仕事も休暇もウェルネスに。夏バテに効く行動習慣と食べ物
40代・50代のためのセカンドライフ2018 / 11 / 29
暖房だけに頼らない!冬を快適に過ごすための別荘の工夫とは?
寒さが厳しい冬でも快適に過ごしたい――という思いから、ついつい暖房に頼りがちになってしまう方も多いはず。しかし、住宅の構造などを工夫したり機能的なアイテムや防寒グッズをうまく取り入れたりすることで、暖房だけに頼らずエコで快適な室内環境を実現することが可能です。
富士山麓で大人のライフスタイルやワンランク上の過ごし方について光を当てるフジヤマクロスロード。今回はより快適な「冬の別荘ライフ」を送るためのヒントをご紹介していきます。
避暑地の別荘、冬はどうなる?
夏は涼しく過ごしやすい気候の避暑地も、冬になれば厳しい寒さにさらされます。まずは、山中湖・軽井沢・那須高原といった関東近郊の避暑地が、東京と比べて冬になるとどれほど寒くなるのかを見てみましょう。
2017年 | 2018年 | |||||
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11月 | 12月 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | |
平均気温(℃) | 平均気温(℃) | 平均気温(℃) | 平均気温(℃) | 平均気温(℃) | 平均気温(℃) | |
東京 | 11.9 | 6.6 | 4.7 | 5.4 | 11.5 | 17.0 |
山中湖 | 5.5 | -1.0 | -2.8 | -2.5 | 5.0 | 10.8 |
軽井沢 | 3.9 | -1.8 | -3.7 | -3.6 | 3.5 | 9.3 |
那須高原 | 5.6 | -0.4 | -2.2 | -2.3 | 4.5 | 10.3 |
※気象庁ホームページより
2017年11月から2018年4月にかけての平均気温をまとめてみると、いかに避暑地の冬が寒いかをうかがい知ることができます。11月の時点でいずれも東京より5℃以上気温が低く、軽井沢では8℃も差があります。12月から2月にかけては、いずれの避暑地でも平均気温が氷点下を下回りました。しかしこれらはあくまで平均気温。最低気温はこれ以上に低くなる場合があり、降雪なども気にしておく必要があるでしょう。
寒い冬を快適に過ごせる別荘のポイント
ではそういった厳しい寒さの中でも暖房に頼らず快適に過ごすには、一体どのような点を工夫すればよいのでしょうか?
工夫1:日が差し込むように南向きの窓を大きく
室内を暖かくするのであれば、太陽の光を多く採り入れるのがエネルギー面では効果的です。冬も避暑地で過ごすことを考えているのであれば、より多くの日差しを採り込むために、建築やリフォームの際に南側の窓を大きくすると良いでしょう。
工夫2:南側に落葉樹、北側に常緑樹を
日差しを多く採り入れたいのであれば、窓だけでなく「窓の外」にも気をつかいたいところ。例えば、冬には葉を落とす落葉樹を別荘の南側に配置することで、夏の強い日差しを遮る一方で、冬の日差しは採り入れやすくなります。また、あわせて北側に常緑樹を配置しておけば、別荘を冷たい北風から守ることも可能です。
工夫3:暖房器具の位置を工夫してコールドドラフト対策を
「暖房をつけているのに、なぜか足元が冷たい」という経験はありませんか?これは、暖かい空気が冷たい窓ガラスに触れて冷やされ、足元に流れ込んでしまう「コールドドラフト」という現象によるもの。コールドドラフトを防ぐには、窓の下にパネルヒーターを設置するのが効果的です。これによって窓際で冷えた空気がすぐに暖まります。また、カーテンを厚手で床に届く丈の長さのものにするのも有効です。
工夫4:窓部分の断熱対策も忘れずに
暑さの原因の7割、寒さの原因の6割は窓にあるとも言われており、屋内の暖かさを保つには窓際の断熱対策が欠かせません。窓ガラスに断熱シートを貼る、窓をペアガラスにするなどの対策を講じる必要があります。また、意外に忘れがちなのがサッシ部分の断熱。アルミのサッシは断熱性が低く結露もしやすいため、アルミ製の場合は断熱テープの使用や、断熱性の高い樹脂製サッシへの付け替えを検討しましょう。
工夫5:「足元からの底冷え」には床暖房が安心
寒さが厳しい冬の別荘地では、足元からの底冷えに対して床暖房が効果的です。床暖房ならエアコンのように「天井付近に暖かい空気が集まってしまい足元が寒い」ということもなく、風が発生しないので「埃が舞い上がらない」「乾燥しない」といったメリットもあります。最近は床暖房に適したフローリング材も豊富なので、好みのデザインやインテリアに合ったものを選べるでしょう。
工夫6:暖色のインテリアで視覚から暖かく
インテリアに工夫を凝らすことでも、「温かみのある生活環境」は作り出せます。人間の体感温度は視覚にも左右されることが多いというのは各種実験からもわかっており、赤や黄色などの暖色を取り入れた空間では体感温度が1~2℃変わると言われています。そのため冬場はカーテン・ソファカバー・カーペットなどを暖色系でまとめ、照明を黄色がかったものへ変えるのが効果的です。寒さの厳しい北欧で生まれた「北欧デザイン」の家具やファブリックを取り入れてみてはいかがでしょうか?
寒い冬も工夫次第で室内は快適になります
別荘をフルシーズン活用したい方にとっては、冬をいかに快適に過ごすかが別荘ライフの満足度を左右します。所有している別荘に足りない寒さ対策は何か、これから別荘を購入するならどんな工夫が必要かなど、いろいろ考えてみましょう。
山中湖には、ジビエ料理、スノートレッキング、ダイヤモンド富士などこれからの季節ならではの楽しみもあります。それらを楽しむ意味でも、夏だけでなく一年を通して別荘での暮らしを考えているのであれば、しっかりと寒さ対策を検討しておきましょう。