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【電車】富士山ビュー特急に乗ってみませんか?
去る2016年4月29日、越後湯沢駅から新潟駅の区間で「漆黒の走る美術館」こと現美新幹線(GENBI SHINKANSEN)がデビューを飾って話題になりました。そしてほぼ時を同じくして、4月23日には山梨県で富士山ビュー特急が運行をスタート。こちらも観光客や「乗り鉄」「撮り鉄」から注目を集めています。
雄大な富士山に抱かれたのどかな自然の中を突っ切る、ワインレッドのボディ。今回のフジヤマクロスロードでは、世界遺産・富士山に一番近い鉄道、富士急行線に突如現れた「富士山ビュー特急」についてご紹介したいと思います。
「富士山ビュー特急」とは何者なのか?
富士山ビュー特急は、富士急行線(大月線・河口湖線)の大月駅から河口湖駅までの路線総延長26.6 kmを約45分でつなぐ特急列車です。標高358mにある大月駅から少しずつ富士山を登っていき、標高857mに位置する河口湖駅へ到着します。
ゆったりとした懐かしいホテルのような上質な空間で食事や会話を楽しんでもらうこと、雄大で荘厳な富士の眺めを堪能してもらうことがコンセプトとなっています。その狙いのもとで作られた車内にはさまざまな工夫がなされており、多くの観光客を引き寄せています。
名称: 富士山ビュー特急(FUJISAN VIEW EXPRESS)
編成: 3両(1号車は指定席/2・3号車は自由席)
車両: 富士急行8500系(JR東海371系を改造)
車両番号: 1号車「クロ8551(元クモハ371-1)」
2号車「モハ8601(元モハ370-101)」
3号車「クモハ8501(元クモハ371-101)」
経路: 富士急行線の大月駅から河口湖駅まで
停車駅: 大月、都留文科大学前、富士山、富士急ハイランド、河口湖
本数: 平日は1日2往復/土曜・休日は1日3往復
料金: 1号車(特別車両)は通常運賃+特急料金(400円)+特別車両料金(900円)
2・3号車は通常運賃+特急料金(400円)
富士山ビュー特急の3つの特徴
1 水戸岡鋭冶氏の車両デザイン
富士山ビュー特急をデザインしたのは、JR九州が誇るクルーズトレイン「ななつ星in九州」などを手がけた水戸岡鋭治氏。富士急行線の観光列車「富士登山電車」のカラーを採用した外装はスタイリッシュですが、内装は木の温もりが伝わるアンティーク調に仕上がっています。洗練された大人のかわいらしさが集約された内装は、女性に好評です。
2 ホスピタリティあふれる空間
1号車(特別車両)は全席指定で、乗客がゆったりとすごせるように定員は26名になっています。サービスカウンターや車内販売用冷蔵庫が設置されて、ウェルカムドリンクサービスがついているところに「おもてなしの心」を感じます。2・3号車は自由席。横1列が「2席+2席」のリクライニングシートで構成されており、こちらもゆったりくつろげる空間です。自由席ではオリジナルグッズの車内販売も。
3 スイーツプラン設定列車
富士山ビュー特急の最大の特徴が、このスイーツプラン設定列車です(時刻表はこちら)。スイーツプランは特別料金になりますが、ハイランドリゾートホテル&スパの橋本道郎シェフパティシエによる「山梨の味覚を取り入れたここでしか食べられない特製スイーツ」を車窓の景色とともに満喫できます。
スイーツプラン設定列車の料金
1号車(特別車両):通常運賃+特急料金込みで4000円(小人は3000円)
2・3号車: 通常運賃+特急料金(400円)
富士山ビュー特急の豆知識
富士山ビュー特急として使われている8500系はJR東海が保有していた371系をリニューアルした車両で、特急あさぎりとして2012年まで新宿から小田急線・御殿場線を経由して沼津まで走っていました。退役後に一新され、この春から富士急行線を走ることになったのですが、実は富士急行にはこの8500系の兄弟列車が存在します。それが、フジサン特急8000系です。
フジサン特急8000系は老朽化した2000系の代替として2014年にやってきた車両ですが、それまではこちらも小田急の特急あさぎりとして新宿・御殿場間を走っていました。つまり8500系と8000系は、「あさぎりコンビ」としてともに同じ路線を走っていた盟友。時を経て、再び富士急行の電車として出会ったというわけです。
「電車×スイーツ=幸せ」の方程式
富士山ビュー特急は景色(富士山)と車内の時間を心ゆくまで満喫できる電車です。電車好きの男性(彼・ご主人)とスイーツ好きの女性(彼女・奥さん)でスイーツプラン設定列車に乗り、旅行をするというのも良いでしょう。今年の夏は、富士山ビュー特急に乗ってみませんか?