【空撮】ドローンで富士山の絶景写真や絶景動画を撮るテクニック|フジヤマクロスロード

山中湖・富士山で趣味を極める2018 / 09 / 06

【空撮】ドローンで富士山の絶景写真や絶景動画を撮るテクニック

以前のコラム「【空撮】爽やかな夏の富士山麓でドローンをやってみたい!(https://fujiyamastyle.com/crossroad/hobby/000838.html)」では、ドローンの始め方や初心者でも扱いやすいおすすめの機種について掘り下げました。今回は「空撮がうまくなりたい」「映える写真・動画を撮りたい」という方に向けて、魅力的な写真や動画を撮るテクニック(技術・構図)と富士山が見えるおすすめドローン空撮スポットをご紹介していきます。

ドローン撮影における基本的な構図とは?

きれいな写真・動画を撮りたいなら、覚えておきたいのが「構図」です。構図は、枠全体のバランスや構成、組み立てのことで、ドローン撮影で差がつくポイントはこの構図にあると言っても過言ではありません。

三分割法

写真の構図においてとくに代表的な「三分割法」は、画面を縦と横にそれぞれ三分割して9つのエリアに分け、その交点のいずれかにメインとなる被写体を配置する方法です。カメラアプリによっては、撮影画面にグリッド線を表示できます。便利なので活用してみましょう。

対角構図

「対角構図」はその名の通り、画面の四隅を結ぶ対角線を意識した構図になります。対角線上に被写体を配置することで写真の中に規則性が生まれ、バランスの取れた構図にすることが可能です。上空から目下に広がる風景を撮影する際に、美しいラインを描く橋・道路・線路などを対角線上に配置してみましょう。

放射線構図

「放射線構図」は、写真のある一点から放射状に線が伸びていくような構図を表します。放射線に沿って動き・スピード感・迫力などを表現しやすいのが特徴です。奥行きや広がりを強調する効果もあり、広角レンズを組み合わせることで奥行きをより強調できます。

日の丸構図

「日の丸構図」は、写真・動画の中央(日の丸の赤い部分)に被写体を配置する構図です。特徴のないありふれた写真・動画になりやすいというデメリットはありますが、メイン(被写体)とその周囲がどういった状況なのかを伝えやすいため、ドローン空撮においてはカメラ映えする構図と言えるでしょう。

「ドローンらしさ」を活かした映像を撮影する方法

ドローン空撮の技術を磨きたいなら、やはりドローンならではのやり方を習得する必要があります。以下のポイントを意識してみましょう。

上昇&下降を使いこなして高低差を表現

高い目線からの映像を撮影できるのはドローンの醍醐味。上空から勢いよく下降しながら撮影すれば、高低差をダイナミックに表現できます。「橋を上空から撮影し、急降下して橋の下をくぐる」という3Dの動きをカメラに収められるのは、ドローンならではです。

前進・後進で動きのある映像に

ドローンのカメラにはズーム機能が付いているものが少なく、被写体への寄り・引きはドローンを前進・後進させて行います。これらはドローンにおける基本操作ですが、撮影の際に取り入れることで表現に幅を持たせることができます。

ノーズインサークルで凝った仕上がりを

ノーズインサークルは、被写体を中心にして周囲を旋回しながら撮影を行うテクニックです。ドローン撮影の中でも難易度は高いですが、アーティストのミュージックビデオなどに取り入れられることも多く、高クオリティな映像コンテンツに仕上げることができます。

ユニークな視点「真俯瞰」を用いる

真俯瞰は高所から地上を見下ろす、ドローンにしかない視点です。シンプルながらインパクトも強く、アイデア次第で面白い写真・動画を撮ることができます。

富士山が見えるおすすめドローン空撮スポット

写真・動画映えする富士山は、ドローン空撮においても人気のスポットです。構図やテクニックを身に付けたら、ぜひ富士山麓でドローン空撮にチャレンジしてみましょう。

明見湖(山梨県)

湖面を埋め尽くすほどの蓮から、「はす池」とも呼ばれる明見湖。毎年7~9月にかけて、蓮の花が咲き誇る景色を見ることができます。上空からは里山の後ろに富士山を望むことが可能。明見湖を彩る蓮から上昇し、里山を見守るようにそびえたつ富士山を撮影してみてはいかがでしょうか。

忍野八海(山梨県)

天然記念物に指定され、世界遺産である富士山の構成資産の一部としても認定されている忍野八海。澄んだ富士の雪解け水が湧き富士山へと流れていく光景を見られることでも有名です。水の向かう先を向き、ドローンの高度を上げれば雄大な富士山が姿を現します。茅葺屋根の家々が並ぶ忍野八海と眼前に鎮座する富士の構図は多くの写真家・撮影家に人気です。

三保の松原(静岡県)

国の名勝にも指定されている三保の松原。海の青さ、打ち寄せる白波、松林の緑、そして遠景に富士の頂。これらが織りなす風景は、歌川広重の浮世絵をはじめさまざまな作品で表現されてきました。今までに多くの芸術家も作品に残してきたこの風景は、ぜひとも撮影しておきたいところです。

徳願寺山(静岡県)

静岡市内にある徳願寺山。ここの展望台は見晴らしも良く、富士山はもちろん駿河湾や安倍川越しの市街地などの大パノラマを見ることができます。夜景スポットとしても人気で、富士山と夜景のコントラストを撮影してみるのも面白いかもしれません。

ドローン撮影で絶景を収める

ドローンを使用することで、通常の撮影では撮ることができない視点からの風景をカメラに収めることが可能です。写真・動画の構図やドローンならではのテクニックをしっかりと押さえて、最高のスポットで最高のシーンを撮影しましょう。ただし、自治体によってはドローンの飛行を禁止している場所もあるため、事前の確認が必要です。