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40代・50代のためのセカンドライフ2019 / 01 / 10
別荘に我慢は無用!知っておきたいバリアフリーリフォーム
別荘は都会の喧騒から離れ、のんびりと贅沢で上質な時間を過ごす場所。リラックスしたり好きなことに没頭したりするための空間で、不自由な思いや使い勝手の悪さを感じてしまうような状況をそのままにしておくのは本末転倒です。「人生100年時代」と言われる中でより豊かな生活を目指すなら、住環境の改善も重要なテーマとなるでしょう。
人生経験豊かな大人こそこだわりたい上質な暮らしやライフスタイルについて考えるフジヤマクロスロード。今回は、セカンドライフ(第二の人生)が視野に入ってきた40代、50代、60代の大人が別荘で快適に過ごすために考えておきたい「バリアフリーリフォーム」についてご紹介します。
5年後、10年後、15年後のための選択肢
世界屈指の長寿国として知られる日本人の平均寿命は、男女とも80歳以上。これは、仮に65歳でリタイアを迎えたとしても、そこから20年近いセカンドライフが待っていることを意味しています。このリタイアしてからの約20年間をどう計画し、充実させるかは、これからの人生における非常に重要なテーマとなるでしょう。
近年においては多芸多趣味で好奇心旺盛な「アクティブシニア」と呼ばれる方も増えてきましたが、そうは言っても、60代にもなれば階段の昇り降りがつらくなったり、わずかな段差でつまずいてケガをしたりすることが増えるかもしれません。今は大丈夫だとしても、5年後、10年後、15年後、近い将来には高齢者の仲間入りをするのです。そのときに備えて別荘やセカンドハウスのバリアフリーリフォームを検討しておくのも、悪くない選択と言えるでしょう。
快適さを追求する、バリアフリーリフォームのツボ
では、生活動線のどういった部分を改善すれば不自由さが解消されるのでしょうか?こちらでは、これから何年にもわたって不自由のない別荘ライフを過ごすために検討したい「バリアフリーにもとづいた設計プランやリフォームポイント」をピックアップしました。自分や家族の将来をイメージしながら考えてみましょう。
廊下の幅は2人並んで歩ける広さを確保
廊下は介護者と並んで歩けるように、ある程度の広さが求められます。車イスで生活する場合は、最低でも廊下の幅は90cmほど必要になるので注意しましょう。階段や廊下、スロープに設置して、歩行をサポートしてくれる手すりはバリアフリー設計には不可欠です。手すりの設置を見越して、別荘を建てる際には壁にあらかじめ下地を入れておくと、リフォーム時に大規模な工事を避けることができます。
間口の広い玄関やスロープなら車イスでも入りやすい
玄関の出入りや部屋の行き来のたびに開閉する扉は、バリアフリーの観点から改善すべきポイントのひとつです。杖を使用したり、車イスに乗って移動したりすることを考えたら、玄関は間口を広く取るのが正解です。ドアは開閉しやすい引き戸にすることで、出入りがスムーズになります。また、玄関への動線をスロープにすれば段差の障害がなくなり、ゆったり出入りできる通路を確保できます。
トイレは寝室近くに配置するのがベター
高齢者になってからも住みやすい空間を実現するには、水回りの設計や動線を検討する必要があります。ヒートショック(急激な温度差によって血圧異常が起き、身体へ悪影響を及ぼす症状)に注意したい冬の時期などには、寝室そばにトイレがあると安心です。洗面台も車イスでの生活を想定した高さの設備へ変更することで、ストレスなく生活を送ることができるでしょう。また、便座に腰をかける・立ち上がるという動き自体がつらい方には、便座リフト付きのトイレがおすすめ。便座が電動で昇降して立ち座りをサポートしてくれるので、快適性が段違いです。
バスルームは「全面バリアフリー対策」が重要
シニア世代が安全で利用しやすい浴室にするためには、脱衣所との入り口の段差がないフラットな設計が重要です。車イスで、あるいは介護者と一緒に入りやすいように、出入り口は引き戸にしておくと安心です。足元を取られて転びやすいバスタブや床には、滑りにくい素材を選びましょう。手すりは、洗い場からバスタブまでの移動がスムーズに行いやすい場所に配置します。
老後の快適な生活を見越した注文設計を
日本には高齢者が3461万人(総人口の27.3%/総務省平成28年度データ)いますが、これからさらに高齢化が進み、2036年には3人に1人が高齢者になると言われています。高齢者向けのバリアフリーリフォームのニーズはますます高まっていくことでしょう。満足度の高い第二の人生を楽しむため、今うちから別荘やセカンドハウスの「将来的なバリアフリー化」を意識しておくことが大切です。