経営者がデスクチェアにこだわるべき5つの理由
自己投資の考え方と選択肢
「消費」を減らして「投資」を増やす~成功に近づくお金の使い方
お金は使い方によって、「消費」にも「投資」にもなります。消費と投資を分けるのは、費用対効果(コストパフォーマンス)という相対的な考え方。支払った額よりも手にする効果が高ければ「投資」に、逆に効果が支払う額と同じかそれ以下であれば「消費」になるということになるでしょう。
本物の経営者や一代で財を成したビジネスマンは、お金の稼ぎ方だけでなく使い方も一流です。彼らのお金の使い道(やその考え方)を知ることで、今以上に有益で有意義なお金のかけ方ができるかもしれません。今回の「フジヤマクロスロード」では、消費を減らして投資を増やせるかもしれないお金の使い方についてお話をしていきます。
「支出」をどのように捉えるか
一般的に、お金を使う上での考え方には大きくふたつの種類があります。ひとつが「予算思考」、もうひとつが「投資思考」です。
予算思考
予算思考とは、財布の中に現金がどれくらいあるかを気にしながらお金を使う考え方です。手持ちの額を超える支出をしないので、堅実なお金の使い方と言えます。少しずつお金が貯まるのはこちらのタイプです。
投資思考
現金の額よりも「何にお金を使うか」に重点を置くのが投資思考です。投資思考の場合は元手をあまり考慮しないので、使い過ぎたり借金を負ったりするリスクがあります。大きな収入を得やすいのはこちらのタイプです。
年収1億円以上の顧客を多数抱えるファイナンシャルプランナーの江上 治氏が語るところによると、どちらが正解ということはなく、どちらにしても「偏り過ぎ」ではうまくいかないものの、成功をおさめた経営者・ビジネスマンに多いのは後者のようです。成功者は自己投資も惜しみません。お金を払うことを消極的に捉えず、何かを得るためのチャンスと考えることが、支出を消費ではなく投資にする第一歩かもしれませんね。
進んでお金を払いたくなる3つのモノ
お金を消費するのではなく投資することができる人は、次の3点には「進んでお金を払う」と言われています。
時間
1日24時間は、経営者の方にも、従業員の方にも、無職の方にも等しく与えられています。しかし、「やらなければならないこと」「やるべきこと」の量は人それぞれ。次から次へとやることが出てくる経営者の場合は、自分のために時間を作ってくれる対象に投資の価値を感じるものです。作業を効率化してくれるシステムや自分の代わりに何かをしてくれるサービスは、その代表例と言えます。
資産
資産は、簡単に言えば「経済的価値を持つ財産」です。土地や住まい、自動車、証券、株券といった「モノ」がわかりやすいかもしれませんが、アイデアや仕組み、人材(スタッフ)なども資産として捉えることができます。保有(運用)していることによって価値の向上が期待できる資産は経営者にとって当然魅力的ですが、買う際に費用対効果のジャッジが難しいケースも多くあり、真価を試されます。
経験
自分にとって初めての経験、将来の人間関係構築に活きそうな経験、知識・技術・ノウハウを習得できる経験にも、お金を払う価値があります。そうしてお金を使った経験がどこで役に立つかわからないケースも多くありますが、経験値は人格形成において非常に重要なポイントになるため、たくさんお金を払ってでも経験を買いたいという経営者のほうが成功に近づけます。
買う前に必ずすべきこととは
『ユダヤ人大富豪の教え』などのベストセラー本を多数執筆している作家・実業家の本田 健氏は、「一代で財を成した人たちに共通しているのは、自分の特質をよく知っていること」と言っています。自分の特質(特別な才能や知識)を知っているビジネスマンはそれが活きるところでお金を使うため、費用対効果が高くなりやすいということでしょう。
誰しも、無駄なものには1円たりともお金を払いたくありません。お金を払う対象の費用対効果を事前に推し測るのが困難なものはたくさんありますが、そんな時こそ「それが将来の自分の役に立つ(幸せや満足を感じられる)と思われる場面」をできるだけ具体的にイメージしてみてください。
投資とは、将来の自分や自分が大切にしている人・物のために今の資本を投じる活動です。もし将来うまくいっているシーンが具体的に思い描けたのなら、そのお金の使い方は「価値があった」となる可能性が高くなるのではないでしょうか。