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「北欧デザイン」はなぜ日本人に人気なのか?
スカンジナビア諸国およびフィンランドから発信されたクリエイティブ――いわゆる「北欧デザイン」が日本でブームになって久しいですが、その人気が衰える気配はまったくありません。住宅設備から家具、ファブリック、生活雑貨に至るまで北欧デザインは多岐にわたり、女性を中心に多くの日本人を虜にしています。
ご存知の通り、40代・50代のご夫婦に人気のログハウスは北欧が本場。北欧の快適な別荘には、北欧デザインが良く似合います。富士山を望む別荘地で大人の趣味や質の高いライフスタイルに想いを馳せる「フジヤマクロスロード」、今回は北欧デザインが日本人に好まれる理由と、別荘に取り入れたくなる北欧デザインについてご紹介します。
北欧デザインとは
北欧デザインは、スウェーデン・デンマーク・ノルウェー・フィンランドといった北欧諸国から発信されたデザインの総称です。第二次世界大戦後、デンマーク系アメリカ人のフレデリック・ルニングが輸入販売した製品から人気に火がついたとも言われています。自然素材をテーマに取り入れたものが多く、花木や果物、葉といった自然をモチーフにした大胆なデザインが人気のブランドもあります。
「北欧デザイン」に確たる定義は存在しませんが、世界的に人気がある北欧デザインメーカーの製品を見れば、以下のような共通点を見出すことができます。
・自然素材の色調や質感を活かしたシンプルで美しい形状
・質素で素朴ながら温かみを感じさせるハンドメイド感
・メンテナンスしながら長期的に使えるもの持ちの良さ
・暗い室内を明るく見せる鮮やかな色彩
・寒い室内を暖かく感じさせる機能性
洗練された北欧デザインが生まれた背景
美しい森や湖などが多い北欧では、身の回りにある自然素材を大切にしたものづくりの考え方が根づいており、これが現代の北欧デザインにも大きな影響を与えています。また夏が短く冬が長いという地域柄、秋から春にかけては室内で過ごす時間が多くなるため、「生活空間の質へのこだわりが強い人が多い」のも北欧の特徴です。ヨーロッパの中では辺境の地であったため、大量生産を良しとする産業革命の影響をダイレクトに受けなかったことも、北欧デザインが独自化した理由の一つとして考えられています。
北欧デザインが日本人に好まれる理由
「木」や「和」と相性が良い
自然の素材感や温もりを大事にした北欧デザインは「木」との相性が抜群なので、日本の住宅や家具などとも共存できます。やや斬新なデザインの印象がある家具やファブリックでも、和の空間に違和感なく合ってしまうから不思議です。
日本人のメンタリティに似ている
「職人の手仕事に価値を感じる」「良いものを長く使いたい」という日本人らしい考え方も、北欧と共通する部分です。日常生活の快適さを追求する北欧スタイルから誕生した家具や食器は品質が良く、長く使える耐久性があります。
慎ましく控えめな美しさがある
北欧デザインの過度に主張しない慎ましさや控えめな感じ、それでいて内なる美しさを感じさせるところは、古き良き時代の日本女性のイメージに重なるところがあります。日本人に居心地の良さを感じさせるデザイン、と言えるのかもしれません。
別荘に取り入れたくなる北欧デザイン
アルテック
フィンランドの名建築家アアルトらが創業したアルテックは、木材加工技術で世界から一目置かれる家具メーカーです。社名は「art(芸術)+technology(技術)」からきており、素材感と曲線の美しさを楽しめるスツールやチェアは、別荘のテイストを選びません。
artek(アルテック/フィンランド)
カールハンセン&サン
デンマークのカールハンセン&サンは、ユニークな造形性に高い機能性・利便性を掛け合わせたY字型の背もたれを持つ椅子(通称「Yチェア」)で有名な家具メーカーです。斬新な色使いも人気で、2014年にはポール・スミスとコラボした家具を発売しました。
Carl Hansen & Søn(カールハンセン&サン/デンマーク)
イッタラ
イッタラは、19世紀にガラス工場からスタートしたフィンランドの食器・テーブルウェアメーカーです。シンプルながらかわいさのあるデザインは、食器選びや配膳の楽しさを再確認させてくれます。和食との相性も抜群で画になります。
iittala(イッタラ/フィンランド)
ストリング・ファニチャー
1949年にスウェーデンで生まれたはしご状のフレームが印象的な壁掛家具「string」は、北欧では定番とも言える人気インテリアです。風合い豊かな木製の板やシェルフと組み合わせることで、ナチュラルで心地よい別荘空間を演出できます。
string furniture(ストリング・ファニチャー/スウェーデン)
日本人の趣味に合った、新しくも懐かしいデザイン
機能美を追求するスカンジナビアンリビングの主役「フレデリシア」、ビビッドなカラーと大胆な柄を用いたデザインがフィンランドで国民的人気を誇る「マリメッコ」など、日本で多くのファンがいる北欧デザインブランドは枚挙にいとまがありません。日本人にとってどこか新しく、そしてどこか懐かしいもの。北欧デザインが人気な一番の理由は、そんな「心の距離の近さ」にあるのかもしれません。