【山中湖】今年の秋も風光明媚な富士山麓で紅葉狩り+アクティビティ|フジヤマクロスロード

山中湖・富士山で趣味を極める2018 / 10 / 18

【山中湖】今年の秋も風光明媚な富士山麓で紅葉狩り+アクティビティ

涼しい気候のため都心よりも季節の移ろいが早い富士山麓の山中湖では、これからまさに紅葉のシーズンを迎えようとしています。雪化粧を施した富士山と赤や黄色に色づいた紅葉の2ショットは、いつ何度見ても心を奪われるものです。

大人の趣味やライフスタイル、上質な時間の過ごし方について考えるフジヤマクロスロード、今回は山中湖畔でおすすめの紅葉スポット&紅葉狩りとセットで楽しみたいアクティビティをご紹介していきます。

紅葉をもっと楽しむための予備知識

紅葉の仕組みとは?

以前、「【紅葉】きっと行きたくなる、紅葉狩りの豆知識」の記事で、葉の色づきには「紅葉」「黄葉」「褐葉」の3つの呼び名があるとご紹介しました。では、そもそもなぜ葉が赤や黄色に色づくのかをご存知でしょうか。

紅葉は、葉に含まれる色素が分解されることで起こる現象です。緑色のもととなる色素「クロロフィル」が気温の低下とともに分解され、黄色い色素である「カロチノイド」が残ることで葉は黄色く色づきます。その後カロチノイドが分解され、赤い色素である「アントシアニン」が合成されると葉は赤く色づいていきます。緑の状態から一気に赤くなる葉や、黄色で止まる葉があるのは、これらの反応が進むスピードの違いによるものです。

木々がきれいに色づく条件とは?

●十分な日照がある

葉を赤くする色素、アントシアニンの合成にはデンプンが必要です。そのためクロロフィルが光合成によって十分なデンプンを生み出さなければ、葉はきれいに赤く色づくことができなくなってしまいます。

●適度な雨が降る

雨が降らないと(少ないと)木々が乾燥してしまい、葉がきれいに色づく前に枯れてしまう可能性があります。しかし集中豪雨のような雨でも樹木には悪影響が大きいため、適度な間隔で一定量の雨が降ることが条件となります。

●昼夜の寒暖差が大きい

夜になっても気温が高いままである場合、樹木が活動を休止せず日中に作ったデンプンやアントシアニンを消費してしまいます。そのため、夜の最低気温が5℃以下まで下がることが「紅葉がきれいになる条件」と言われています。

紅葉が美しい樹木とは?

なにをもって「美しい」とするかは意見が分かれるところですが、庭木・植木などで人気が高い樹木には以下のような種類があります。

●イロハモミジ

やはり紅葉する樹木を語る際にモミジは欠かせない存在です。とくにイロハモミジは鮮やかな色の変化が楽しめると言われ、時には緑・黄色・赤の三色が入り混じった様子を見ることもできます。

●ニシキギ

ニシキギ科ニシキギ属のニシキギは、北海道から九州まで広い範囲に分布している落葉樹です。紅葉の美しさを「錦」に例えたことからニシキギと呼ばれるようになりました。真っ赤に色づいた姿はとても鮮やかで、世界三大紅葉樹の一つといわれています。

●ドウダンツツジ

ドウダンツツジはツツジ科ドウダンツツジ属の落葉樹です。低木なので大きくても3mほどですが、樹木全体を覆うように真っ赤に色づいた姿には目を見張るものがあります。枝分かれしている様子が灯台の脚部に似ていたことから、「トウダイ」が転じて「ドウダン」になったと言われています。

秋深まる山中湖畔でおすすめの紅葉スポット

山中湖畔は、言わずと知れた紅葉狩りの人気スポットです。都心からもすぐに訪れることができるので、ぜひ秋の空気を味わいながら散策してみてはいかがでしょうか?

山中湖親水公園(長池親水公園)

湖畔越しに富士山の全景を望むことができ、逆さ富士やダイヤモンド富士のビュースポットとしても知られている山中湖親水公園。遊歩道やサイクリングロードが整備されているので、散策やサイクリングを楽しむ人たちでにぎわう場所でもあります。自然も多く、きれいに色づいた紅葉と富士山を同時に楽しむことができるスポットです。

所在地: 〒401-0502 山梨県南都留郡山中湖村平野3222

URL: http://www.vill.yamanakako.yamanashi.jp/spot_detail.php?id=10

おすすめの時期: 10月下旬~11月下旬

ママの森下

「まま(ママ)」とは斜地・崖線などを指す言葉で、峠のように切り立った場所にあることから「ママの森下」と呼ばれているスポットです。逆さ富士・パール富士・ダイヤモンド富士を見ることができるスポットとしても有名。この近くには展望台や見晴台もあり、湖畔とはまた違った絶景を楽しむこともできます。

所在地: 〒401-0502 山梨県南都留郡山中湖村平野2645-2(ママの森展望台)

おすすめの時期: 11月上旬~11月下旬

ホテルマウント富士

「富士を見るために建てられたホテル」とも言われるホテルマウント富士。標高1104mの高台にあり、富士山の大パノラマを館内のいたるところから眺めることができます。2017年には、富士山を眺めることができる展望露天風呂が新設されました。今年で創業55年を迎えるホテルマウント富士で最上級のひと時を過ごしてみてはいかがでしょうか。

所在地: 〒401-0501 山梨県南都留郡山中湖村山中1360-83

URL: https://www.mtfuji-hotel.com/

おすすめの時期: 10月下旬~11月下旬

紅葉狩りとセットで楽しみたいアクティビティ

最後に、紅葉狩りと一緒に家族や友人、ビジネスパートナーと楽しみたいアクティビティをご紹介します。

その1:紅葉×温泉

少し肌寒い季節になると行きたくなるのが温泉ではないでしょうか。山中湖からほど近くにある「紅富士の湯」では、雄大な富士山を眺めながら温泉を楽しむことが可能です。露天風呂からはもちろん、室内浴場も富士山側は一面ガラス張りになっているため、しっかりと富士山を一望できます。同じく木製ドーム型の施設が印象的な「石割の湯」では、2017年3月からpH10.2という高アルカリ性温泉を楽しめるようになりました。

その2:紅葉×サイクリング

少し涼しくなってくるこれからのシーズンは、体を動かすのにもぴったりの季節。そこでおすすめしたいのが、山中湖の周囲を颯爽と駆けるサイクリングです。山中湖は一周およそ14kmで、自転車に乗れば1時間半ほどで周ることができます。サイクリングをするための道が一部舗装されているため、心地よくサイクリングを楽しめるでしょう。体力に自信がある方は、少し山中湖をそれて忍野八海や花の都公園まで出かけてみるのもよいかもしれません。

その3:紅葉×ウィンタースポーツ

寒くなれば、当然盛んになってくるのがウィンタースポーツです。積もった雪の上を滑り降りるスキーやスノーボードは冬の風物詩。そんなウィンタースポーツを楽しむのであれば、少し足を伸ばして富士山の南麓2合目にあるyeti(イエティ)に行ってみましょう。

「紅葉とウィンタースポーツ?」と思うかもしれませんが、yetiは毎年10月中旬にオープンすることから「日本で一番早くオープンする屋外ゲレンデ」として知られる施設で、昨年まで19年連続で日本最速オープンを記録しています。今年で20周年を迎えるyeti。日本最速オープンの記録が更新されるのかにも注目したいところです。山中湖からは車で1時間ほど。紅葉の季節に楽しめる雪遊びも、大変おつなものです。

スノータウンイエティ

所在地: 〒410-1231 静岡県裾野市須山字藤原2428

URL: http://www.yeti-resort.com/

おすすめの時期: 10月下旬~11月下旬

今年も「紅葉×富士山」は見逃せない

山中湖では毎年秋になると旭日丘湖畔緑地公園で「夕焼けの渚・紅葉まつり」が開催されます。この期間中は約600mにわたる紅葉回廊がライトアップされ、幻想的な風景を味わうことができます。今年の開催期間は10月26日(金)~11月11日(日)。点灯時間は16:30~21:00が予定されています。

色鮮やかに色づいた木々と、それを見守るかのようにたたずむ富士の光景は、まさに日本ならではの情緒あふれる光景と言えます。さまざまなスポットで絶景やアクティビティを楽しみつつ、自分の「お気に入り」の場所を探してみてはいかがでしょうか?