【花見】富士山麓で楽しめる「桜」はソメイヨシノだけじゃない?|フジヤマクロスロード

山中湖・富士山で趣味を極める2017 / 04 / 06

【花見】富士山麓で楽しめる「桜」はソメイヨシノだけじゃない?

春の風物詩と言えば、なんと言っても「桜」。山梨も桜前線の訪れを迎える時期となり、河口湖などでは4月上旬から中旬にかけて、標高がやや高い山中湖周辺では4月下旬にかけて花見が楽しめるようになります。桜=ソメイヨシノというイメージがあるかもしれませんが、富士五湖周辺で楽しめる桜にはさまざまな種類があります。桜の見分け方を知っておくことで、より花見を深く楽しめるでしょう。

富士山麓で大人の趣味や上質な時間の過ごし方について考えるこのコラム、今回は富士五湖周辺で見られる桜の種類についてご紹介します。

富士山麓で見られる主な桜の種類

ソメイヨシノ

全国で広く見られる、桜の代表格です。花びらがほぼ重ならない一重咲きで、咲き始めは淡紅色、満開になると白色に近づきます。花びらの数は5枚と少なめで、花の直径は2.5~4cnほど。江戸時代末期に染井村(現在の東京都豊島区駒込)の植木屋が品種改良した園芸品種で、明治以降全国に広まりました。

江戸彼岸

野生種のひとつで、春の彼岸ごろに花を咲かせることからその名が付きました。花は薄紅色から白で、花弁は5枚で一重咲き。ソメイヨシノに似た特徴を持っていますが、花の直径が2~2.5cmほどと小ぶりです。また、萼筒(がくとう)という花の付け根の部分がぷっくりと丸くふくれている点が大きな特徴なので、そこで見分けるといいでしょう。

寒緋桜

寒い頃から濃紅色の花を咲かせることからその名が付けられた桜で、旧暦の正月ごろに咲くことから「ガンジツザクラ(元日桜)」と呼ばれることもあります。釣り鐘のような花を咲かせるのが大きな特徴です。花の大きさは1.5~2.5cmほどになります。

豆桜

その名の通り、小さな桜です。ソメイヨシノの樹高が10~15mほどであるのに対し、豆桜は3~10mほど。樹高1mほどでも花を咲かせることから、庭木や盆栽によく利用されています。花も小さく、一重咲きで直径は1~2cmほど。白から薄いピンク色で、控えめな色をしています。また富士山麓一帯に多いことから「フジザクラ」とも呼ばれます。

一葉

花の中心部から葉の形をした雌しべが突き出ていることから、「一葉(イチヨウ)」と呼ばれるようになった桜です。花は八重咲きで、大きいものでは直径5cm以上の大輪になります。つぼみは紅色をしていますが、開くにしたがってやわらかな淡い紅色に変化していくという特徴があり、花弁の内側ほど白みが増します。

 

山中湖畔で桜を楽しめるスポット

新名庄川

山梨県の南東部、忍野(おしの)村にある忍野お宮橋の周辺は桜の名所で、新名庄川沿いのソメイヨシノ約200本が満開になります。夜にはライトアップも行われます。近くには国の天然記念物であり全国名水百選にも選ばれている湧水池「忍野八海」があるため、散策にもおすすめです。

ホテルマウント富士

ホテルマウント富士は、富士山と山中湖が一望できるホテルです。山中湖周辺の桜は4月下旬からが見頃で、ホテル敷地にある約300本のソメイヨシノが満開を迎えます。桜はホテルへと続く坂道を中心に植えられているので、道すがらも美しい景色を楽しめます。

金櫻神社

その名の通り黄金色の桜が見られることで有名な神社で、その桜は「鬱金(ウコン)の桜」とも呼ばれています。黄金色が最もはっきりするのは五分から六分咲きの段階で、例年4月下旬が一番の見頃。開花中は夜桜見物も楽しめます。ウコンザクラのほか、ヤエザクラ、シダレザクラ、ヤマザクラなども見られます。

三ツ峠さくら公園

コヒガンザクラ、ソメイヨシノ、淡墨桜、三春滝桜、寒桜、ヤマザクラなど、公園を中心に約1000本の桜が楽しめます。三ツ峠グリーンセンターでは「西桂町さくら祭り」が開催され、屋台が出店されるほかおすすめ特産品コーナー、吹奏楽や和太鼓などのステージパフォーマンスコーナーなどが催されます。

一面の「桜畑」を楽しめる芝桜もおすすめ

「桜」と言えば木を思い浮かべるものですが、実は草になる「芝桜」という植物もあります。芝桜はハナシノブ科の多年草、桜はバラ科なのでまったく異なる植物なのですが、春に紅色・薄紅色の美しい花を咲かせるという点は同じです。富士山麓では毎年「富士芝桜まつり」というイベントが開催されており、富良野のラベンダー畑のように一面に芝桜が咲き誇る光景を楽しむことができます。木の桜だけでなく、芝桜をご家族で楽しむのもまた一興かもしれません。

2017富士芝桜まつりが開催されます

今年は4月15日から5月28日まで、富士本栖湖リゾートにて「富士芝桜まつり」が開催されます。80万株の芝桜に彩られた富士山を楽しむのも一興です。桜とはまた違った魅力を、楽しんでみてはいかがでしょうか?

開催日: 平成29年4月15日(土)~5月28日(日)

開催時間: 8:00~17:00

入場料: 大人600円/子供250円/団体(15名様以上)割引あり

場所: 富士本栖湖リゾート

住所: 〒401-0337 山梨県南都留郡富士河口湖町本栖212

URL: http://www.shibazakura.jp/