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なぜできる経営者・ビジネスマンは「切り替え」がうまいのか?
梅雨の時期、雨の日が多くすっきりしない天気が続くと、体がだるく感じたり、頭がスッキリしなかったり、仕事に気合いが入らなかったりする方も多いのではないでしょうか。何となく調子が上がらない場合は、素早く頭を切り替えることが重要です。
今回のフジヤマクロスロードでは、素早く頭を切り替えて効率的に仕事をこなすための「休憩術」にスポットを当てて解説していきます。上手に休憩を取り入れながら仕事の効率を高め、充実した生活を実現していきましょう。
できる人ほど実はうまく休憩している!?
人間の脳は、長く集中力を持続させることができない仕組みになっています。そもそも、脳は筋肉と同様に、使えば使うほど疲労し、働きが低下してしまうのです。そのため、集中力を回復するには、しっかりと脳を休息させることが必要だと言われています。
みなさんの周囲にも、いつも仕事をバリバリこなしている経営者、どんなときでも頭がきれるビジネスマンはいるでしょう。そういった「できる人」ほど、実はうまく脳を休憩させているのです。つまり、「仕事ができる人=集中力が続く人」ではなく、「仕事ができる人=うまく休憩できる人」と言い換えることができます。
「人生の3分の1は仕事をしている時間」と言われる中、生活の中に適度に、そして正しく「休息」を取り入れることで、常に新鮮な気持ちで仕事と向き合えるようになります。それは、私生活の充実にもつながるでしょう。
おすすめの切り替え術
うまく休憩を取れる人の特徴として、「オンとオフの切り替えが上手」という点が挙げられます。リラックスして休んでいるつもりでも、頭の片隅で仕事のことを考えていては休憩できているとは言えません。
ここでは、おすすめの切り替え術を項目に分けてご紹介します。ぜひ参考にしてください。
アンカリング
まずは、「アンカリング効果」を活用してみましょう。アンカリングとは「条件付け」のこと。条件付けを意図的に行うことで、いかなる状況においてもベストを尽くせるように心身の状態を導けるようになります。つまり、「その行為(仕草・格好)をすれば自然と高いパフォーマンスを発揮できる」と脳に思い込ませるわけです。
野球のイチロー選手やラグビーの五郎丸選手など、一流のアスリートが行うルーティン(一連の動作)もアンカリングの一つ。ビジネスだと「あのスーツを着ると一気に仕事モードに入れる」というものを持っている方も多いと思いますが、これもアンカリング効果の一種です。
音楽を聞く
音楽については古くからさまざまな研究がされてきましたが、音楽によって不安やストレスを軽減し、健康と幸福感をアップさせるということは研究結果で明らかになっています。
休憩時間に聞く音楽として望ましいとされているのは、歌詞のないBGM。「その音楽を聞くことで心地良さを感じる」という場合にとくに効果を発揮し、聞いた後は長時間にわたって集中力を発揮しやすくなるとの報告もあります。今ならスマホでも気軽に音楽が聞けるので、移動中やプレゼンの前などにも使いやすい切り替え術と言えるでしょう。
情報を遮断する
休憩をしようと思ったタイミングでついついスマートフォンアプリの最新ニュースをチェックしたり、雑誌や新聞を読んだりしていませんか? 本人は休憩しているつもりでも、目から情報が入ってくると脳は集中力を使ってしまうので、本当に休んだことにはなっていません。仕事に無関係なことでも、集中が必要な動作は疲労を高めてしまうことにつながるので注意しましょう。
重要なのは、しっかり「ぼんやりする」こと。耳栓などをして5~10分ほど目を閉じてぼんやりするだけで気持ちが安定し、ストレスを解消できるそうです。どうしてもスマートフォンに手が伸びてしまう、あるいはパソコンを見てしまうという方は、電源をオフにするのも有効な手段です。
落書きをする
学生時代、授業中にノートへ「落書き」をした経験があるという方も多いのではないでしょうか? 意味がないと思われがちな落書きが、実は脳に良い影響を与えるという研究結果が発表されています。
絵画とは違って他者から評価されたり、他者とスキルを競ったりするものではないため、落書きはポジティブな感情を呼び起こすと言われています。自由に好きなものを書く、何も考えずペンを動かすという行為が脳の血流を活発にし、問題解決能力の向上や発想力の向上、クリエイティビティの向上に役立つのです。
休憩を工夫することで人生が豊かになる
仕事(業務)における工夫はするけれど、休憩を工夫するというビジネスマンは少ないかもしれません。しかし、工夫しながら休憩をしっかり取れる人は効率的に働くことができ、さらには仕事の成果もしっかり出していると考えられます。仕事の成果が上がれば心にも余裕が生まれ、オンもオフも豊かな気持ちで過ごせることになるでしょう。
大切なのは、自分の中のオンとオフのスイッチをうまく切り替えることです。今回ご紹介したおすすめの切り替え術を参考に、自分に合ったやり方を探してみてください。