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【花火】富士五湖花火大会をさらに楽しむ豆知識
日本の夏の風物詩といえば、花火。「花火を見ないと夏じゃない」といった方も多くいらっしゃると思います。国内外を問わず大きなイベントの演出に花火は欠かせない存在ですが、日本の「fireworks」は技術的な評価が非常に高く、その美しさから外国人を呼び込む有力な観光資源にもなっています。
富士山麓にある富士五湖でも、毎年8月1日から5日までの5日間、5つの湖でそれぞれ1日ずつ花火大会が開催されます。大人の趣味やライフスタイル、上質な時間の過ごし方について考える「フジヤマクロスロード」、今回は、今年の富士五湖花火大会をさらに楽しむためのポイントをご紹介します。
代表的な打ち上げ花火の種類
花火大会でよく見られる花火は、大きく分けて「割物」「ポカ物」「型物」「仕掛け花火」の4種類です。
割物
丈夫な和紙やボール紙でできた玉の内側にびっしりと火薬を並べたのが割物で、円状に大きく開く最も一般的かつ古典的な花火です。火薬には、花火の光を作り出す「星」と星をきれいな真円の状態で遠くまで広げる「割薬」の2種類があり、使う星の種類や詰め方で違いが出ます。星がオレンジ色の尾を引いて飛ぶ「菊」や、尾を引かずに光の点で形を描く「牡丹」が有名です。
ポカ物
玉が開く時に「ポカッ」と音がすることから名付けられたのがポカ物です。玉の中にいろいろな星や細工物を詰め込み、上空で放出させます。威力が弱い火薬(割薬)を使用するため、割物のように均等な真円の状態にはなりません。蜂が飛び回る様に火花が不規則に動く「蜂」や、火花が長い尾を引いて落ちていく「柳」がよく知られています。
型物
動物の顔やハート、花、スマイルマーク、蝶、文字などの形を描く花火です。技術の進歩により、今日ではキャラクターの顔や企業のロゴなども作れるようになっています。2次元の型物花火には「見る角度によって正しく見えないことがある」という欠点がありましたが、最近では球体の外側に輪を作る「土星」のように、立体型物と呼ばれる花火も多く出てきています。
仕掛け花火
複数の花火に仕掛けを施したタイプの花火です。速火線で連結した花火をずらっと並べて流れる火の粉を滝に見立てた「ナイアガラ」や、短時間に連続して花火を次々と打ち上げる「スターマイン」、吊るしたロケットが着火した勢いでロープに沿って走る「ケーブル花火」が有名です。大会のクライマックスを担う花火が多くあります。
打ち上げ花火を美しく撮影するポイント
カメラの選び方
本格的な花火の写真を撮りたいなら、やはりスマートフォンではなく一眼レフカメラがおすすめです。花火の撮影で不可欠なのが、シャッターボタンを押している間シャッターが開き、放すとシャッターが閉じる機能(バルブモードと言います)。このバルブ撮影が可能なマニュアル撮影モードが搭載されているカメラを用意しましょう。
手ブレ対策のアクセサリー
花火は暗所での撮影となるため、少しでも手ブレがあると光が波打ってしまい、きれいな写真になりません。花火を撮影する際は、必ず三脚を用意してください。さらに手ブレを避けるために、リモートレリーズ(遠隔操作でシャッターを押せる装置)を利用するとよいでしょう。
ISO感度とF値
現在の花火は相当明るいので、ISO400や800といった高感度設定は必要ありません。夜間の撮影でISO感度が高いと画質が粗くなってしまうので、50~100程度で十分でしょう。なおこの際、色合いはそのままにレンズに入る光量を減らしてくれるNDフィルターを使用すると、露出のコントロールがしやすくなります。NDフィルターによって必要以上にF値を絞らずに済み、絞り込みすぎによる画像のボケを抑えられます。
シャッタースピード
花火撮影の場合は、日中の風景などと違って何100分の1秒という高速シャッターを必要としません。花火の残像まできれいに写したいなら、シャッタースピードは短くても2~3秒、できれば5秒以上というロングシャッターが必要です。ちなみに、花火との距離は300m程度離れているときれいに撮影できると言われています。
富士五湖花火大会情報
5日間連続で開催される富士五湖花火大会は、湖の真ん中から打ち上げられるため、夜空に浮かぶ花火と湖面に写る花火の両方を同時に楽しめるという意味でもおすすめの花火大会です。それぞれに異なる魅力がありますので、カップルで、ご夫婦で、ご家族で、すべての大会を巡ってみてはいかがでしょうか?
※開催情報や開始時間などは変更になる場合があります。事前にご確認いただいた上、おでかけください
8月1日 山中湖報湖祭
開始時間: 20時~
打ち上げ数: 約8000発
問い合わせ先: 0555-62-3100(山中湖観光協会)
先陣を切るのが、1日に行われる山中湖報湖祭花火大会です。山中湖村の山中・旭日丘・平野・長池の4地区から合計8,000発の花火が打ち上げられ、湖のどこにいても花火を楽しむことができます。
8月2日 西湖竜宮祭
開始時間: 19時30分~
打ち上げ数: 約700発
問い合わせ先: 0555-82-3131(西湖観光協会)
2日目は西湖竜宮祭の花火大会です。花火を行う前に西湖の湖上に浮かぶ約500個の灯篭が点火され、幻想的な風景が広がります。その後、西湖畔根場浜沖から約700発の花火が打ち上がります。
8月3日 本栖湖神湖祭
開始時間: 20時~
打ち上げ数: 約1000発
問い合わせ先: 0555-87-2518(本栖湖観光協会)
本栖湖は三方を山に囲まれていることから音の響きが良く、打ち上げ場所から近い位置で見られるため、非常に迫力ある花火を楽しめます。約1000発の花火の前後には全国から集まったパフォーマーによるショーもあります。
8月4日 精進湖涼湖祭
開始時間: 20時~
打ち上げ数: 約300発
問い合わせ先: 0555-87-2651(精進湖観光協会)
花火の数は約300発と少ないものの、富士五湖の中で最も小さい湖であるがゆえ打ち上げ場所が非常に近く、頭上で花開く花火を楽しめます。また、涼湖祭と同時に音楽祭も開催されます。
8月5日 河口湖湖上祭
開始時間: 19時35分~
打ち上げ数: 約9000発
問い合わせ先: 0555-72-2460(河口湖観光協会)
富士五湖花火大会の最後を飾るのは、2015年に12万人を集めた河口湖湖上祭です。花火は前夜祭の4日に2000発、5日に7000発が打ち上げられます。2016年は湖上祭り100回目ということで、記念プログラムも予定されています。