【インテリア】棚や家具の簡単DIYで、別荘を「自分色」に染める(入門編)|フジヤマクロスロード

山中湖・富士山で趣味を極める2018 / 01 / 05

【インテリア】棚や家具の簡単DIYで、別荘を「自分色」に染める(入門編)

ここ数年で注目度を高め、雑誌やテレビ、Webサイトなどで特集を組まれることも増えてきた「DIY」。最近では「DIY女子」といった言葉も登場し、老若男女を問わず楽しめる趣味として定着してきた感があります。

空いた時間をDIYに使うことで、生活空間をより自分好みの場所へ、そしてより豊かな場所へと変えていくことができるでしょう。そういった意味でDIYは、別荘・セカンドハウスで自分の時間を満喫したい方にぴったりの趣味と言えるかもしれません。富士山の麓で大人の趣味やライフスタイルについて考えるフジヤマクロスロード、今回はそんなDIYの基礎知識と、別荘ライフをより豊かにする手軽なDIYをご紹介したいと思います。

知っているようで知らない?「DIY」の基礎知識

DIYとはどういう意味?

DIYは「Do It Yourself」の頭文字を取った言葉です。つまり「お金を払って業者などにやってもらう」のではなく、「自分でできることは自分でやる」というコンセプトのもとでモノ作りを楽しむこと、もしくはその作業自体を指します。

DIYと聞くと、大掛かりな「日曜大工」を思い浮かべる方も少なくないかもしれません。確かに、これまではこうした考え方が一般的でした。しかし今日においては、「DIY」はリフォームや設備の修理を含めた自作全般を指し、主に休日や空いた時間を利用して木工作業を行う「日曜大工」よりも広い意味で使われています。つまり、日曜大工はDIYの中のジャンルのひとつであると言えるわけです。

第二次世界大戦後から始まったDIYの歴史

DIYの歴史は、第二次世界大戦が終わりを告げた1945年まで遡ります。ドイツ軍による激しい空襲を受けたイギリスの首都ロンドンで、終戦後に「破壊された街を自分たちの手で作っていこう」という復興運動が始まりました。その際にスローガンとなったのが、「Do It Yourself」――つまりDIYだったのです。

やがてその運動はヨーロッパ全土に広がり、さらにはアメリカへと拡大していきました。そしてアメリカで、「復興」という意味合いが強かったDIYの概念が徐々に「趣味」としてのそれへと変化していき、現在に至っています。

DIYを行うメリット

DIYのメリットとしてまず挙げられるのが、経済的であること。リフォームや家具の制作、設備の修理などを業者に頼んだ場合、工賃や出張料などさまざまな費用が発生することになるでしょう。DIYならかかるコストを工具と材料費だけに抑えられ、費用の負担が減ります。

部屋に合ったデザインや自分好みのものが手に入る、というのもDIYのメリットです。部屋の雰囲気、スペース、好み......これらすべてにぴったりと当てはまる家具が当たり前のように見つかるかというと、そうではありません。しかし、DIYなら工夫次第でそれらを満たす家具や空間を形にすることができます。そしてこれらを作り上げる過程を楽しめる、というのも大きなメリットと言えるでしょう。

手軽にできる?おすすめDIYをご紹介

いざDIYを始めようと思った際、「木材やのこぎりなどを使って一から家具を作る」というのは難しいですし、ハードルが高いでしょう。まずは簡単なアレンジや家具を作るところからスタートし、DIYの楽しさを感じてみてはいかがでしょうか。

Case1:定番の「すのこ」を使ったアレンジ

DIYで定番アイテムと言えるのが「すのこ」。すのこは100円ショップなどでも販売しているため手軽に入手できるうえ、色を塗って壁に貼り付けたり、両端をワイヤーなどで吊るしてウォールラックにしたり、数枚を組み合わせて棚を作ったりと、いろいろなアレンジに活用できる使いやすさが魅力です。ペイントを施したり装飾したりすれば、より自分好みの一品に仕上がります。

Case2:2×4材とブラケットで間仕切りや造作家具に

2×4材とは、「木口の厚さ:2インチ(約5.08cm)/木口の幅:4インチ(約10.16cm)」に規格化された木材のことです。長さ2~3mほどの2×4材に、床と天井に木材を固定させる「ブラケット」という器具を取り付ければ、つっぱり棒の要領で柱ができます。これを何本か並べれば視線を遮る間仕切りにすることができます。

柱と柱をつなぐように棚板を設けると、小物を置く収納インテリアにもなります。棚受けレールやフックを使えば、オリジナリティあふれる造作家具へと変身するでしょう。板やブラケットの色・質感にこだわることで、部屋全体の雰囲気に合わせたアレンジが実現します。

Case3:洗面台も工夫次第でお洒落に

洗面台というと一般的には真っ白で、無機質な印象を受けるものが多いと思います。しかし、洗面台の扉部分などにカットした木材を貼り付けるだけで、木の温かみが感じられる空間に早変わりします。ウッド調やタイル調のリメイクシートなどを貼るだけでも、イメージはがらりと変わるでしょう。

雰囲気をより大きく変えたい場合は、扉と合わせて周囲の壁紙(クロス)も変えると良いでしょう。また、洗面台に備え付けられている鏡の周りに木枠を取り付けたりモザイクタイルを貼ったりするDIYも、手軽で人気があります。

自分好みの別荘を自分で作っていく

DIYはちょっとした修理やアレンジ家具作りから大がかりなリフォームまで、さまざまな作業を自分で行うことを指します。手軽で簡単なDIYから始めていき、もっと挑戦したくなったらより大きな材料や本格的な工具&道具を探すと良いでしょう。中古で購入した別荘などを、DIYで自分好みに変えていくのも面白いかもしれません。

本格的なDIYに取り組もうと思ったら、都心の自宅やマンションでは限界もあるはずです。しかし富士山の麓、山中湖周辺の広々とした場所であれば、大がかりな作業も気にせず行うことができます。空いた時間を使って、楽しみながら自分好みの家具や空間を作っていく――。そんなDIYを、まずは簡単なアレンジから始めてみてはいかがでしょうか。