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富士の借景だけじゃない、山中湖周辺の一押し温泉
「リタイア後は夫婦で温泉巡りをしませんか?」のコラムでもご紹介しましたが、温泉文化が盛んな日本では全国に有名な温泉地が点在しています。山梨にも数多くの名湯があり、観光名所として人気を集めているところから知られざる秘湯までさまざまです。今回のフジヤマクロスロードでは、多様な魅力にあふれる富士山麓・山中湖周辺のおすすめ温泉について紹介していきます。
なぜ日本人は風呂から富士山を見たいのか?
露天風呂に浸かりながら、視界いっぱいに広がる豊かな自然のパノラマとその中央に構える雄大な富士山を心ゆくまで楽しむ――。想像するだけで心が落ち着いてくる、贅沢かつ極上の入浴シーンです。自然を五感で楽しめる露天風呂は日本中に数え切れないほどありますが、やはり富士の立ち姿を遠景に借りた「富士見の湯」は、日本人にとって特別なものと言えるでしょう。
富士山は、多くの日本人にとって「日本の象徴」とも言える存在。姿形が美しく、末広がりで縁起が良いとされるところも人気の秘密です。ある意味では日本人に広く共通する信仰の対象と見ることもでき、それゆえ身も心も自由になって富士の絶景に身を委ねられる「富士見の湯」は、古くから人気を集めているのです。
銭湯に描かれる富士山の由来
温泉だけでなく、銭湯でも富士山は人気です。浴場の壁一面に描かれた富士山の絵を、一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。この富士の絵、銭湯で初めて富士山が描かれたのは大正元年(1912年)のことで、東京都千代田区にあったキカイ湯という銭湯が「子供たちに喜んで湯船に入ってほしい」という願いを込めて富士山の絵を描いたと言われています。これが大変な評判を呼び、周囲の銭湯に急激に広がっていったそうです。
ちなみに、銭湯に描かれる富士の背景画で特に人気なのが、西伊豆海岸、三保の松原、富士五湖からの眺め。いずれも、現実でも人気のビュースポットです。
一度は行ってみたい山中湖周辺の温泉4選
山中湖温泉 紅富士の湯
山中湖I.C.から車で約3分、山中湖のほど近くに位置するこの日帰り温泉では、露天風呂と大浴場、どちらからも豊かな自然と富士山を眺めることができます。12月から2月までの土・日・祝日限定で朝風呂(朝6時から)も行っており、薄暗い富士山が日の出とともに紅く染まっていく「紅富士(べにふじ)」の光景は圧巻です。
山中湖温泉 紅富士の湯
住所: 〒401-0501 山梨県南都留郡山中湖村山中865-776
TEL: 0555-20-2700
URL: http://www.benifuji.co.jp/index.php
富士山からの直線距離: 約13.0km
ホテルマウント富士 満天星の湯
山中湖を見下ろす大出山にあるリゾートホテルで、日帰り温泉も楽しめます。特に露天風呂から林越しに眺める富士山が人気で、夜間には山上ならではのプラネタリウムのような満天の星空も楽しむことができます。石割山ハイキングの帰りに立ち寄る方も多くいらっしゃいます。
ホテルマウント富士
住所: 〒401-0501 山梨県南都留郡山中湖村山中1360-83
TEL: 0555-62-2111
URL: http://www.mtfuji-hotel.com/
富士山からの直線距離: 約14.2km
ホテル鐘山苑
山中湖と河口湖の中間に位置するホテル鐘山苑では、三段に連なった湯船から遮るものなく富士の眺望を楽しめます。段によって温泉の深さが違うので、肩まで浸かるのはもちろん、立て膝や寝湯で富士山を眺めることが可能です。他にもバリエーション豊かな浴場があり、庭園では足湯も利用できます。
ホテル鐘山苑
住所: 〒403-8522 山梨県富士吉田市上吉田6283
TEL: 0555-22-3168
URL: http://www.kaneyamaen.com/
富士山からの直線距離: 約14.1km
須走温泉 天恵
山中湖の南にある「天恵」は、富士山を間近に眺められるおしゃれな庭園露天風呂を完備した日帰り温泉です。水着着用で楽しめる男女混浴の「ぷーろ」や、足の角質を食べてくれるドクターフィッシュのコーナーなどがあり、ご家族で温泉を楽しむのに打ってつけのスポットと言えます。
須走温泉 天恵
住所: 〒410-1431 静岡県駿東郡小山町須走112-171
TEL: 0550-75-2681
URL: http://www.tokinosumika.com/tenkei/
富士山からの直線距離: 約12.0km
四季ごとに違った表情を見せる富士山を楽しみたい
いつ見ても美しい富士山ですが、その味わいは季節によってさまざまです。これから訪れる冬は雪化粧、そして春は花が色づく景色との調和が実に見事です。夏は緑とのコントラストが鮮やかで、秋にはいよいよ紅葉が始まります。季節を変え、場所を変え、さまざまに楽しめる「富士見の湯」の奥深さ。一度と言わず、二度三度と楽しんでいただければと思います。