経営者がデスクチェアにこだわるべき5つの理由
40代・50代のためのセカンドライフ
男女でなぜ違う?セカンドライフの拠点選びの考え方
40代後半から50代にかけては、第二の人生について考える機会が増えてくるタイミングです。30代の頃に比べると余裕のある働き方ができるようになり、子育てがひと段落ついたというご家庭では、夫婦の会話の中にも少しずつ「セカンドライフ」「リタイア」「60歳になったら」といったキーワードが出始めているかもしれません。
子供が進学や就職、結婚などで家を出て夫婦ふたりになったというご家庭では、「セカンドハウスを購入して好きなように過ごしたい」というお話をされている方もいるでしょう。しかし男性と女性では、「定年退職後(経営者の方なら引退後)に住みたいエリア」に大きな考え方の違いがあるようです。今回の「フジヤマクロスロード」では、セカンドライフで拠点となる場所の選び方について考察していきます。
「都市部」か「リゾート地」かに大きな男女差
セカンドライフの拠点にしたい場所、すなわち別荘を含めたセカンドハウスを持ちたいエリアは、大きく「都市部」か「リゾート地」に分かれます。リゾートというと定義が少しわかりにくいかもしれませんが、ここでは「のんびり過ごせる風光明媚な場所」とお考えください。首都圏近郊では伊豆、那須高原、湘南、富士周辺(山中湖・十里木など)、軽井沢、八ヶ岳周辺(清里・白樺湖など)といったあたりが人気のリゾート地として有名です。
「セカンドライフでは都会に住みたいか、それともリゾート地がいいか、という話になったときに、意見が食い違うご夫婦も結構多いのではないでしょうか?参考までに、一つのデータをご紹介します。大手広告代理店のADKが実施した「全国一斉 住み力調査」(2012年)によれば、全体的に男性では自然豊かな場所で悠々自適な生活を送りたい方が多いのに対して、女性の場合は都会で暮らしたい派が多いという傾向があり、しかもこの傾向は年齢が上がるにつれて顕著になっていくようです。
男性は理想主義が多数派
「大自然に囲まれて生きたい」「自分のリズムで好きなことをして過ごしたい」というのが、リゾート志向の男性の主な声。20代、30代、40代とバリバリ仕事をしてきた男性は、あるタイミングでふと、どこへ行っても人込みに悩まされる都会から離れたいと思うようです。釣りやキャンプ、ゴルフ、ツーリングなど、アウトドアで自然と触れ合う趣味をお持ちの方ほど、ゆったり過ごせるリゾート志向が強いのかもしれません。
また「男性は理想を追いかける生き物」としばしば言われますが、セカンドライフで移住を考える男性には、東京のマンションでは難しかった良好な日当たり、プライバシー、広い庭、窓から見える景観などを実現したいという強い思いがあるのではないでしょうか。仕事のために地方から上京した方からも、「リタイア後は自然豊かな場所で過ごしたい」という意見をよくお聞きします。
女性は現実主義が多数派
それに対し、都会志向の女性では「生活が大変になる」「買い物しやすい」「通院に不便なのは困る」「どこへでもすぐ行ける」といった意見が多くあり、リゾートへの憧れが強い男性に比べて非常に実利的・現実的な考え方を持っていることが垣間見えます。
女性は男性よりもコミュニティ意識が強く、それゆえに「これまでの人間関係を維持したい」「住む場所をあまり変えたくない」と思うのかもしれません。ショッピングやお茶をするにも気軽に出かけやすく、子供や孫たちも遊びに来やすい、といった点を評価するのは圧倒的に女性が多い印象です。
「何をしたいか」「どう使いたいか」を明確に
都会の生活になかったものをリゾートに求めるのが男性なら、都会の生活から離れるリスクを考えるのが女性と言えそうです。一口に「セカンドハウスを持つ」と言っても、その目的は一つではありません。まずは40代・50代のうちに、60歳からのセカンドライフを具体的にイメージしてみましょう。
別荘として週末や長期休暇のたびに通う、趣味に没頭するための"倉庫"や"基地"として使う、自宅とは雰囲気の異なる"隠れ家"をアトリエや書斎として使う、近郊の温泉やゴルフ場などを巡る際のベースにする、そして、リタイア後に定住する――。セカンドハウスで何をしたいか、どのように使いたいかが明確になれば、セカンドライフの拠点も自然と決まっていくはずです。ご夫婦でしっかり話し合って、充実したセカンドライフを目指してください。