【釣り】フライフィッシングを3月に始めたい理由|フジヤマクロスロード

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山中湖・富士山で趣味を極める

【釣り】フライフィッシングを3月に始めたい理由

山中湖や河口湖をはじめとする富士五湖、そして甲府市下帯那町にある千代田湖(丸山貯水池)は、言わずと知れたバスフィッシング(ルアーフィッシング)の人気スポットとして知られています。しかし、山梨県内にはフライフィッシングの人気渓流も数多くあり、初級から上級までさまざまなアングラーを虜にしています。

今回のフジヤマクロスロードでは、そんな渓流釣りの魅力や山梨県内のおすすめ渓流スポット情報についてご紹介します。

フライフィッシングとは

フライフィッシングは、疑似餌の一種である毛針(フライ)を使った釣りのことです。水中・空中を漂う昆虫や小魚などを常食するイワナ・ヤマメ・アマゴ・ニジマスといったトラウト(マス類)がターゲットで、こうした魚が河川の上流域に多いことから「渓流釣り」とも呼ばれています。発祥の地とされるイギリスのほか、アメリカ、カナダ、ニュージーランドなどで親しまれています。

渓流には、釣り(乱獲)によって魚の自然繁殖が妨げられないように「禁漁期間」というものが設けられています。渓流魚は秋に産卵するため、産卵前の成魚が釣られてしまうと数がどんどん減ってしまいます。それを防止するため、地域によって期間は異なりますが、産卵期の少し前から稚魚が成育する秋口から3月くらいまでを禁漁とするところが多いと言えます。

フライフィッシングの魅力

渓流には二桁を超える種類の虫がいるとされていますが、魚によって捕食する虫はそれぞれで、水温や天候によっても変わってきます。狙った魚を釣るには、魚や餌となる昆虫の生態を知ることが不可欠。魚の行動パターンが分かれば、キャスティングのポイントが見えてきます。虫の習性に合わせて、フライの動きを似せるためのテクニックも必要です。精巧なフライの手作り(タイイング)や自分のパワーやテクニックに合わせたロッドビルディングを追求し出したら、きりがありません。

魚や昆虫を観察している時は自然科学者のように、タイイングに熱中している時はエンジニアのように、キャスティングに集中している時はアスリートのように――。さまざまな角度からプロセスを楽しめるのが、フライフィッシングの一番の魅力と言えるでしょう。本来、釣りは魚を捕まえるための手段ですが、フライフィッシングはトラウトたちを釣り上げるまでの過程にとことんこだわれる奥の深い趣味なのです。

山梨県にある人気渓流

須玉川

場所:北杜市

解禁日:3月1日

八ヶ岳の麓から流れ、北杜市内を経て塩川と合流するのが須玉川です。フィールドは落差が少なく平坦で、流れも一定。狙い目はアマゴ。シーズン初期からアマゴのライズ(水面付近での捕食行動)が見られるので、解禁のタイミングがおすすめと言えます。

野呂川

場所:南アルプス市

解禁日:3月15日

日本第二の山、北岳だけから注いで早川に流れる渓流です。河原の幅が広いので、ラインを伸ばした大胆なフィッシングができます。大小の石が川の流れに変化を付けており、バリエーション豊かな釣りが楽しめます。

川俣川

場所:北杜市

解禁日:3月1日

須玉川の源流に位置する川俣川は、のんびりした里川と山あいの急流という2つの顔を持っている人気渓流です。メインターゲットはイワナ。川幅が狭く、川岸にブッシュが生えたポイントが多いので、ややテクニカルなキャスティングが求められます。

道志川

場所:道志村

解禁日:3月1日

渓谷を縫うように流れる、相模川水系の源流の一つです。狙い目となるのはヤマメとイワナで、サイズは十分。漁協の管理がしっかりしており、放流量も多いですが、山中湖に近い(首都圏に近い)エリアなので、ハイシーズンには混雑が予想されます。

桂川

場所:忍野村

解禁日:3月15日

桂川は、道志川と同じ相模川水系の河川です。湧水の影響で水温は年間通して10℃以上で安定しているので、虫の発生が多く魚もアクティブ。シーズンを通して好条件の下でフライフィッシングが楽しめますが、生息するトラウトが賢いので難易度は低くないでしょう。

釣りを始めるのにはもってこいの時期

山梨県にある人気渓流の禁漁日は、おおむね3月1日か3月15日のどちらか。まさにこれからがシーズンです。解禁直後の3月は渓流魚の活性がさほど高くなく、川の流れが緩やかなところで釣れます。解禁になって日が浅いタイミングでは魚の警戒心も薄いため、「合わせ」も比較的簡単。気候も少しずつ穏やかになってきて、釣りを始めるのにはもってこいの時期と言えるでしょう。今年の春は多くのアングラーを魅了する趣味、フライフィッシングにチャレンジしてみませんか?

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