北欧インテリアで別荘を飾る前に知っておきたいこと|フジヤマクロスロード

40代・50代のためのセカンドライフ2017 / 04 / 27

北欧インテリアで別荘を飾る前に知っておきたいこと

ブームを迎えて数年が経過し、今ではすっかり日本に定着した印象がある「北欧デザイン」。独特の暖かみがあり、シンプルで洗練された美しさがある北欧デザインを住まいに取り入れたいという女性も増えてきました。しかし別荘やセカンドハウスの雰囲気を「北欧風にしたい」と思っても、どこから始めたらいいか分からないという方も多いのではないでしょうか。そこで今回のフジヤマクロスロードでは、北欧インテリアを用いたお部屋づくりに欠かせないポイントをご紹介します。

北欧デザインとは

北欧デザインの共通点や北欧デザインが日本人に好まれる理由については以前のコラムで詳しくご説明しましたが、こちらでも簡単に振り返っておきましょう。

北欧デザインは、スウェーデン・デンマーク・ノルウェー・フィンランドといった北欧諸国で誕生したクリエイティブの総称です。そのためスカンジナビアデザインとも呼ばれます。暖かみのあるナチュラルな風合いで、木や花などの自然素材を大切にしていることから「和」のデザインとも相性がよく、日本で広く受け入れられています。特に北欧デザインが用いられた家具や雑貨などのインテリア、食器やファブリックなどの生活用品が人気です。

北欧デザインを象徴する「3つのキーワード」

北欧デザインの本質を端的に言い表すなら、「simple(シンプル:気取らない)」「natural(ナチュラル:自然)」「bright(ブライト:明るい)」という3つのキーワードにまとめられるかもしれません。別荘やセカンドハウスを北欧インテリアでコーディネートしたい場合、まずはここを意識しながら家具などを選んでいくといいでしょう。

シンプル(気取らない)

北欧デザインには、過度に主張しない慎ましさがあります。ゴテゴテと装飾せず、簡素なシルエットでまとまっているデザインは、スタイリッシュで上品な印象。「シンプル」という言葉には、余計なものをそぎ落とすというデザインの本質が詰まっています。

ナチュラル(自然)

自然素材の色合いや質感を活かしたデザインが多く、花木や果物、葉などをモチーフにすることが多いのも北欧デザインの特徴です。冬の寒さが厳しい地域だからこそ、デザインにおいては暖かみや包み込むようなやさしさが重視されているのでしょう。

ブライト(明るい)

緯度が高く冬場の日照時間が短い北欧では、暗い室内を明るく見せる工夫が発展しました。ナチュラルなテイストが魅力の北欧デザインですが、白いキャンパス(床や壁など)上でパステル調の暖かみのある色を互いに引き立て合うように組み合わせることで、ビビッドな印象をもたらしています。

北欧インテリアにおける色の使い方

北欧インテリアでコーディネートする場合のポイントは、まず全体の70%程度を占める「ベースカラー」をナチュラルカラーで統一することです。白やアイボリー、白に近いクリーム色などが基本になります。そこに明るくナチュラルなグリーン、あるいはブルーをサブカラー(全体の20~25%程度)として据えます。サブカラーは鮮やかすぎない色がいいでしょう。北欧インテリアではグレーも人気のサブカラーです。

これだけでは若干地味な印象になってしまうので、アクセントカラーを点在させるのが北欧デザインのポイントです。アクセントカラーは全体の5~10%程度に抑え、サブカラーの「補色」にするとよく映えます。グリーンならレッド、ブルーならオレンジが補色です。あまりたくさんの色を使うとゴチャゴチャしてしまうので、アクセントカラーを少なめにすると別荘のお部屋全体が引き締まった印象になります。

お部屋に映える代表的な北欧インテリア

ファブリックパネル

「ファブリック」は、自然モチーフや幾何学模様をあしらえた布・織物のことです。ファブリックパネルは、そういったファブリックを壁などに飾るパネルを指します。絵画やポスターほど主張しませんが、飾るだけでお部屋の印象をガラリと変えてくれる人気アイテムです。

ファブリックソファー

布製のソファーを「ファブリックソファー」と言います。特に北欧のファブリックは暖かみのある質感と色合いが人気です。布製なので冬でも冷たくならず、肌にやさしい触り心地を楽しめます。

クッション・ラグ

床に敷くラグは、ナチュラルな色合いの単色や、幾何学模様などが人気です。クッション・ラグは数センチの厚みがあるため床の固さ・冷たさをあまり感じず、リラックスして寝転がることもできます。

木目調テーブル

北欧の家具といえば、やはり木目調が人気です。木本来の温もりを楽しめるナチュラルなテイストのテーブル、ローテーブルが北欧インテリアのスタンダードと言えるでしょう。

シェルチェア

背もたれと座面が一体化した、貝殻のようなシルエットの椅子が「シェルチェア」です。丸みのあるやわらかなデザインでありながら、シンプルにまとまっているためスタイリッシュな印象を受けます。

シンプルにまとめつつファブリックを配するのがポイント

北欧インテリアの魅力は「シンプルで明るいナチュラルテイスト」ですが、シンプルにまとめようとしすぎると味気なくなってしまうのが難しいところです。そこでポイントとなるのが、壁をさりげなく飾れるファブリックパネル。壁掛け時計程度の小さなものでも、掛けてみるだけでお部屋の印象が大きく変わります。

世界中で圧倒的な人気を誇る北欧デザインの定番「marimekko(マリメッコ)」や、1820年に誕生したフィンランドの老舗ブランド「Finlayson(フィンレイソン)」、スウェーデンでかわいらしいキッチングッズが人気の「almedahls(アルメダールス)」など、好きなブランドを集めることから始めるのもいいでしょう。ぜひ、別荘コーディネートの参考にしてみてください。