経営者がデスクチェアにこだわるべき5つの理由
自己投資の考え方と選択肢
経営者がデスクチェアにこだわるべき5つの理由
経営者は自宅でも職場でも、自分のデスクで事業計画や新サービス、従業員の労務管理などについてあれこれと思案する時間が多いものです。今の時代、どんな業界に身を置く経営者でもパソコンを使ったデスクワークは避けられません。そうした中でこだわってみていただきたいのが、長時間座ることになるデスクチェア(オフィスチェア)への自己投資です。
なぜ正しいデスクチェア選びが必要なのか?
こだわりを持って選んだデスクチェアは、きっとあなたにさまざまな良い影響を与えてくれるはずです。では、経営者がデスクチェアにこだわるべき理由とは――?
座っている状態は腰への負担が非常に大きい
立っている時、全体重は足・膝・股関節などで分散して支えることができます。しかし座った時は股関節が曲がり腹筋も緩むため、上半身の体重を背中と腰の筋肉、脊椎、椎間板などで支えなければいけません。「座っているほうがラク」と思われるかもしれませんが、座っている時は立っているときより約1.4倍も腰に負担がかかると言われています。
姿勢が悪いと腰痛や肩こりの悪化を招く
多くの方がご存知の通り、「椅子に浅く腰掛ける姿勢」や「猫背」などの悪い姿勢で長時間座ることは、腰痛や肩こりの悪化を招きます。さらにこの姿勢が習慣になってしまうと、椎間板ヘルニアや坐骨神経痛などにつながってしまう恐れもあるようです。坐骨神経痛になると麻痺や痛みが現れ、ひどいと歩行に支障をきたすケースもあります。
集中力や判断力が低下する恐れも
悪い姿勢がもたらすのは、腰痛や肩こりの悪化だけではありません。座る姿勢が崩れていると、顎が上向きになって呼吸が浅くなります。呼吸が浅いと脳への酸素供給量が減り、結果として集中力や判断力が低下してしまう恐れがあります。集中力や判断力の低下は、経営者としては致命的です。
冷えやむくみ、体調悪化の原因にも
椅子に座った際に足が床につかない場合、太ももの裏側が座面によって圧迫されてしまいます。このような圧迫された状態が長く続くと、血流やリンパの流れが悪化し、冷え・むくみの原因になったり脂肪がつきやすくなったりもします。デスクチェアが合わないことで姿勢の悪化などを招くと、経営者として威厳が保てないだけでなく、健康にも悪影響が及んでしまう可能性があります。
自分の体型に適したデスクチェアの選び方
デスクチェア(オフィスチェア)には、値段・素材・デザインなどさまざまな種類があります。その中で自己投資に値するデスクチェアを選ぶには、どのような点に注目すれば良いのでしょうか。
自分の姿勢を知る
ノートや本などデスクに対して水平なものを見ることが多い場合は「前傾姿勢」、パソコンのディスプレイなどデスクに対して垂直なものを見ることが多い場合は「後傾姿勢」となります。どちらが多いのか、まずは自分のワークスタイルを理解しておきましょう。
自分の身長を知る
身長によっても、自分に合った椅子の高さは変わってきます。人間工学に基づいた適切な座面の高さは「身長(cm)×0.25-1」で求めることができるとされていますので、一度計算してみましょう。例えば、身長175cmの経営者の場合は175×0.25-1=42.75cmとなります。
ヘッドレスト・アームレストの有無
一般的にデスクチェアでヘッドレストを使用するのは、リラックスする時くらいなのではないでしょうか。そのため、ヘッドレストの有無はあまり重要ではありません。しかしヘッドレストがあると後傾姿勢をフォローしてくれるので、1日3時間以上パソコン画面を見ることが多い方はあると便利です。
また、アームレストは椅子の上で体勢を変える際や立ち上がる際の負担を軽減してくれます。アームレストには一般的な固定式の他に、高さ可動式、回転可動式、連動式などの種類があるため、自分に合ったものを選ぶと良いでしょう。
デスクチェアの素材に注目
デスクチェアには、レザー素材やメッシュ素材のものがあります。高級感ではレザー素材のものが一番人気ですが、夏場は体と触れる面が蒸れたり、冬場は革が固くなって滑ったりするなど、快適性で選ぶ場合は向いていないかもしれません。メッシュ素材の椅子は高機能でスタイリッシュなものが多いですが、クッション性が高いため体重の重い方は姿勢の維持が難しい可能性があります。また、耐久性が低い点も考慮が必要です。
経営者の自己投資にオススメのデスクチェア3選
株式会社オカムラ Contessa(コンテッサ)
グッドデザイン賞の受賞をはじめ、欧米諸国でも高い評価を得ているデスクチェアです。リクライニングの角度はもちろん、あらゆる部分の調節が簡単操作で可能。優れたフィット感とスマートなオペレーションは、まさに高機能デスクチェアと言えます。
コンテッサ
株式会社関家具 Ergohuman(エルゴヒューマン)
腰へのフィット感とサポートに重点を置いて設計・デザインされたエルゴヒューマンは、あらゆるワークスタイルやユーザーへの適応性を追求しています。あらゆる部分が細かく調整でき、人間工学に基づいた高い機能性と操作性はまさに一級品。長時間のデスクワークも快適に行うことができるでしょう。
エルゴヒューマン
Herman Miller(ハーマンミラー) アーロンチェア
デスクチェアを語るうえで欠かすことができないのが、ハーマンミラーのアーロンチェアでしょう。その座り心地は、「ほぼすべての人にフィットする」とも言われるほど。座り心地だけでなく通気性や体圧の分散などもしっかりと考えられており、日々のデスクワークをしっかりとサポートしてくれます。
ハーマンミラー
こだわりのデスクチェアで質の高いデスクワークを
デスクチェアに無頓着であることは、仕事面にも健康面にも悪影響を及ぼしてしまうかもしれません。まずは自分のために、そして巡り巡って従業員のために、自分にぴったりのデスクチェアを探してみてはいかがでしょうか。