経営者がデスクチェアにこだわるべき5つの理由
40代・50代のためのセカンドライフ
一度は行ってみたい、世界と日本のユニークな温泉
日本には2万7000以上の源泉があり、3000以上の温泉地がある――というのは以前のコラムでご紹介しましたが、温泉が涌き出ているのは日本だけではありません。温泉文化・お風呂文化が根付いた日本には数こそ及びませんが、世界に目を向ければお隣の中国には3000箇所以上、アルプス・ヒマラヤ造山帯に位置するドイツ、フランス、イタリア、ギリシャ、トルコといった国々にも100を超える温泉地があります。
大人の趣味・ライフスタイルや上質な時間の過ごし方について考えるこのコラム、今回は「一度は行ってみたい、世界と日本のユニークな温泉」についてお話をしていきたいと思います。
"一浴"の価値がある、世界のユニークな温泉
ブルーラグーン(アイスランド)
火山大国アイスランドにあるブルーラグーン(写真)は、面積約5000m2という世界最大規模の露天温泉。この温泉は地熱発電所の排水を再利用するために作られたいわば"副産物"で、そもそも観光目的ではありませんでしたが、今ではアイスランドを代表する観光名所になっています。ミネラルを豊富に含んだ地熱海水は、アトピーや湿疹などの皮膚疾患に効果があるそうです。
トラヴァータイン(アメリカ)
カリフォルニア州にあるトラヴァータイン温泉は、大平原の丘の上にポツリと存在する人の手がいっさい入っていない温泉です。簡単なベンチと机があるだけで、脱衣所などはありません。場所によって温度・泉質が大きく異なり、青く透き通っているお湯がある一方で白く濁っているお湯もあるという不思議な体験ができることから、ツーリストの人気を集めています。
エゲルサローク(ハンガリー)
白い石灰棚をつたって流れてくる温泉が人気の観光名所です。硫化水素を多く含む硫黄泉は、高血圧や動脈硬化、慢性皮膚病や婦人病、糖尿病などに効果があると言われています。打たせ湯や洞窟といった趣向を凝らしたお風呂が多くあるのも特徴。太陽の光が真っ白な石灰棚に反射し、独特な雰囲気を演出してくれます。
ラグーナベルデ(ボリビア)
ラグーナベルデはアンデスの火山群に囲まれた、標高4600mのところにある天然温泉です。スペイン語で「緑の湖」を意味するこの温泉は、その名の通り、銅鉱物系の沈殿物によって透き通った緑色をしています。砂漠や茶色い岩々の中でキラキラと輝く緑の湖面は一見の価値あり。天気が良ければ、温泉につかりながら地平線まで続く大パノラマを満喫できます。
知る人ぞ知る、日本の名湯
馬曲温泉 望郷の湯(長野県)
長野県北東部の高社山にある馬曲(まぐせ)温泉の望郷の湯は、"天空の秘湯"とも呼ばれる野天風呂がある入浴施設です。春は新緑、夏は深々とした緑、秋は鮮やかな紅葉、冬は一面の雪景色と、四季折々の姿をあらわします。晴れた日は北アルプスまでの絶景を一人占め。
明礬温泉 ヘビん湯(大分県)
明礬温泉(みょうばんおんせん)にあるヘビん湯は、源泉数で世界1位の別府温泉と世界2位の湯布院温泉を抱える大分県が誇る秘湯です。源泉かけ流しの温泉はきれいに透き通っており、目の前を流れる小川のせせらぎを聞きながら時間を忘れてリラックスできます。
平内海中温泉(鹿児島県)
鹿児島県の屋久島南部に位置する平内海中温泉は、地元の方々が管理している露天風呂です。最大の特徴は、海が干潮を迎える前後の数時間しか入浴できないということ。ほんのり磯の香りがする少し熱めの温泉が、身も心もリフレッシュさせてくれるでしょう。
裂石温泉 雲峰荘(山梨県)
大菩薩峠の麓にある秘湯の一軒宿が、裂石温泉の雲峰荘。本館から渓流沿いに歩いて向かう露天風呂は大小さまざまな御影石で作られており、深々とした木々と相まって独特な雰囲気があります。「飲んで良し入って良し」の高アルカリ泉は女性にも好評です。
桃の木温泉 山和荘(山梨県)
桃の木温泉の山和荘は、南アルプスへのベースとなる芦安からさらに奥へと入った秘境にある旅館です。ぬるぬるした肌触りが気持ち良いアルカリ性温泉で、女性から根強い支持を得ています。"登山帰りのひとっ風呂"をゆっくり堪能したい方にもおすすめです。
これからのコミュニケーションツールに
40代・50代になって少しずつ夫婦の時間が作れるようになり、旅行や温泉巡りが共通の楽しみになる――というケースは多くあります。「これからの夫婦のコミュニケーションツール」として旅行や温泉巡りはもってこいですし、こうした共通の楽しみが今後のライフスタイルを決めるきっかけになる可能性もあるでしょう。その意味で、40代・50代夫婦の旅行や温泉巡りは"趣味の枠を超えた重要な活動"と位置づけられるかもしれません。
リタイアを迎えた現代のアクティブシニアの中には、健康な体で20年前後のセカンドライフを満喫している方たちがたくさんいらっしゃいます。皆様も海外や国内の温泉地を飛び回って、夫婦の絆を温めてみませんか?