仕事も休暇もウェルネスに。夏バテに効く行動習慣と食べ物
40代・50代のためのセカンドライフ2017 / 07 / 06
北欧デザインの特徴的キッチンブランド、「イッタラ」と「アラビア」の魅力とは
お部屋を彩る家具や雑貨において、近年圧倒的な人気を誇るのが「北欧デザイン」。暮らしの豊かさを考え抜いたシンプルで洗練されたデザインは、女性を中心に幅広い支持を集めています。自然素材を活かした温もりや過度に主張しない控えめな美しさは、同じく北欧にルーツを持つログハウスの別荘などにもピッタリです。
富士山麓で上質な空間やライフスタイルに想いを馳せる「フジヤマクロスロード」、今回は日本における北欧デザインブームの火付け役となった特徴的なキッチンブランド「イッタラ」と「アラビア」にフォーカスし、2つのブランドの魅力と代表的な製品をご紹介します(写真はイッタラのカステヘルミとアラビアの24hトゥオキオ)。
ガラス製品を中心に豊富なデザインとカラーがそろう「イッタラ」
イッタラ(Iittala)は、1881年にフィンランドのイッタラ村にある小さなガラス工場から始まったとされるインテリアデザイン企業です。特徴は、独特な個性を放ちながらも生活の中に溶け込み、使いやすさにこだわっていること。華美なビジュアルに捉われず、シンプルでモダン、機能的なデザインであることを追求しています。イッタラ社には「ハックマン」や「ロールストランド」といったさまざまなブランドがあり、後述する「アラビア」もイッタラグループのブランドのひとつです。
Iittala(イッタラ/フィンランド)
イッタラの特徴:「ティーマ」シリーズ
数あるイッタラ製品の中でも、高い人気を誇るのが「ティーマ」シリーズです。ティーマは一切の装飾を廃したシンプルな磁器製の食器で、「プレート」「ボウル」「マグカップ」「カップ&ソーサー」の4種類が存在しています。ミニマリズムを極めたフォルムと高い耐久性が魅力で、電子レンジや食器洗い機、オーブン、フリーザーなどにも対応しています。ホワイトやグレーはもちろん、ターコイズなどの明るいカラーもあり、食卓をさりげなく彩ってくれる食器です。
イッタラの特徴:「アイノ・アアルト」シリーズ
80年以上にわたって愛され続けているガラス製タンブラー「アイノ・アアルト」は、なんと言っても表面につけられた凹凸が最大の特徴です。「冷たい飲み物を入れて表面に水滴がついても手が滑らないように」という配慮をもとに付けられた波紋のような凹凸はデザインとしても美しく、涼やかなグラスをどこか親しみやすい印象にやわらげています。
イッタラの特徴:「オリゴ」シリーズ
「オリゴ」シリーズは、2006年に公開された映画「かもめ食堂」で使用されたことからも話題になりました。さまざまなカラーを組み合わせたシンプルなストライプは、鮮やかでありながらもどこか落ち着いており、木製家具との相性も抜群です。プレート、カップ、ボウルを中心にさまざまなカラーやサイズが展開されており、思わずシリーズで揃えたくなる魅力を持っています。
140年の歴史を持つ陶器ブランド「アラビア」
アラビア(Arabia)は、1873年にヘルシンキ郊外の別荘地に建てられた工場から始まった陶器ブランドです。フィンランドなのに「アラビア」という名前なのは、その別荘地で通りごとに世界の地名が使われていたからで、「アラビア通り」に工場があったことが由来となっています。その食器の特徴は美しい装飾で、シンプルにまとまったものからストーリー性を感じさせる趣向を凝らしたものまで、幅広くラインナップされています。
Arabia(アラビア/フィンランド)
アラビアの特徴:「パラティッシ」シリーズ
「パラティッシ」は、夏の植物をモチーフにしたデザインを青と黄色をメインにした力強い色使いで描くテーブルウェアシリーズです。独特なタッチで大胆に描かれた絵は、植物の溢れるばかりの若々しいエネルギーを伝えてくれます。プレートやボウル、マグカップ、コーヒーカップなどのバリエーションがあり、サラダやカレーなどさまざまな料理をおいしく引き立てます。
アラビアの特徴:「ケト オルヴォッキ」シリーズ
「パラティッシ」をデザインしたビルガー・カイピアイネンの生誕100周年を記念してリリースされたシリーズです。「ケト オルヴォッキ」はフィンランド語で「スミレ」を意味し、小さなスミレ(三色すみれ)の花をかわいらしくも気品豊かに描いています。テーブルで控えめながらも存在感を放ち、さりげなく華やかさをもたらしてくれるデザインです。
アラビア「24hトゥオキオ」シリーズ
「24h」はその名の通り、24時間どんなときでもシンプルに使えることを目指したシリーズです。そのバリエーションのひとつである「24hトゥオキオ」は、24hを絵画で使うパレットに見立て、濃淡の美しい藍色のパターンを散りばめたデザインになっています。食器のまわりをぐるりと囲む花弁状のモチーフは、ドット模様とはまた違う暖かみを持っており、和洋を問わずさまざまな料理と調和します。
日々の暮らしに寄り添ってくれる北欧食器
北欧デザインが施された食器の魅力は、シンプルで美しいデザインながら実用性が高い点です。装飾があっても決してうるさすぎず、さまざまな料理と調和するため、普段使いでも来客対応でも非常に重宝します。オーブンや電子レンジで使えるものばかりなので、「せっかく買ってももったいなくて使えず、食器棚の肥やしになっている」ということにはまずなりません。自宅用はもちろん、贈答用にも、別荘用にもピッタリですので、一度検討してみてはいかがでしょうか。