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Vol.38 富士北麓からめざす、東京オリンピック。|人々|ライフスタイル&グルメ紹介|富士山の別荘ならフジヤマスタイル

東京オリンピック・自転車ロードレース競技のコースが山中湖経由のルートに正式決定

いよいよ間近に迫ってきた2020年東京オリンピック。その自転車ロードレースのコースが、スタート地点の皇居外苑から道志みちルートを通って山中湖を経由し、富士スピードウェイをゴールとする約250㎞のルートにこのほど正式決定しました。

この決定への喜びをその表情に満たしながらにこやかに取材に応えてくれたのが、地元富士河口湖町のご出身のロードレーサー中村龍太郎選手です。

中村さんは高校時代に「Mt富士ヒルクライムレース」に出場したことをきっかけに自転車競技に目覚め、自転車競技の実力に秀でた信州大学に進学。在学中に全日本チャンプのタイトルを獲得するなど、日本を代表するロードレーサーとして確固たる歩みを続けてきました。

現在は社会人としての勤めの傍ら、長野県をベースとして活動する実力派の社会人チーム「イナーメ信濃山形」のメンバーとして年間を通して数々のレースに参戦。社会人レーサーとして、プロレーサーに互して輝かしい戦績を挙げています。

社会人レーサーとしてJプロツアーシリーズに年間参戦

中村さんが参戦しているロードレースツアー「Jプロツアー」は、全国各地を舞台に年間20戦ほどのレースが展開され、そのシリーズ戦を通して年間の総合ランキング獲得を争う熾烈な舞台。

選手もメーカーなどに所属するいわゆるプロレーサーから、トップレベルの社会人レーサーまでが幅広くエントリーし、同じレギュレーションのもとで互いに覇を競っています。

中村さんの所属チームは長野県の山形町を本拠とする「イナーメ信濃山形」チーム。中村さんを始め全国の実力派選手が多数所属し、社会人として屈指の実績を誇っています。

「社会人レーサーという私の立場は、マラソンの市民ランナーとして知られる川内優輝選手とちょっと似ているかもしれませんね」。

中村さんにとってのロードレースの魅力とは

「ロードレースは100km、20kmの長距離を走り切る競技。普通の道路がコースになるのでもちろんアップダウンもあります。体力や瞬発力などの基礎能力はもちろん、レース展開を組み立てる戦略眼も重要視される競技ですね」。

限りなくシビアに思えるこの競技。中村さんはその魅力をこう語ります。

「この競技では自転車の調整も自分自身で行うんですが、レース前にはそのコースの攻略法を考えてパーツやギアを選定したり、選手間の駆け引きを想定したポジション取りやレース展開などを組み立てます。例え同じコースであっても参加選手や季節、天候などによって状況は千変万化しますから、一つとして同じレースがないわけです。そこがつねに新しい挑戦心をかき立てるんです」。

果てしなく長いコースを走りきったという達成の実感。そしてイメージした戦略によって勝負を制する喜び。その二つが中村さんにとってのロードレースの最大の魅力だと言います。

アスリートとしての自分を作ってくれた富士北麓の豊かな自然

富士北麓の大自然に囲まれた富士河口湖町を故郷とする中村さんは「TVゲームなどには見向きもせず、兄と一緒になってもっぱら野山を遊び場としていました。それこそ秘密基地とかね…(笑)」と幼少時を振り返ります。

山を駆け、野を走ってたくましく育った少年時代。しかしその経験こそが自然を舞台とするロードレーサーとしての自分を支えてくれていることを、今もたびたび実感すると言います。

「自転車競技に必要なのは、まず体力。そして季節や天候など自然の状況に柔軟に対処する力です。子ども時代に遊びながら培った多様な基礎能力は、トレーニングでは得ることのできない貴重な財産になっています」。

ふだんの景色までが一変する、自転車の楽しさを、もっと広く

「自転車というのは人の力で最も速く走れる道具です」と中村さん。自転車は中村さんにとってかけがえのない相棒でもありますが、それを動かすのはあくまでも自分。だからこそ、それを自在に駆ることに心が満たされる大きな喜びがあると言います。

初めてロードレーサーに乗った方がまず最初に感じるのが「こんなに軽く漕ぐだけで驚くほどスピードが出る!」という衝撃。中村さん自身もそれは例外ではなかったそうです。試しに車重7kgほどの中村さんの愛機を持たせてもらうと、まるで片手にバッグでも持っているかのようなあまりの軽さに驚かされました。市販のロードレーサータイプでも、自転車のイメージを一変させるのには十分ですから、機会があればぜひ一度お試しになってみてください。

近年その人気がますます高まっている自転車。「レーサーとして、また自転車好きの一人として、もっともっとたくさんの人に自転車の魅力を知っていただきたいですね」と、中村さんもそのムーブメントを大歓迎していました。

都会のような混雑もなく、豊かな自然の風を感じながら思いのままに自転車を走らせることのできる富士北麓。自転車というキーワードを通して見ると、この地の魅力の数々がはっきりと浮かび上がってきます。

「2020年は自分もレーサーとして脂の乗りきる時期。オリンピックという舞台で、ぜひ地元の声援を受けて走りたいと思っています」。

五輪という栄誉ある舞台で、世界のトップレーサーとともに山中湖を走る中村さん。私たちもぜひその勇姿が見られることを期待したいですね。

中村龍太郎さん

中村龍太郎さん

中村龍太郎さん

中村龍太郎さん

ロードレーサー 中村龍太郎さん

Profile 
ロードレーサー 中村龍太郎さん

富士河口湖町出身。大学時に全日本タイトルを取得した後に「イナーメ信濃山形」所属の社会人レーサーとしてJプロツアーに参戦。トップランカーの一人として活躍中。

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