【野鳥】冬こそバードウォッチングをおすすめする理由|フジヤマクロスロード

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山中湖・富士山で趣味を極める

【野鳥】冬こそバードウォッチングをおすすめする理由

大人から子供まで誰でも手軽に楽しめるバードウォッチング(野鳥観察)は、別荘生活との相性が良い趣味の一つです。バードウォッチングの季節と言うと「春」や「夏」を思い浮かべるかもしれませんが、実は「冬」においてこそ、その魅力を存分に味わうことができます。今回のフジヤマクロスロードでは、冬のバードウォッチングがおすすめである理由と、冬の富士山麓や山中湖で見られる主な野鳥たちについてご紹介します。

「冬バードウォッチング」ならではの2つの特徴

野鳥の種類が増える

日本には野鳥が550種類ほどいると言われていますが、その半数以上は「渡り」をする鳥です。渡り鳥が移動する季節は種類によりますが、中でも日本で冬を越す「冬鳥」がもっとも多く、また山の上の方にいる鳥は暖かさを求めて比較的低地まで下りてきます。そのため、冬になると別荘の庭などで多くの鳥を観察できるのです。富士五湖近辺で見られるマガモ、ホシハジロ、キンクロハジロ、オシドリなどは、寒い季節にのみ観察できる冬鳥です。

野鳥を発見・観察しやすい

冬は虫などの動物性の食料が少なくなる関係で、通常は虫を食べている小鳥も木の実などの植物性の食料を食べるようになります。そのため野鳥が食料を求めて庭やベランダなどに訪れやすくなり、私たちにとってはより身近な場所で観察ができるようになるというわけです。また、冬は枝に葉がついていないので、木にとまっている鳥を見つけやすいというメリットもあります。

冬の富士五湖で見られる主な野鳥たち

セキレイ

セキレイ

山中湖近辺でよく見られるのはハクセキレイとセグロセキレイです。ハクセキレイは「チュチュン」と高く澄んだ声で鳴き、広い河川や農耕地などの開けた環境を好みます。一方のセグロセキレイは「ジジッ」「ジーピロロジージ」と濁った声と澄んだ声を入り交じらせて鳴き、河川の中流や石の河原などを好みます。

コブハクチョウ

コブハクチョウ

各地の湖や池でよく見られるハクチョウです。やや赤味のあるくちばしで、付け根に黒いこぶがあります。オオハクチョウやコハクチョウは黄色いくちばしをしており、こぶもないため、簡単に見分けることができます。

カケス

カケス

いつもは山地の森林などに住んでいますが、秋から冬にかけて低地でも見られるようになります。額からくちばしにかけて黒く、眉間あたりから頭頂部あたりは白と黒のまだら模様。黒、白、青の3色で構成される美しい羽の色が特徴です。「ジャー」というしゃがれた声で鳴き、ふわりふわりと独特な飛び方をします。

ヒバリ

ヒバリ

背の低い草地などで見られる鳥で、日本では「初春の訪れを告げる鳥」として知られています。小鳥ですが、跳ねて移動するのではなく足を交互に出して歩きます。飛び立つときに「ビルッ」と鳴くほか、上空で「ピーチュルピーチュル」といったように長く複雑な鳴き方をします。

カワラヒワ

カワラヒワ

林や河原などで見られる、全長15㎝ほどの鳥です。全体的にオレンジがかった黄色の体をしており、翼と尾には黄色の斑点があります。太めのくちばしで、「キリリリ」といった高い声で鳴くほか、「ビィーン」といった濁った声も出します。

タシギ

タシギ

体長は30 cm弱、翼を広げると40cm以上になる渡り鳥で、秋から冬にかけて水田や河川に飛来します。一番の特徴は、長く直線的なくちばし。「ジェッ」としゃがれた声で鳴いて飛び立ち、高く舞い上がってから飛び去ります。

 

富士五湖周辺のホットな観察・撮影スポット

山中湖北岸

富士山をバックに白鳥などの大型の冬鳥を観察できるので、写真を趣味とされている方に特に人気のスポットです。マガモ、ヒドリガモ、ホシアイサ、スズメ、ツバメ、トビ、カラス、カワラヒワなどが見られます。

富士吉田市農道公園

富士吉田市農道公園の周辺にはクレソン畑などの田畑が広がっており、冬になるとくちばしの長いタシギがやってきます。他にもハクセキレイやセグロセキレイが見られるほか、貯水池にはカモ類も多く見られるなど、冬のバードウォッチングには打ってつけです。

河口湖北岸

マガモ、ヒドリガモといったカモ類、セキレイ類やカラ類のほか、コブハクチョウやカワウ、アオサギといった大型の鳥も観察できます。国内では珍しいとされるシジュウカラガンを通年で見ることができるスポットです。

西湖野鳥の森公園

青木ケ原樹海に囲まれた、西湖の西側にある広い公園です。ヤマガラ、ホオジロ、メジロをはじめ、約60種類の野鳥が生息していると言われています。野鳥が人に慣れているため間近で容姿や行動を観察できるほか、バードウォッチングの部屋で望遠鏡を借りることも可能です。

寒さ対策・結露対策をして冬のバードウォッチングを満喫

冬場のバードウォッチングでは、外気と体温の差で双眼鏡やフィールドスコープなどのレンズが曇ってしまうこともあります。曇り防止加工されている双眼鏡やフィールドスコープを用意するか、あるいはメガネ用の曇り防止レンズクリーナーを活用するといいでしょう。また、防寒対策にはスキー用の靴下やアウトドア用のインナー・アウター、使い捨てカイロが効果的です。

野鳥観察は、自然の知識が深まり、何気ない景色にも楽しみを見出せるようになる素敵な趣味です。富士山麓、富士五湖周辺には冬バードウォッチングのおすすめスポットがいくつもあるので、ご家族で挑戦されてみてはいかがでしょうか。もちろん、別荘のお庭やベランダから双眼鏡やカメラで探してみるのも良いでしょう。

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