経営者がデスクチェアにこだわるべき5つの理由
40代・50代のためのセカンドライフ
リタイア後は夫婦で温泉巡りをしませんか?
「真の夫婦生活はリタイアから始まる」という言葉があります。これは、ほとんどの男性にとって20歳前後から人生の中で最も情熱を傾けてきた「仕事」が手から離れ、急に自由な時間が増える定年退職や退任といったタイミングを境に、夫婦の関わり方が大きく変わってくるためです。
「夫婦円満を保つ秘訣はコミュニケーション」とよく言われますが、ともに過ごす時間が長くなる中でコミュニケーションの質と量を維持していくポイントの一つが、共通の趣味を持つこと。そこで今回のフジヤマクロスロードでは、40代・50代のご夫婦が共通の趣味にしやすい「温泉」にスポットを当ててみたいと思います。
日本の温泉の基礎知識
日本は世界有数の温泉大国として知られていますが、日本温泉総合研究所の報告(平成25年度版)によると我が国には2万7405箇所の源泉があり、3159の温泉地があるそうです。最も温泉地が多い都道府県は、登別温泉やニセコ温泉などを抱える北海道で249。以下、長野県(225)、新潟県(150)、青森県(142)と続き、最も少ないのが沖縄県(9)となります。
源泉の数が最も多いのは大分県で、断トツの4411箇所。その大分に源泉数で続くのは鹿児島県(2769)、静岡県(2269))、北海道(2225)、熊本県(1375)。この5道県で日本の源泉数のほぼ半分を占めています。
日本一の温泉について知りましょう
自然湧出量日本一
草津温泉(群馬県)/毎分3万2300リットル
1分間に源泉から採取できる湯量のうち、自然に湧き出る温泉のみの量を示すのが自然湧出量です。
源泉数日本一
別府温泉(大分県)/2847箇所
2847箇所は世界で最多。ちなみに世界第2位は、同じく大分県にある湯布院温泉です。
標高日本一
みくりが池温泉(富山県)/標高2430m
中部山岳国立公園にある日本最高所の温泉で、地獄谷温泉から引湯しています。
源泉温度日本一
小浜温泉(長崎県)/105℃
熱量日本一の小浜温泉には、源泉温度の105℃にちなんで全長105mの足湯があります。
血行促進・疲労回復に良い温泉
血行促進・疲労回復が期待できる温泉は炭酸泉です。炭酸泉には二酸化炭素(CO2)が含まれており、この二酸化炭素が血管内に浸透することで脳が酸欠状態であると勘違いし、酸素がたくさん供給されるようになることで細胞の働きが活発になります。炭酸ガスが毛細血管を拡張して血液の循環を高めてくれるので、温泉の温度が低くても入浴後はポカポカ温まります。
日本一二酸化炭素の含有量が多い温泉
吉川温泉(兵庫県)/1kgあたり4110mg
美肌に良い温泉
炭酸泉も美肌・ツルツル肌に良いとされていますが、もう一つ、お肌の調子を整えるポイントがあります。それが、アルカリ性です。アルカリ性が強い温泉は皮膚の表面に付着した皮脂を溶かして角質を軟化させてくれる働きがあるので、肌がすべすべになります。「美人の湯」と呼ばれている温泉の多くがアルカリ性なのはそのためです。
日本一アルカリ性が強い温泉
都幾川温泉(埼玉県)/pH11.3
飯山温泉(神奈川県)/pH11.3
白馬八方温泉(長野県)/pH11.3
病後回復・健康増進に良い温泉
病後回復や健康増進にはラジウム(ラドン)が多く含まれている温泉が良いとされています。温泉地に長期滞在して特定の疾病の療養に努めることを「湯治」と言いますが、ラジウムが多く含まれた温泉はリウマチや胃腸疾患、神経痛、皮膚疾患、痛風など幅広い症状に効能が見られるとされています。
日本一ラドンの含有量が多い温泉
三朝温泉(鳥取県)/1kgあたり683.3マッヘ
生活習慣病に良い温泉
動脈硬化や高血圧、糖尿病といった生活習慣病に良いと言われているのは、硫黄泉や硫化水素泉と呼ばれる温泉です。硫化水素ガスは痰(たん)を出やすくするため、慢性気管支拡張症などの症状緩和につながります。また硫黄泉には解毒作用があることから、金属中毒や慢性皮膚病、関節痛、関節性リウマチなどにも良いとされています。殺菌力の高さは、皮膚病にも効果を発揮してくれます。
日本一硫化水素の含有量が多い温泉
万座温泉(群馬県)/1kgあたり300mg
日本一硫黄の含有量が多い温泉
月岡温泉(新潟県)/1kgあたり150mg
山梨県にも名湯・秘湯があります
葡萄畑から温泉が湧き出たことで知られる石和温泉、富士山の眺めも素晴らしい河口湖温泉、最高級の高濃度アルカリ源泉とも称される山中湖温泉、「武田信玄の隠し湯」の一つである下部温泉など、山梨県にもたくさんの名湯・秘湯があります。山梨市矢坪にある「ほったらかし温泉」は「宣伝なし」「サービスなし」の勝手に楽しむスタイルの温泉ですが、眼下に広がる甲府盆地や富士山の景観を楽しめることから、若者からアクティブシニアまで多くの観光客に人気です。
10年後、15年後にスタートを切る「真の夫婦生活」を前に、温泉巡りという共通の趣味を持ってみてはいかがでしょうか?日本には3159箇所の温泉地があるので、生涯にわたって「完全制覇」の目標を二人で追い続けることができるはずです。