経営者がデスクチェアにこだわるべき5つの理由
自己投資の考え方と選択肢
一流の経営者・実業家も重視する「習慣化」のパワー
自己投資として英会話や断食(ファスティング)などを始めたものの、続かずにすぐやめてしまったという方も少なくないはず。新しく始めた物事を継続していくには、それを「習慣化」することが重要です。成功を収めている多くの経営者・実業家・ビジネスマンも、何かしら「独自の習慣」を持っていることが多いと言われています。
例えば、IFTTTのCEOリンデン・ティベッツは、会社を立ち上げる前にクローゼットに目標のリストを貼り付けたそうです。そして今でも、毎朝シャツのボタンをかけている間にそのリストを声に出して読んでいるのだとか。また、世界有数の投資家として知られるウォーレン・バフェットは、質素な生活と1日に500ページ分の書物を読むことが習慣になっているそうです。
では、こうした「行動の習慣化」にはどんな効果・メリットがあるのでしょうか?今回のフジヤマクロスロードでは、ティベッツやバフェットも重視する習慣のパワーについてご紹介していきます。
「習慣」と「習慣化」を紐解く
習慣とは~自然と体が動く状態
習慣は今までの記憶の積み重ねによって、それが当然のように行われることを指します。例えば「朝起きて歯を磨く」という行為は、毎回のように「歯を磨かないと虫歯になる」ということを考えて行うものではなく、自然と体が動き行うものです。これは、子どものころから親に歯磨きをするように言われたり、虫歯になって痛い思いをしたりすることで、歯を磨くという行為が習慣化されたということになります。
習慣化とは~余計な刺激から解放されること
習慣化するということは、言い換えれば「外的な要因に左右されることなく自分を貫く」ということ。そしてそれは、自分を客観視することにもつながります。いわば、習慣を作ることで自分を客観視するための軸ができる、ということです。
また、習慣化は最高のパフォーマンスを引き出すためのスイッチとしても働くことがあります。野球界で長く活躍してきたイチロー選手やラグビーの五郎丸選手などのように、独特な習慣(ルーティン)を持っているアスリートも少なくありません。彼らはあの独特な習慣によって、外的要因に左右されない「ゾーン」と呼ばれる極度の集中状態へと気持ちを切り替えていくのです。
習慣化に必要な時間は平均66日?
習慣化と言っても、そう簡単にできるものではありません。おそらく、「自己投資を始めても、いつも三日坊主で終わってしまう」という方もいるでしょう。あくまで目安ではありますが、行動が習慣化されるのには平均で66日ほどかかると言われています。ただしこれには個人差が大きく、18日で習慣化したという人もいれば240日もかかったという人もいるようです。習慣化を目指すのであれば、「まずは2ヶ月」を見ておくと良いかもしれません。
習慣化がもたらす3つのメリット
その1:労力を抑えることができる
習慣化されると、その行為は生活リズムに組み込まれ、自然と行われるようになります。すると、その行為の際に「重い腰を上げる」というひと手間が省かれるため行動が効率化され、労力を抑えることにつながるのです。
その2:自分を客観視するための軸ができる
先ほどもご紹介しましたが、習慣化することで外的な刺激に左右されない軸を作ることができます。この軸が、自分の状態の良し悪しに気付くためのヒントとなります。いかなる時も最高のパフォーマンスを生み出すための指標とすることもできるでしょう。
その3:目標の達成に近づくことで自信がつく
行動が習慣化されることで、自動的かつ継続的にそのアクションを取れるようになります。行動が何らかの目標とリンクしていれば、目標の達成にも自然と近づいていくでしょう。そして行動の継続によって成果が目に見えてくれば、自信にもつながっていきます。
誰でもできる、習慣化のコツとは?
なぜ多くの人は、習慣化に失敗してしまうのでしょうか?その理由を考えてみると、「新しい刺激を嫌う脳の仕組み」「習慣化するための動機(モチベーションのよりどころ)が自分しかない」「短期的な成果を求めている」といった点が挙げられます。それらをふまえて、以下では行動を習慣化するためのコツをご紹介します。
小さな変化から始める
脳は大きな変化に対して拒否反応を起こすようにできています。そのため、いきなり何時間ものトレーニングや勉強を開始しても、脳が拒否反応を示すため習慣化できないのです。まずは少しずつ行動を習慣化し、脳を慣らすのが効果的です。
周囲に宣言しておく
最初は高かったモチベーションも、時間とともに減少してしまいます。まずはモチベーションを少しでも高く、長く保つために、習慣化したい行動がある場合は周囲に宣言しておきましょう。誰かと目標達成を競うなど、周りを巻き込むのも有効な手段です。
習慣化するための仕組みを作る
「意識させる→行動を促す→褒める」といった仕組みを作ることも、習慣化には有効です。まずは目標や行動の予定などを文章化し、目につくようにしておくことで常に意識できる状態にします。そして、アラームをかけるなどして行動を促します。時には自分へのご褒美を用意することも必要です。この一連の仕組みが習慣化に役立つでしょう。
「習慣化」で生活のランクアップを
習慣化は目標の達成だけでなく、行動を効率化したりパフォーマンスを高めたりするためにも役立つものです。これをうまく使いこなせれば、今よりも理想の自分・理想の生活に近づくことができるでしょう。一朝一夕にできることではありませんが、まずは2ヶ月を目安に、コツを意識しながら生活のランクアップにつながる行動を起こしてみてはいかがでしょうか?