰が大衆化へ向かう、と。こうした4つのフェイズを経て広く日本人に浸透していった富士山(自然)への信仰というものが、今回世界に認められたわけですから、私たち日本人自体がそのことをもっと良く知る必要がありますね」。

富士山の自然環境をよく知ること。そしてそれをバックボーンとして私たちの心の奥にまで浸透している富士山への想いを、改めて見つめてみること。その両方を考えることが、世界の方々に富士山を知ってもらうために私たち日本人がすべきことなのではないか、と小野さん。

「その意味でも、これからも私たちアースバウンダーは、世界の方々に富士山という存在を広く情報発信していくと同時に、次の世代に『日本人と富士山の豊かなつながり』を伝え続けていきたいと思っています」。

富士山エコスクールでの活動を通して、自然を観る目を養ってほしい。

小野俊彦さん

小野俊彦さん

Profile 小野俊彦さん

幼い頃より富士山と山中湖に親しみ、学生時代には日本人の宗教観を学びながら、山岳部で豊富な登山経験を積む。
環境教育プログラムとエコツアー「富士山エコスクール」を主催するNPO法人アースバウンダー代表。

NPO法人 アースバウンダー
「富士山エコスクール」

  • 〒403-0003 山梨県富士吉田市大明見2682-3
  • TEL.0555-62-6006

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