HOME > ライフスタイル&グルメ紹介 > 人々|Vol.26 誰もがいつまでもその素晴らしい真価を謳歌できる富士山であるために
昨年、美しい富士山の環境を後世に引き継ぎ、登山者の安全を確保するためのテストケースとして実施された「富士山保全協力金」制度が、本年から本格 始動することとなりました。この取り組みを主導し、富士山の環境整備や情報発信に積極的な動きを行っている山梨県観光部観光資源課をお訪ねし、お話を伺いました。
「私たちが担当する業務は大きく3つあります。ひとつは下山道の整備。そしてトイレを始めとする各種の整備によって富士山の良好な環境を保全すること。残りのひとつが、富士登山に関する広範な情報発信です。」
世界遺産登録に伴い、登山客の大幅な増加を見た富士山。特に登山渋滞やそれに伴う登・下山道の整備は喫緊の課題となっています。登山と下山でそ れぞれ異なるルートを使用している吉田口は比較的安全性が高いのですが、その一方で他の登山道よりも人気が高く利用者が圧倒的に多いため、安全確保には格別の注意を払っているそうです。
富士山の世界遺産登録の際にも話題となったトイレ。山梨県では以前から管轄の市町村と協力し、国への連携窓口となって各種の働きかけや申請、補助金の 助成など地道な活動を積み重ねてきました。こうした具体的な取り組みのひとつひとつが、世界遺産登録への大きな原動力となったことは疑いもありません。
また海外観光客の受け入れのためには、これらハード面に加えてソフト面の拡充も重要です。特に言語の垣根を越えて情報を提供するサービスは必須。観光 資源課に事務所を置く富士山五合目インフォメーションセンター運営協議会では、的確な情報をリアルタイムに提供するため、五合目の総合管理センターに1〜3名の案内人を配置して海外登山客の対応に当たっています。またipadを活用した通訳案内サービスを行うなど、細部にまでいきとどいたコミュニケーションを実現しているそうです。
荒井さんは仰います。「現在の富士登山は、多くの方が頂上でのご来光拝観を目指すスタイルが大多数です。しかし富士山の多彩で奥深い魅力はそのスタイルだけでは体験し尽くせません。例えば山小屋に二泊するスタイルでゆっくりと富士山を味わってもらったり、火山の痕跡が色濃く残る五合目からお中道を歩いてみれば富士山の印象がガラリと変わるかもしれません。
またお時間のある方は五合目からではなく浅間神社から山頂までを通して歩き、標高ごとに変化する富士山の様相を味わうことで、富士山の魅力の奥深さを再発見することもできると思いますよ。」
世界遺産登録を一時的なムーヴメントに終わらせることなく、美しく魅力的な富士山の姿を永続的に楽しんでもらえる環境づくりが荒井さん始め観光資源課の変わることのない目標。
日本人である私たち自身も、富士山に秘められた未知の魅力をひとつひとつ見つけ出し、世界に誇る富士山の真の価値を知っていきたいものです。
山梨県観光部観光資源課 課長
世界遺産・富士山の登山環境整備や安全対策、交通観光業など関係各所との協力を通じ、富士山の自然、文化、芸術、信仰など多彩な価値を保全するとともに、国内外への幅広い情報発信を担当している。
山梨県観光部観光資源課
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