経営者がデスクチェアにこだわるべき5つの理由
40代・50代のためのセカンドライフ
ログハウスの別荘で、フィンランドのようにサウナを楽しむ
木材のありのままの魅力を味わえるログハウスは、森や林に恵まれた北欧を代表する家屋のひとつです。ログハウス文化の中心地のひとつが、北欧国家フィンランド。フィンランドと言えば、サウナ発祥の地として広く知られています。
近年、ログハウスの別荘オーナー様の中では、サウナを導入したいという方が増えているようです。富士山の麓で上質なライフスタイルや時間の過ごし方について考えるこのコラム、今回は知られざるサウナの世界にスポットを当ててみたいと思います。
フィンランドの「一家に一台」のサウナ文化
フィンランドで誕生したとされるサウナには、2000年以上の歴史があります。家庭では「サウナが一家に一台ある」とも言われており、その所有率は日本のお風呂に匹敵するほどです。「サウナの種類は雪を表すフィンランド語の数ほど豊富(にある)」というフィンランド政府観光局公式ホームページの紹介文からも、いかにこの国でサウナ文化が根付いているのかが分かります。
サウナが国際的に注目されたのは、1936年のベルリンオリンピック。フィンランドチームが選手村にサウナを持ち込み、その魅力に触れた他国の選手団がそれぞれの国に持ち帰って、ドイツをはじめとする多くの国々でサウナが普及しました。日本では、1964年の東京オリンピックで選手村にサウナが設けられたのを契期に、全国へ拡がったとされています。
サウナの効果的な入浴方法
サウナといえば「暑いところでじっとしているだけ」と思われがちですが、実はさまざまな入浴法があります。サウナを苦手と感じている方も、ぜひ一度、次のような入浴法を試してみてはいかがでしょうか。自分に合った入浴法に出会えれば、疲労回復や自律神経の調整などにおいて効果を実感できるかもしれません。
温冷交代浴
温冷交代浴は、90~100℃のサウナに8~10分ほど入った後、冷水シャワーを浴びたり水風呂に入ったりすることで体を冷やし、その後ふたたびサウナに入るという入浴法です。これを2~3回ほど繰り返すことで疲れが取れ、自律神経がシャキッと整う感覚を味わえます。副交感神経と交感神経に揺さぶりをかけることで、ニュートラルな状態へと落ち着けるイメージです。
特にオススメなのは、外気浴を混ぜる方法です。水風呂のあと、水気をよく拭き取ってから外に出てベンチなどでゆったりします。体が芯まで暖まっていると、不思議と冬場でも寒くありません。じわじわと体の内側から気持ちよさが湧き上がってくるような、極上のリラックス体験を味わえます(少しでも寒いと感じたらすぐにサウナに戻りましょう)。
低温浴
低温浴は、70度ほどのぬるめのサウナでゆっくりと汗を流す入浴法です。15~20分間ほどが目安となります。神経が昂ぶっているときに特に効果的とされ、「鎮静作用」が期待できます。ストレスや不眠などが気になっているなら、低温浴がおすすめです。
高温短時間浴
90~100℃の高温サウナに10分ほど入り、一気に汗をかくのが高温短時間浴です。長く入るのが苦手な方にはおすすめですが、のぼせがちな場合は水風呂や冷水シャワーを取り入れるといいでしょう。心臓などへの負担が気になる場合は、ゆっくり慣らしていくことをおすすめします。
繰り返し浴
90~100℃のサウナで十分に汗をかいたら、サウナの外に出て体をゆっくりと冷まし、汗が引いたら再びサウナに入るという入浴法です。体調に合わせて4~5回ほど繰り返すことで、驚くほど汗をかくことができます。水風呂が苦手な方、老廃物を出したい方、とにかく汗をかいて減量したい方などにおすすめです。
知られざるサウナの種類
日本で「サウナ」と言う場合、一般的には「乾式サウナ(ドライサウナ)」を指します。湿度が10%程度の乾燥したサウナで、温度は80~100℃ほどです。実はフィンランドの乾式サウナには80℃以上のところは少なく、低温浴でじっくり入る場合などに用いられるようです。高温の乾式サウナは負担が大きいため、注意したほうが良いでしょう。以下では、乾式サウナ以外の主な種類についてご紹介します。
湿式サウナ
その名の通り、湿度の高いサウナのことです。近年普及が進んでいるスチームサウナやミストサウナがこれにあたります。水は空気よりも温度を伝える力が強いため、40℃ほどでも体が温まるようになります。体への負担が少ない反面、いわゆるサウナ的な刺激を期待する方は物足りなく感じることもあるようです。
フィンランド式サウナ(ロウリュ)
サウナの本場であるフィンランドでもっとも普及しているのが「ロウリュ」です。熱く焼けた石(サウナストーン)に水をかけ、蒸気を発生させることで部屋を暖めます。サウナは階段状になっており、上に行くほど暑くなります。厳密には湿式サウナの一種ですが、体感温度が高いため、高温でジリジリと暖まる「サウナ感」もしっかり味わえる点がポイントです。
遠赤外線サウナ
55℃程度の低めの室温で、遠赤外線によりじっくり体を温められるサウナです。血行や新陳代謝の促進による美容効果が注目を集めており、遠赤外線ドームサウナがエステサロンに導入されるケースも増えてきました。
2~3人で使える小さなサウナを別荘に
サウナというと広々としたスペースが必要なイメージがありますが、1人用や2~3人用といったコンパクトなサウナもあり、別荘やセカンドハウスの新築時・リフォーム時に導入することもできます。別荘は行くだけで身も心もリフレッシュできる場所ですが、サウナを設置することで、さらに「非日常感」を楽しみながら疲れを落とせるようになるでしょう。別荘へのサウナ導入、検討されてみてはいかがでしょうか?